自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

アファンの森 5

2020年11月30日 | 標本
サンプルがないと山道を上り下りする足取りも重いのですが、今回はたくさん拾えたので、足元も軽く歩きました。
若者が歌う「酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞー」という歌がありますが、私は「糞があった、糞があった、糞があったぞー」と鼻歌を歌っていました。
研究者というのはかくも単純なものです。

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アファンの森 4

2020年11月29日 | 標本

そこで、喜んでサンプリングしました。後で分析したところ、なんとリンゴの果肉がたくさん出てきました。
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アファンの森 3

2020年11月28日 | 標本
ため糞

今年はコロナ自粛で夏の間調査に行けませんでした。ようやく治りを見せた10月に久しぶりに行きましたが、まだ糞虫の活動があるらしく、少なめの糞が3個拾えただけでした。
 今回も心配だったのですが、現場に行くとこんもりとたくさんの糞があり、ほっとしました。


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アファンの森 2

2020年11月27日 | アファンの森
東京に比べると季節の進みが早く、もうコナラの落ち葉が積もっていました。同じ落ち葉でも落ちて間がないので、地面にベタっとはくっつかず、フワッと立体的な感じで、コナラは葉裏が白いことに気付きます。


ハウチワカエデの木の下は赤い塊になっていました。

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アファンの森 1

2020年11月26日 | アファンの森
11月12日にアファンの森に行きました。




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査読4

2020年11月25日 | 標本

 また、最近投稿したものは一度目でかなりたくさんのコメントがあり、丁寧に修正したら、以下のような返事が返ってきました。

The authors did a really good job addressing the concerns and comments from the first review.  I appreciate the time they took with their revisions and think the paper clearly outline the purpose, methods, and results of the study and includes relevant references. The discussion could use a little streamlining and this could be accomplished by introducing the predictions in the introduction and then revisiting them in the discussion.
This is a nice study that adds to our understanding of habitat partitioning of herbivores and implications for conservation.

大体次のような意味です。

著者らは最初の査読に対して論文を実に良く書き直しました。おかげで論文は目的、方法、結果が明快になり、適切な論文も引用されました。考察はもう少し合理的にでき、序の予測を考察にもう一度紹介することで可能になるでしょう。これは草食獣の生息地分割の理解を進め、保全に示唆を与える素晴らしい研究です。

こうした態度に通底するのは「一緒に科学する」という精神です。その中でも生物学は「生き物って面白いよね。自然界には分からないことたくさんある。それを調べればいろいろわかる、その作業を一緒にしようよ」ということが感じられるように思います。
 論文査読における彼我の違い、なぜそういう違いが生じるのか、考えてみる必要がありそうです。

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査読3

2020年11月24日 | 標本
それに比べると海外の雑誌の査読は少なくとも私の性分にはあっています。「これは結構いい」と思って、レベルの高めの雑誌に挑戦することもあります。すると、2、3日で返ってきて「この論文は本誌には相応しくないので、査読者に回さないで却下します」と門前払いされる。「あ、そうですか」と残念ではあるが後腐れもなく、爽快なほどです。

 しばらく前になりますが、フクロウの食べ物を調べたので海外の雑誌に投稿しました。その時の査読は「内容はとても良い。だが、日本のフクロウの論文は日本語でかかれたものが多いので自分たちは分からないから、この論文に日本でのふくろうの食性研究全体を紹介してほしい」そして「東欧の報告で日本では手に入れにくいだろうから」と言って論文を送ってくれて「これらを参考に、いい論文にしてください」と日本の査読者とはまるで違う対応をしてもらい感激しました。

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査読2

2020年11月23日 | 標本
承前

最近体験したことを紹介します。
 ささやかな調査を和文の論文にして投稿しました。原稿は査読者が読んで、問題点がないかチェックします。それによって認められないと却下となります。何も問題がなくて受理ということは私の場合滅多にありません。大抵は程度さはまちまちですが、修正して投稿し直しなさいというものが返ってきます。その内容も千差万別ですが、大体日本の査読者は細かいことを執拗に修正要求してきます。ありがたいコメントもありますが、一体何を主張しているのか分からなかったり、修正して出すと、前には何も言わなかったところに注文をつけたりする人もいます。
 総じて感じるのは査読することをケチをつけること、あるいは揚げ足をとることと思い違いをしている人がいるということです。こういう人に当たると、無駄が多く、気分も良くありません。

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査読

2020年11月22日 | 標本
私は大学を定年退職しましたが、調査をする、論文を書くという点では全く「退職」するつもりはありません。特に論文執筆ということで言えば、現役の頃よりも時間が取れるようになったので、生産性は上がっています。
 論文を書くというのはエネルギーと集中力のいることです。私の場合、かなり前に調べたが時間が取れないで論文にできていないものを復活させるという形で書くものがかなりあります。古いデータは記憶の遠ざかったものもあり、野帳をひっくり返したり、データをいじったりして意味を確認します。関連の論文を読み直し、研究の位置付けをし、データを解析し直すなどすることがたくさんあります。そういう作業をしながら文章に取り掛かり、文章を書きながら、またデータの解析をし直すということもよくあります。それらを図にしたり、表にしたりして、少しずつ論文の形にしていきます。
 それが完成すると投稿ということになります。私の場合は和文の論文と英文の論文が半々くらいです。
 
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ホームにて

2020年11月21日 | うた
私は鳥取県の生まれ、育ちで、田舎者です。昭和40年代に仙台に行きました。飛行機など考えられない時代ですから、電車です。それも最初のうちは山陽新幹線がなかったので、伯備線というローカル線で岡山県に出て、山陽新幹線で大阪から東京を目指します。それだけで大旅行ですから東京で1泊して東北本線で北上です。こちらも新幹線はなく仙台まで特急で4時間かかりました。「北帰行」という歌がありますが、上野で電車に乗るときはその気分です。大阪圏も東京圏も異郷ではありますが、東北線に乗ると言葉も違い、景色も違うので、故郷が遠ざかるという思いが強くなります。十代ですから寂しいという思いがありました。
 仙台での暮らしは全体としては、楽しく、充実もしていたのですが、最初の2年間は大学紛争が激しい時代でしたから講義も少なく、「こんなはずではなかった」という思いがありました。そんな時、仙台駅の前を通ると、「電車に乗ればあの友達がいる故郷に帰れる」という気持ちが湧き、それを抑制しました。

 中島みゆきに「ホームにて」という傑作があります。この歌は今、聞いても心に染みます。季節にもよりますが、今のような肌寒くなる頃に聞くと一層心に響きます。
 しばらく前にYou Tubeで高畑充希がカバーしているのを聞きました。
https://www.youtube.com/watch?v=8mdoVpSQ7GY
これが実にいい。明るくて伸びやかな声だから長調の歌を大声で歌うのに向いていると思いますが、この歌は抑え気味の声で感情を込めています。演技者ですから、「歌を演じる」のかもしれませんが、素晴らしい演奏だと思います。背景のストリングスもいい響きです。
 それにしても中島みゆきがこれを作ったのが25歳というから恐ろしい。「帰り人」などおかしな造語なのだが、全く違和感がない。まったく驚くべきことです。


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