春の花というとどうしても地面に目がいきますが、木にも花が咲いていました。ミヤマシキミです。
この花は自然状態で見たことがありません。これも植栽だそうです。葉もおもしろいし、花もたっぷりとしていて、アンバランス感とどことなくユーモラスな感じがいいです。
薬草園でも見ましたが、森林科学園にはさらにたくさんのミミガタテンナンショウが咲いていました。モミ林の下です。
カタクリなどが咲いていたのと同じ場所にアズマイチゲも咲いていました。こういう春の花を見るとうれしくなってしまいます。
カタクリのわきにコミヤマカタバミが咲いていました．私はこのあたりの山でこれまで見た記憶がありません．実にいい白で，たっぷりした大きさがあり，葉も３枚のハート型がいい感じです．
４月28日に八王子にある森林科学園に行きました．リスの研究をしておられる田村典子先生に調査地として場所をお借りするお願いに行きました．４年生がテンの種子散布を研究していて発芽実験をすることになったのです．たくさんリスの話をうかがってとても勉強になりました．展示室を案内してもらったのですが，そこに行く途中に花が咲いていたので，申し訳ないですが，寄り道をしました．薬草園で花が終わっていたカタクリに会えてよろこびました．
薬草園にクサイチゴもありました。キイチゴの一種ですが、モミジイチゴやニガイチゴとはひと味違います。葉が複葉で茎もやわらかく草本的です。小振りなわりに花はなかなか豊かさを感じさせるものです。
薬草園を歩いていたら枯葉のカサカサいう音がします。見るとキジバトが歩いていました。名前のキジバトはキジのようにカラフルだというつもりでしょうが、私にいわせれば全然違います。キジはあくまで原色の派手ハデですが、キジバトには原色はまったくありません。すべてのいろが中間的で抑制的です。よく見ると首の線にしても翼の羽も実におしゃれですが、全体としては抑制的です。この色はなかなか出せません。
