自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ベリー

2008年10月31日 | 植物 plants
八ヶ岳の山で果実に出会いましたが、これはそのうちのいくつかです。林道の縁などにマユミの実が目立ちました。国道並みの大きな道路沿いにもよくありました。ピンクの果肉が独特の色調で、なんだかモモの花をおもわせるものがありました。そこにつく種子は紅色でした。同じ仲間ですが、コマユミも紅い実をつけていました。コマユミは紅葉が独特の紅色で、果実とともに秋の山を彩っていました。

 
マユミ 2008.10.20 野辺山


コマユミ 2008.10.19 野辺山
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作品3

2008年10月30日 | 自然 nature
せっかく正真正銘の作品を紹介したのですが、またちょっと無理の作品にもどります。オシダの付け根のところに枯葉が集まっていました。放射状の構造が「集め」にうまく機能していました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作品2

2008年10月29日 | 自然 nature
先日「作品」のことを書きました。枯葉が岩の上に落ちていたのを「作品」とみる必要はないかもしれませんが、これは確かに「作品」といってよいのではないかと思います。キクイムシが樹皮の下で材をかじりながら進んで残した痕です。どういうわけか水平に木目に直角に進んでから今度は垂直に動く傾向があるらしく、なにか古代文字とか意匠のようにも見えます。ここにも命あるものの営みのあと。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベリー

2008年10月28日 | 植物 plants
秋の野山の楽しみはなんといっても果実です。今回もズミ、マユミ、ツリバナ、カマツカなど赤いベリー類をいろいろ見ました。とくにズミはたくさんあって、地元の人にうかがうと、子供のころ「コナシ」と呼んでおやつがわりに食べたそうです。すっぱくておいしいとはいえないものですが、昔の子供は甘いキャンディーなどめったに食べられませんでしたから、遊びながら実をとって食べたのでしょう。私たちの年代の人でしたが、その人の表情にちらっと少年が読み取れました。
 赤い実の多い中でサワフタギの青が印象的でした。それもとてもすなおないい青です。古い支那の磁器のような感じがあります。6月にたくさん花が咲いているのを見ていた場所で見つけました。
 あまり目立ちませんがイボタノキの黒い実もありました。
 いろんな色があるのが楽しいものです。

 カマツカ

 サワフタギ

 イボタノキ
2008.10.19-20 八ヶ岳

追伸:よけいなことですが、私のワープロソフトは「しな」と入力しても「支那」を出しません。中国人は日本人からそう呼ばれるのを嫌うそうですが、Chinaと同じのになぜだ?と思います。ハラスメントは受ける側が感じたらハラスメントなのだそうですが、言葉は文化であり、歴史であり、使うなというのは乱暴な気がします。最近日本の研究者が魚の和名を変えたそうですが、情けないことです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地衣類

2008年10月27日 | 自然 nature
八ヶ岳の岩の上に地衣類が生えていました。名前は知りません。でも先端のコップのようなのは繁殖器官のようで、「あ、こいつも一生懸命生きているんだ」と感じさせます。歳のせいか、小さな生き物に対して、愛おしいような気持ちになりつつあるように感じます。こういう生き物も長い時間をくぐりぬけ、環境に適応して今日があるのだ、そう思うと感動があります。「がんばれ!」




2008.10.19 清里
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残光

2008年10月25日 | 自然 nature
いつのまにかずいぶん日が短くなりました。野外で調査をしていると、そのことに敏感になります。草原のような明るい場所での調査よりも、林の中での調査では暗さがよけいに気になります。暗いとどうしても植物の名前が確認しづらくなるからです。
 林全体が徐々に暗くなるのですが、それも一様ではありません。西の空の雲の具合や、林の木の位置などによって、落日の射す場所が微妙に違うからです。この写真を撮ったときは、周りはもうかなり暗くなっていたのに、このシダにだけ夕日が当たっていました。ススキやボタンヅルなどの穂だとそれが輝いて目立ちますが、このシダの場合はそれも地味でした。しかしその渋い色調は捨てがたいものでした。




2008.10.19 山梨県北杜市清里

今週末は金華山でにいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「作品」

2008年10月24日 | 自然 nature
テレビを見ていたら、ドイツの芸術家が自然の素材を自然のなかで配置するという作品を紹介していました。私がみて一番気に入ったのはサルノコシカケのようなキノコの上にサクランボのようなベリーを置いたものでした。
 それを「作品」というのなら、自然界にはすばらしい作品がいっぱいです。八ヶ岳の林を歩いていたら、岩の上にコケが生えていて、その上にミズナラの枯葉がたまっていました。濃緑色の上の枯葉はきれいでしたが、さらにコハウチワカエデとミズナラのドングリも添えるようにありました。これは「作品」という気がしました。
 ところで山に自然物を置いて作品を作るのドイツのアーチスト、収入はどうなっているんだろうと余計な心配をしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄葉

2008年10月23日 | 自然 nature
八ヶ岳は南東の野辺山というところから見るのが最も美しいと思います。好みもありますが、屈指の場所であることはまちがいないと思います。このあたりは高原野菜で有名で、国鉄の最高地点があることでも、また天文台があることでも知られています。土地がやせているために、また冷涼であるために米作には適していないようで、こういう作物のほか牧場があります。牧場とナラの林があると、イギリスなどの田園景観に似ていると感じます。ナラの黄葉と牧草の緑の対比がきれいだと感じました。


というわけで紅葉や黄葉は遠景、近景、そしてやや離れた距離のそれぞれで楽しめるというわけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉2

2008年10月22日 | 植物 plants
山全体が紅葉しているのを見るのはもちろんいいものですが、それも元をたどれば1枚1枚の葉が色づいて木を染め、それが林を色づかせたことの集合なわけです。紅葉といえばカエデ、たしかにカエデの紅葉は鮮やかですが、この写真にあるツタウルシの赤もみごとなものでした。ツタウルシは赤と黄色の組み合わせが微妙です。そういう鮮やかなもみじとは違い、ナラ類は褐色に染まります。私はこの黄葉のほうを好みます。それも緑と黄色と褐色が混在するこの時期のものをいちばんいいと思います。

 ツタウルシ 2008.10.19 野辺山

 ミズナラ 2008.10.19 野辺山
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉

2008年10月21日 | 自然 nature
八ヶ岳の南側の裾野は八ヶ岳はもちろんですが、富士山も見えるなんとも贅沢な場所です。富士山の左右対称の幾何学的な秀麗さはまちがいなく美しいものですが、八ヶ岳の不規則な山の端もすばらしい。ときに思いがけないほどのラインを見せます。ちょうど紅葉の美しい時期に恵まれました。高いのが赤岳というピークです。巻雲もこういう山の上にあると格別です。







2008.10.20
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする