今年のモンゴル調査のことを報告しました(こちら)。とても楽しく充実した調査でしたが、野外で調査をしているとき、ずっと頭の中を流れていた歌がありました。私はどうも野外にいるとき機嫌が良いらしく、自分では意識していないのですが、鼻歌を歌っていると学生に言われたことがあります。その歌は「日替わり」することが多いのですが、今年のモンゴルでは一貫して竹内まりやの「いのちの歌」(こちら)でした。
なぜだか理由はわかりませんが、とにかくずっと流れていて、今ではモンゴルの景色とリンクしています。
冒頭の
生きてゆくことの意味
問いかけるそのたびに
の低めの声が聞こえてきます。心に染みたのは切り替えるようにメロディーが変化し、
本当にだいじなものは 隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある
という歌詞でした。ウクライナの人たちのことや、日本のコロナで不穏な空気になったことを思いました。
私は大学をやめてから、「あと何年生きられるだろう」と感じるようになりました。それで、現役の時以上に与えられた時間を無駄にしないように過ごすという気持ちが強くなりました。そういう気持ちがあるせいか、以下の歌詞が繰り返し心に響きました。
いつかは誰でも この星にさよならを する時が来るけれど
命は継がれてゆく
生まれてきたこと
育ててもらえたこと
出会ったこと
笑ったこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう