自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ズラリ

2012年09月29日 | モンゴル
モンゴルのみやげ話

ここまで、モンゴルペースでのんびりとモンゴルの花を紹介してきました。実際にはまだまだたくさん撮っていて、葉や果実などもあるのですが、ここいらで切り上げます。ただし、ここで登場してくれた植物たちにズラリと勢揃いしてもらうことにしました。縦横が一定していないので乱れがありますが、ご容赦ください。こうして並べてみるとまたそこにひとつひとつとは違う愉しさがあります。写真はクリックしてもらうと大きくなりますので、試してみてください。

                                   
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植物 ヒエンソウ再び

2012年09月28日 | モンゴル
モンゴルのみやげ話

最初の頃に紹介しましたが、今年のボルガンは雨が多かったせいか、ヒエンソウをよく見ました。すでに紹介したのですが、もう少しみてもらいたくて再びとりあげます(完全なえこひいきだ)。

ヒエンソウはデルフィニウムDelphiniumという属です。これはドルフィンつまりイルカと同根です。写真の右奥や下をみてください。ヒエンソウの莟があります。細ながくピンと張ったのは距と呼ばれて花の奥に蜜を蓄えていて、蜂などが訪問するとここに到達するために花の中を動くので、授粉が確実になります。正面には花びらが開くのですが、莟の段階では丸くつぼまっています。これをギリシア人はイルカのイメージと重ねたようです。中国では「飛ぶツバメ」、ギリシアではイルカとはなかなかおもしろい。花の色はほぼ正確に再現されていると思います。



上の写真を「接写」とすると、こちらは「望遠」。このほうがモンゴルらしいです。というのは日本のように地形が複雑ではないので、植物にとって同じ環境がずっと続くわけです。そうすると同じ植物がずっと生えている。実際、東部のステップや南部のゴビ地方に行くと自動車で一日走っていても景色がまったく変わらないということがあり、日本人は度肝を抜かれます。この写真はヒエンソウが数十メートルの幅で咲いていたところです。





それに比べるとこれは「ふつうの視線」です。


このブログに紹介するのは撮影したもののほんの一部ですから、私がいかにこの花に「弱い」かがよくわかります。でも、それほど今年のボルガンは花が豊かでした。

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地と先祖

2012年09月27日 | その他 others
日馬富士は安馬の時代から好きだった。時代が違ってしまい、相撲そのものが人気がなくなったが、私たちが子供の頃はどこでも男の子は相撲をしていたものだ。私は相撲をとくにテレビでみるようなこともなく、ニュースで見る程度ではある。特別のひいきはいないが、やや小柄できびきびした相撲取りが好きな傾向がある。千代の富士とか舞の海とかが好きだった。
 その日馬富士が白鳳との文字通りの力相撲を制して、勝ったが、取り組み後、二人とも動けないかのようだった。全力を出し切るということがこのようなことなのだと、理屈抜きの感動的な男の姿だった。おもむろに起き上がろうとする日馬富士は額を土俵につけた。
 その後の取材に答えた日馬富士は「相撲の神様にありがとうという気持ちだった」と語った。私はそのことばを聞いてなんだか感動した。いくつかの質問に答えたあと、「先祖に感謝したい」とも語った。
 横綱が日本人でないことにはもう慣れた。いろいろ議論があったが、今場所の千秋楽をみた人は国籍など問題ではなく、裸の男がぶつかりあうことのすばらしさを感じたはずである。どういう道具も武器も使わず、ただ裸でごまかしのない自分の体だけで戦う。強いから勝ち、弱いから負ける。これほど単純なことで、これだけ人を深く感動させる。日本人が横綱を奪われたのは日本人が弱いからである。それは認めないといけない。
 だが、今回私は同じアジア人であるモンゴルの力士が、土俵にぬかづき「神様に感謝」し、自分の体を賜った祖先に感謝するのを聞いて、これこそ戦後の日本人が忘れていたことではないかと思った。当面、モンゴルの両雄による二横綱時代が続くであろう、日本の力士が綱を張るのを期待はするが、モンゴル人の筋力を知る私には楽観できない。それはよい。だが、私たちが土地を大切に思い、自分を存在させてくれている先祖に感謝するというアジア人としての根源的な心のあり方は持とうと思えば持てることのはずである。
 よいことはどこの誰に教えてもらってもよい。私は安馬(このほうがふさわしい)に学びたいと思った。
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植物24 小さなリンドウ科

2012年09月27日 | モンゴル
モンゴルのみやげ話

小さな花をみつけました。「ああ、センブリだ」と思いました。でも花は日本のセンブリよりはずっと小さいです。また日本のものは白い花ですが、こちらは淡い紅色がかった紫です。それに花びらが4枚で、つけねに長い家があるのも特徴です。センブリではないかもしれませんが、リンドウ科であることはまちがいないと思います。写真は「室内風」ですが、そうではありません。小さくて野外そのままではわかりづらいので、バックを整理しました。といっても背後の青色は私のズボンです。

