私たちはアファンの森を「森林管理によって生き物がどういう影響を受けて変化するのだろう」という興味で調査しています。そのことは少し大げさにいえば、日本の里山をどうするかという問題にもつながることです。
写真にはアファンの森の明るい林を示しました。散歩道には間伐した木から作ったチップを巻いて歩きやすくしてあります。明るくて気持ちがいいです。
管理されたアファンの森
これは繰り返し下生えを繰り返して刈り取ることで意地されています。
林の下草を刈り取ったあと
これに対してアファンの森に隣接する国有林をみてください。この林はアファンの森に隣接する国有林で、営林局のご好意で調査させてもらうことになりました。ご覧のようにスギが植林されており、暗くて下に生える植物もごく限られます。それでも比較的手入れがされているので、森林としては立派さがあります。
アファンの森に隣接する国有林のスギ林(人工林)
ところが同じスギ林でも民間のものになると、働き手がいないために放置され、モヤシのようにヒョロヒョロの木が生えていたり、それが風雨に倒れたりしています。倒れたところにはクズなどが入り込んで荒れ果てています。
アファンの森もかつては荒れ果てて「幽霊森」と呼ばれていたそうです。それは落葉樹林でしたが、手入れをしないで荒廃していたという点では共通です。私たちはこういう林と比較することで、アファンの森の生き物の豊かさを示したいと思っています。