クサイチゴ

　

クサイチゴ　2016.4.3

野山にふつうなモミジイチゴやニガイチゴは玉川上水には案外少なく、むしろこのクサイチゴのほうが目立ちます。花は大ぶりで、しかもほかに緑が少ない３月下旬から４月上旬に咲くので、目立ちます。

おおあらせイトウ

オオアラセイトウ（ショカツサイともいう）　2016.4.3

「外来種」の問題は根が深く、オオアラセイトウなどすっかり日本の景色になじんでいるように思われます。

こんなところに

ニリンソウも「林に生える植物」ですが、玉川上水にはところどころにあります。ここの場合は交通量も結構多く、ニリンソウと自動車という思いがけない組み合わせがみられます。

フッキソウ

私の中で「山の話に生える植物」のイメージがあります。こういう植物は玉川上水には少なく、多いのは外来種を含め、明るいところに生える植物です。このフッキソウは前者の代表で、玉川上水ではあまりみかけませんが、土が湿ったとことで、日当りの悪い場所にあります。

ヒメウズ

ノミノフスマが小さい花だということを言いましたが、これも版画小さく見過ごしてしまいがちです。でもこちらは雑草という雰囲気はありません。花をみると「うん、キンポウゲ科だ」と思わせるし、背がすらりとしていて、先端にひとつの花をつけます。葉もオダマキなどにつながるような美しさがあります。

シロダモ

シロダモ

新しい葉が先端に出ますが、ビロード状の毛がびっしりはえています。

ノミノフスマ

ノミノフスマ

だれも目にとめないような雑草です。ほかの植物は生えないようなコンクリートの隙間などにもあります。よくみると可愛く、清楚な花です。

ケヤキ

　子供の頃、「木は枝が広がっている範囲に根を広げている」と聞いてなんだか不思議な感動をした覚えがあります。地上生活者である私たちは地下のことはわかりません。わからないだけに、地下のことをいろいろ想像したりもしました。地下の想像の話は心を魅きつけるものがあります。
　このケヤキはまるで熱帯の板根を思わせるほど根が高いところからありますが、高いところから出ているのではなく、地表が削られてへってゆき、露出したのです。あまり目にしない根には機能美が感じられます。
　合理的に考えれば機能美で言い尽くされますが、私たちはやはり地下で幹を支えているということに、文字通り縁の下の力持ちの姿勢を重ねて、敬意のような気持ちを感じずにはいられません。

タチツボスミレ

水際の土手の肩のところにタチツボスミレがありました。そうすると背後に水しかないので、構図としてすっきりします。

カルガモ

小平監視所よりも上流は水量が多く、カルガモが必ずのように見られます。考えてみれば、体のほとんどが水の上に浮いているのは物理的に不自然なことのように思えます。水がきれいなので、水中のひれのある足をみていると、なんとなくおかしな行動に見えます。濁った水ならスー、スーと滑らかに泳いでいるように見えるのですが、ワッセワッセと足を動かしていて、かわいらしさを感じます。