自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

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2011年02月10日 | その他 others
 私は同じ時代の、同じような雰囲気をもった歌として、ブラザーズフォーの「グリーン・フィールズ」を思い出した。それもYou Tubeで聞いてみると、実にゆったりしていて、今の私の感覚でいえば退屈感を拭えなかった。しかし、これは私のほうがおかしいのだと思う。
 これらは歌としては単純で実にわかりやすい。そして健康である。それらは白人の歌であり、「古き良きアメリカ」の歌といえるだろう。だが、こうした甘い歌は、徐々に影をひそめ、ひとつにはエルビス・プレスリーに代表される「悪っぽい」ロックンロールや、ボブ・ディランやジョーン・バエズらのメッセージ性をもった、「毒のある」フォークソングにとって変わられるようになっていった。ビートルズの出現も大きかっただろう。
 私自身、そうした動きを支持したし、「きれいごと」に欺瞞性を感じて来た。だが、矛盾するようだが、いったい歌にそうした「本質」を求める必要がどれだけあるのだろうかとも思う。既成の歌作りをぶち壊して、その代償にいったい何を生んだというのか。
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