桜の木の下のよく刈り取られた場所の群落が単純であることを示すデータは取れました。ただ、花マップの調査を手伝ってくださっている大石さんがこ小金井市と水道局に説明をして、刈り取りを冬だけにして、夏の刈り取りをしないようにする場所があります。そこはフェンスに黄色いテープが張ってあるので、作業をする人は刈り残しています。冬に刈り取ることは木本の生育を抑制します。これをしないと薮になってし待って草本類が育てなくなります。しかし夏も刈り取ると、芝生のようになってしまいます。その結果は見事なほどでした。夏刈り禁止をした場所ではワレモコウ、ツリガネニンジン、ユウガギク、ススキなどが生えて豊かな草本群落になっていました。
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これなら多様度も高く、植物量も多く、道ゆく人も豊かな野草群落を目で楽しめます。私たちが調査をしている時も、通りかかった人が
「ここには何が多いの?」
と声をかけてきました。
「ツリガネニンジンとか・・・」
「ああそうなんだよね」
と嬉しそうに話しておられました。
何れにしても、管理の仕方は群落の状態に強い影響を与えることが示されたのはよかったと思います。