自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

10月を振り返る

2019年10月31日 | ごあいさつ Greetings
10月1日 狭山丘陵で糞虫調査
10月2日 武蔵美で講義
10月3日 東大博物館で標本整理
10月8日 developed でタヌキの調査、小金井関野橋で樹木調査
10月9日 武蔵美で講義、東大博物館で標本整理
10月15日 かわさき市民アカデミーで講義
10月16日 武蔵美で講義、東大博物館で標本整理。Journal of Arid Environmentに投稿していたモンゴルの家畜の食性論文が受理された。
10月20日 玉川上水観察会
10月21日 神奈川県環境審議会
10月23日 アファンの森調査
10月25日 小平4小で授業
10月29日 かわさき市民アカデミーで講義、日本山岳協会多摩支部で講演
10月30日 小平市教育委員会歓送迎会

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高尾山のシカの講演

2019年10月30日 | 研究など research
昨日(10/29)は日本山岳会東京多摩支部というところに招かれて「高尾山にも迫りつつあるシカ」という話をしてきました。






東京西部でのシカの拡大の経年変化


裏高尾でのシカの撮影枚数の推移 高尾の森を守る会のデータを許可を得て紹介


 私たちは今年の春に高尾山の周辺からもう少し広い部分も含めて東京森林インストラクターの協力を得て、シカの食痕調査をしました。狙いは「まだ影響がない時点で記録を取っておこう」ということです。その結果、「一部にアオキの食痕がある」というデータが取れました。
 このことは、それだけを見ると「なあんだ」ということになりそうですが、そうではありません。センサーカメラの場合でも「いない」という記録が3年ほど取れていたから、うなぎ上りのカーブが得られたので、大概の場合は問題が明確化してから調査を始めるために、「その前はどうだった?」と聞くと「シカが増えたことは間違いないんだかど、データはありません」ということがほとんどです。そして手がつけられなくなってから重い腰をあげるというパターンを繰り返してきました。そういう反省から、高尾山という特別の場所では、「ことの始まり」から記録を取りたいと思ったわけです。
 集まりではフロアから活発な質問があり、やや時間不足になりました。林業家に生まれた人は、戦後にやたらにスギの林を作ったことが間違いのもとで、シカを減らすこともいいが、日本の森林ではスギを殺す方が大事だと、やや過激ですが、ポイントを捉えた発言をした方もありました。それだけ山登りに関心のある人々は、高尾山のシカについて関心を持っている人がおられるのだと印象に残りました。
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台風 2

2019年10月29日 | 標本
(承前)
一つは地方の過疎化、高齢化です。危険とわかっていても老人が少人数ではなすすべがない。雨量がこれほどでなく、高齢者ばかりでなければこれほどの被害にはならなかったはずです。この問題は地球規模の環境変動に比べれば対策が取れる可能性が大きいことです。
もう一つは、断定はできないのですが、シカ問題です。これには説明が必要です。
農山村の過疎化と連動することですが、野生動物に対する備えができなくなり、シカが急増しました。人工林の管理もされなくなりました。そのため国土の3分の1近くを占める林が真っ暗になり、下生えの植物がなくなっています。そして隣接する落葉樹林もササなどの下生えが乏しくなっています。こうなるとどうなるか。生物多様性が失われるのはもちろんですが、同時に地表の土砂が少しの雨でも流失するようになります。私たちが奥多摩で行なった実験では100倍以上も土壌が流れるようになりました。もし農山村が昭和の中ごろまでのように管理されていれば、同じ雨が降ってもこれほどの被害にならなかった可能性が極めて大きいのです。このことを指摘したコメンテーターは私の知るところ1人しかいません。

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台風の被害

2019年10月28日 | 自然 nature
台風の被害を知るにつけ、心が痛みます。半日のうちに1ヶ月の雨量が降った。それがもし人間が原因の地球規模の変化が生じているとして、それは元に戻せることなのか。少なくとも短時間では無理だという気がします。
台風シーズンはいつも「九州は大変だなあ」と思いながらニュース報道をみていた気がしますが、それが広島で起き、今度は千葉や長野、宮城などで起きました。これも地球温暖化の影響だそうです。特に千葉は覆いかぶせるような雨の降りかたです。
嫌なことですが、今後もこの傾向は続くと想定する方が賢明なように思います。
私は、雨量の異常さに加えて2つの社会的な要因が被害を深刻にしていると思います。続く
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10月のアファンの森 7

2019年10月27日 | アファンの森
アファンの森には長野まで新幹線で行って、そこでローカル線に乗り換えて黒姫まで行くのですが、今回は台風19号で不通になっているということで、長野からレンタカーで行くことにしました。約1時間、とても景色の良いところを走ります。このブログの今月の冒頭の黄金色の田んぼの景色は、以前そのコースの途中でに撮影したものです。
 台風の被害が各地で大変なことになりました。「ああ、この国は災害列島だ」と思わされます。ただ、この道路には全く被害はなく、場所ごとの違いが大きかったようです。道中のリンゴ園にリンゴがたわわになっていました。売店もあったので重いけど買って帰りました。ニュースで、台風の被害にあったところでは処分せざるを得なくなったと聞いていたので、せめてもと言う気持ちがありました。


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10月のアファンの森 6

2019年10月26日 | アファンの森

テンナンショウの果実


ツルリンドウの果実


白いキノコ

目的のタヌキの糞も順調に採集でき、ゆっくり下山していると、テンナンショウやツルリンドウの果実がありました。それに名前の知らない白いキノコもありました。初めのうちは「傘」がつながっているのですが、大きくなるとバラけるみたいです。透明感がある綺麗なキノコでした。
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10月のアファンの森 5

2019年10月25日 | アファンの森


ヒトツバカエデの黄葉が落ちていました。今日落ちたと思われる新しい落ち葉です。
少し肌寒い空気の中を一人で歩いていると少し内省的になるようです。ノーテンキな私ですが、心が塞ぐこともあり、黙って歩いていました。下を向いていたかもしれません。これが5月の新緑で、野草が咲いていれば、いつの間にか鼻歌を歌うのですから、人の心は景色に影響されるのだなあと思います。
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10月のアファンの森 4

2019年10月24日 | アファンの森
こちらは低木が黄色くなっていました。



一角にブナの木もあり、奥の紅葉との対比がきれいでした。

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10月のアファンの森 3

2019年10月23日 | アファンの森
落葉樹林の、まだ秋にはならない夏の終わりというのもなかなかいいものです。

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10月のアファンの森 2

2019年10月22日 | アファンの森
入り口の沢も秋の色になっていました。



6月に見たときはこんな感じでしたから、季節の変化はすごいものです。



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