自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

凋落、2月のご挨拶

2011年02月01日 | 植物 plants
雑木林のわきに大きめの草本が枯れてヘナヘナとなっていました。ヨウシュチョウンアサガオです。ついこのまえまで葉が横を向いていましたが、霜がおりて凋落してしまいました。葉だけでなく、果実も下を向いてしまいました。子供のころ、この実をしぼって「インク」にして遊んだ人もいるはずです。


ヨウシュチョウセンアサガオ 2010.12.18

2月になりました。実は昨日が卒業論文の提出締め切りで11人の学生が無事提出を終えました。当然ありうることですが、ぎりぎりまでかかる学生がおり、やきもきさせられました。このブログは1月も「皆勤」でしたが、実はあやうかったのです。古い世代の人のために少し説明しておくと、今は卒論の厚い束原稿を提出して指導教員がアカを入れるという形をとりません。学生は電子原稿をメールで送って、できたところまでを添削するという形をとります。そうするとどういうことが起きるかというと、夜中だろうが休みの日だろうが次々と原稿が届きます。私はすぐに反応するほうなので、1月も下旬となるとまったく余裕がなくなってしまいました。「自分の書いた文章が読む人にはわかりにくいかもしれない」ということがわからない「著者」とのつきあいは相当消耗するものです。その意図を想像し、「こういうことが言いたいんではないの?」と添削するわけです。いろいろなテーマの原稿がいろいろな段階で届くので、頭の切り替えがたいへんでした。というわけで、床に就く直前まで添削し、朝起きると朝食前に添削するという状態でした。ですから本来ブログどころではなかったのですが、「アファンのネズミ」シリーズがおもしろくなってしまい、加えて訪問者が増え、コメントも頂戴するようになったので、そちらも手が抜けなくなりました。それで、時間がとれるときに、まとめて文章を書いておき、それを毎日出すということにしました。見る人は、私が毎日書いていると思われるかもしれませんが、実際は「まとめ書き」をしていました(忙しい主婦がまとめて調理をして冷蔵庫に入れておいてチンするのと似ているかもしれません)。
 ところで卒論執筆に戻しますが、そうして悪戦苦闘した学生とのやりとりはたいへんではありましたが、おもしろくもありました。その成長ぶりには目を見張るものがありました。「叱咤激励」といいますが、私には妙にきびしいところがあり、少ないデータでわかったようなことを書くときびしく叱咤しました。逆に本人はあたりまえのことしか書いてないつもりでも、その短い文章の背後に大きな努力があることがわかるときは激励しました。そうした日々が2ヶ月ほど続き、気がつけば日が長くなって春が近づく気配が感じられるようになりました。
コメント
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