自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

クロガネモチ

2021年01月31日 | 標本
自宅の近くに公民館のような建物があり、そこにクロガネモチの木があります。毎年冬になると真っ赤な果実を実らせます。よくヒヨドリが集まって食べています。思い立ってその下で落ちてきた果実を拾うことにしました。この実を食べにきた鳥たちはその前に別の木で食べてきた果実の種子を吐き出して下に落とすので、鳥が種子を散布している実態を知ることができるからです。その都度写真を撮影してきましたが、1月30日にはカメラを持っていなかったのですが、中旬と同じくらい赤い色でしたが、翌31日に行って驚きました。ほとんどなくなっていたからです。前から印象に残っていましたが、徐々になくなるのではなく、ある日突然なくなるみたいです。

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テンの論文

2021年01月30日 | 標本
Mammal Studyというのは日本哺乳類学会が出す英文誌で、なんとか国際雑誌になり、海外の人も論文を寄せるようになりました。少なくともアジアでは一番質の高い哺乳類学の雑誌と言って良いものになりました。
 それとは別に「哺乳類科学」という和文誌も出しています。雑誌は郵便で英文、和文がまとめて送られてきます。今回は和文の方にも二つの論文が掲載されました。一つは高知県のタヌキの胃内容物、もう一つは長野県のテンの糞分析で、まあ私が得意とするところです。




  

 私はスケッチが好きなので、学術論文のグラフにもスケッチを入れるようにしています。
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論文

2021年01月29日 | 標本
研究者としてなんといっても嬉しいのは論文が雑誌に掲載された時です。データを見ながら解析をして、文章にし、それが英文の論文であれば英訳し、投稿します。そのまま受理されるということはありません。厳しいことを言われ、修正するという厳しい時間があります。だからこそ、受理された時も嬉しいのですが、やはり雑誌に掲載されたのを見る喜びはひとしおです。
 今回は愛媛県のタヌキの糞分析の論文がMammal Studyという雑誌に掲載されました。



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アズマイチゲ

2021年01月28日 | 標本



アズマイチゲ
地面から顔を出す早春の「たまゆら」

まだ枯葉色の早春の地面から現れる純白の花には心が踊ります。植物体が小さい割には花は直径5 cmほどありアンバランスなほどです。まだ木々が芽吹く前に現れ、夏には消えてしまうので「spring ephemeral」(春のはかない命)と呼ばれますが、「たまゆら草」と呼んではどうでしょう。

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クルマムグラ

2021年01月27日 | 標本
アファンの森のガイドブックを作ろうという動きがあり、お手伝いをしています。そこに入れる野草のスケッチと文章です。



クルマムグラ
ムグラでも特別

ヤマムグラ、ヨツバムグラなど「なんとかムグラ」という一群があり、いずれも高させいぜい20 cm程度かそれ以下で、花も直径5 mmほどと小さいので、目立ちません。ところが、その花はルーペで拡大すると驚くほどきれいです。中でもクルマムグラは花がやや大きく、純白の十字架のようです。それに名前の由来になっている葉が輪生(一カ所から放射状に生えること)しているのもきれいです。それほどよく見かける植物ではないのに、アファンの森ではいたるところにあります。花がない季節でもぜひ葉だけでも見つけてください。
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おじいちゃんの好きなもの

2021年01月26日 | 家族
保育園に通い5歳の孫が、毎日外に出かけるのですが、狭山丘陵のある場所に行ってタヌキのためふんを見つけたのだそうです。保育士さんが確認してくれたようです。それで自宅に帰って7歳のお兄ちゃんに
「おじいちゃんはため糞が好きだから教えたら喜ぶよね」
と言ったら、お兄ちゃんが
「おじいちゃんってためフンも好きだし、ホネも好きだし、花とかタネも好きだよね」
と言ったそうです。
 この子達は、私の書斎兼実験室に入ってきて、あれこれ物色しています。私が顕微鏡をのぞいていると、見せろとせがみます。でも、なんとなく遊ぶところではないと心得てはいるようで、静かにしています。
ぼんやりしているようで、爺さんのしていることをちゃんとチェックしているみたいで参りました。
確かに好きです、ハイ。

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カルチャーセンター

2021年01月25日 | 標本
これが公民館の建物で、カルチャーセンターを呼ばれているそうです。この1室を博物館に使おうという話になっています。
森永先生と話すのは、地元の人にお世話になって馬乳酒のことや草原のことを調べさせてもらったのだから、その成果を地元の人に伝えたいねということです。博物館がそういうことの一つの形になればと思います。


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つぼ

2021年01月24日 | 標本
馬入酒を入れるつぼと台です。使い込まれてなかなか味があります。



これはツボです。モンゴル人は陶磁器を作ることはしなかったので、中国から手に入れたはずです。貴重なものだったに違いありません。


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2021年01月23日 | 標本
馬入を入れる桶も届きました。


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フフル

2021年01月22日 | 標本
このゲルに展示するものがいくつか届きました。これが馬乳を入れる袋でフフルと呼ばれます。牛の皮でできています。攪拌棒もおいてあります。


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