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漢字しりとり

2012年09月26日 | ことば
自然日誌にはなんの関係もありませんが。

孫の成長は楽しみなものです。わがファミリーには4人の孫がいて、一番上が小学2年生です。おとなしめの男の子で、弟と妹にとてもやさしいすなおな子です。



絵を描くのが好きなのはじいさん似みたいですが、最近は漢字に興味をもちはじめたみたいです。私はそんなことはなかったように思います。で、その子が「漢字しりとり」という遊びを知ったので作ってみたそうです。それを紹介します。この遊びはたとえば「学校」「校長」がつながりますから、問題としては「学」「?』「長」とまんなかを?にするわけです。で、その子が作った問題は

運 ? 物

「うむうむ、運動、動物で動が正解」とわかります。まあ2年生の知っている言葉だからたかが知れたもの、「うん次は?」といくつか解いてから立ち往生

三 ? 力

「なんだ、なんだ」「三本」とかいろいろ考えても思いつかないし、ではと力のほうで考えてみてもわかりません。ギブアップです。悔しいー!

これがなんと「三重」と「重力」でした。実は、この子のお父さんの故郷が三重なので、彼が知る数少ない県のひとつなのですが、「みえ」と訓読みの地名は思いつきもしませんでした。ただ、あとで考えたら「三人」もありで「人力」も正解です。さらにいうと「三角」として「角力」もありです。いや、これは2年生は知りません。
 子供の脳の柔らかさに脱帽であります。

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植物23 ハナイカリ

2012年09月26日 | モンゴル
モンゴルのみやげ話

ハナイカリという花があって、おかしな名前だと思いますが、花の形が錨に似ています。「そのもの」のイカリソウというのもありますが、4本の細長いものが伸びているというのが錨と結びつくようです。


イカリソウ

私は日本でハナイカリを見た記憶はなく、図鑑や写真で知っていただけでした。リンドウ科だというのはわかります。乳白色で上品な印象です。


ハナイカリ(クリックで拡大)

花をひとつとりあげてよく見ると先端が紅を帯びていてかわいい

ハナイカリ(クリックで拡大)
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植物22 トリカブト

2012年09月25日 | モンゴル
モンゴルのみやげ話

マツムシソウやヒエンソウが咲いている草原にときどきトリカブトがあります。トリカブトといえば毒!というイメージが強いですが、このあたりの草地は夏に家畜を入れないでおいて、夏の終わりに刈り取って干し草の束を作ります。そのなかにトリカブトが入っていて、大丈夫かなと気になりますが、毒というものは量的なもので、たくさんのなかのほんの一部なら大丈夫なのでしょう。
 さてトリカブトの花が複雑なことはすでに紹介しました。この中に複雑な作りがあります。
クリックで拡大

上の帽子のような部分をはずしてみると、下のほうにもじゃもじゃのおしべの束があり、上のほうに「花の中の花」みたいなものがあります。この中に蜜があるということですが、えらく複雑なものです。マルハナバチはこの複雑なトンネルを進むわけです。いや、恐れ入ります。


同じ仲間で色違いのレイジンソウがあります。花の印象はかなり違い、勾玉とか、オタマジャクシや金魚かなにかのような印象があります。


この花も上の部分を外してみるとやはり中に蜜腺が小さな花のようについていました。


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植物21 マメ

2012年09月24日 | モンゴル
モンゴルのみやげ話

湿地があり、そこにこの花がたくさん咲いていました。マメ科ですが、日本に該当するものがあるかどうか知りません。ミヤコグサなどとはだいぶ違います。私にはなじみのないものです。


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植物20 アザミ

2012年09月23日 | モンゴル
ンゴルのみやげ話

アザミに近い植物もいくつかありますが、これは少し風変わりで、地面に這いつくばるように生えていました。タンポポなどもそうですが、葉を地面に接するように広げていますが、まだ気温が低い春に太陽光があたると地面は意外に暖かくなるものです。こういう葉はその温度をとらえて光合成をします。




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植物19 キク

2012年09月22日 | モンゴル
モンゴルのみやげ話

フランスギクは純白の花びらの中央に黄色のかたまりがあって、私たちがイメージする菊の代表的なものです。キクの仲間はひとつの「花」とみえて小さな花の集合体で、花びらがたくさんあるように見えて、ひとつの小さな花に一枚の大きな花びらがあって、それがたくさん集まっているのです。一枚だけ取り出してみると舌のようなので「舌状花」といいます。中央の黄色いかたまりは花びらがなくおしべをもった小さな花(筒状花)が集まったものです。舌状花の色がピンクならコスモスです。モンゴルの草原にはフランスギクに近いキクがあり、とても美しいものです。葉もきちんとした印象です。



こちらは花びらの色が薄紫で「野菊」という感じです。何種類かあって区別がむずかしいですが、これはユウゼンギクに近いようです。

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