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自然日誌 たかつき
自然についての問わず語りです。
小平霊園 キンラン
2013年05月31日
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植物 plants
雑木林を歩いていたら、キンランがありました。すごく珍しいというわけではありませんが、ま、珍しいといって言いでしょう。近くの玉川上水にはときどきあるのですが、たいていの人は気づきません。もっとも気づくと盗掘する人がいるので、気づかないほうがいいのですが。なかなか上品な黄色です。
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小平霊園 オオジシバリ
2013年05月31日
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動物 animals
5月1日に小平霊園のいつもの散歩道に行きました。新緑は濃緑になりました。明るい地面にオオジシバリが咲いていました。小さい葉のわりに大きな花をつけるかわいらしい印象です。
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裸で失礼
2013年05月30日
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その他 others
このブログは亀のようなペースで、約一ヶ月遅れております。4月のアファンを終えて、5月に入りますが、その前に2月に生まれた三女に生まれた男の子との入浴シーンを。風呂ですから、裸で失礼。
予定より早く生まれたので小さかったのですが、よく眠り、よくおっぱいを飲んで、すくすく育っています。とてもおだやかな性格らしく、あまり泣かないで、最近ではニコニコ笑って、「おんおん」とか「うっくん、おっくん」と話をしています。風呂が好きなようで、いい気持ちで抱かれています。
憎まれ口を続けると、「三浦雄一郎さん、人生のすばらしさは、世界最高峰にあるのではありませんぜ。あるのは平凡な日常の中なんです、はい。」
私はこの「快挙」はやっぱりなんだかおかしいと思います。だって、危ないから下山をやめてヘリで降りてきて、もう日本に帰ってきちゃったっていうんだもん。まだ山に残って危険をおかしながら下山をしている多勢の人がいるでしょうに。それは本当の山男がやることではないな。仲間を残して一人だけ先に帰ってくるなんて。
それに、私はこの下山をなんだか幼稚園児の滑り台かなにかを連想してしまう。成長のために体験をさせよう、ちょっと危ないが滑ってごらんといって、幼児を上に登らせて、怖くて降りられなかったら、そうかそうかといって親がおろしてやる。そういうのと同じだろう。危ないならヘリで降りれるんだったら、もう冒険でもなんでもない。
それに、山頂についたとき、自宅に携帯で「登りましたー」って言っているのも全然おかしいと思った。ほとんどその辺の散歩と同じじゃないか。
へそ曲がりの頑固親父はこの登頂を全然評価しません。
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4月下旬のアファン お客さん
2013年05月29日
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アファンの森
リヴァルスさんというフランスのお客様をアファンに連れて行きました。学生が発芽実験をするので、作業を手伝ってもらいました。わざわざ日本に来てくれたのに、悪いかなとも思ったのですが、私自身の海外体験でいえば、観光旅行をするより、こういうなかなかできない体験のほうがよほどおもしろいので、そうしました。本人も楽しかったと(外交辞令にしても)言ってくれました。
小さな小屋に泊まって朝ご飯を食べたところ。さすがに眠そうだ。
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4月下旬のアファン ナツボウズ
2013年05月28日
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アファンの森
早春で植物が少ない中で黄色い花をみつけました。形からチンチョウゲの仲間だということがわかります。これはかわった植物で、常緑で、早春に花を咲かせるのですが、夏には落葉するので、「夏に禿げる」のでナツボウス、おかしな命名です。別名、というか、より標準的な名前はオニシバリというそうで、これは繊維が強いためのようです。ミツマタと似ているのでおなじように繊維をとったものと思います。
コメント
4月下旬のアファン 山で見るサクラ
2013年05月27日
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アファンの森
サクラはとっくに過ぎましたが、それは低地のソメイヨシノのことで、日本は野生のサクラがたくさんあります。アファンではヤマザクラとマメザクラが咲いており、ウワミズザクラがつぼみの準備をしていました。花と葉の色のとりあわせがいいものです。
コメント:三浦雄一郎さんに失礼なことを申し上げましたが、「同感」というコメントを頂戴しました。
コメント
4月下旬のアファン 絨毯
2013年05月26日
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アファンの森
ハルニレなどの多い、地面が湿った林があり、そこでは春にリュウキンカが見事な花を咲かせます。まるで絨毯をしいたようです。
コメント
4月下旬のアファン 「走る」って?
2013年05月25日
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アファンの森
4月のアファンに戻ります。
草本類を紹介していますが、草本の特徴のひとつは「背が低い」ということです。そのことは林に生える場合、上にある木の葉に光を遮断される宿命があるということです。イチゲ類やスミレ類は木の葉が出る前に短いあいだ、林が明るいうちに葉を広げて光合成します。同じような緑色の葉なのに、どういうわけで一部のものが早く葉が展開できるのか知りませんが、不思議なことです。
アオイスミレ
ハシリドコロはそのひとつで、まだ緑が少ない中でニョキっと出てきて目立ちます。毒があるために食べておなかがいたくなってトイレに「走る」ことから名前がついたそうですが、そういうネーミングは珍しいと思います。
きのう、いやな頑固親父の気配を自覚するようなことを書きました。この年になると、そう感じることが確かにあります。私にすればものわかりのよい大人が多すぎて、若者がいいこと悪いことを知る機会がないように思うのですが・・・・。それで私の矜持で、「許せないことは許さないのだ」と、頑固親父になることに決めました。
でも、いやなことばかりではありません。ちょっと前に開成高校の運動が中止になりそうになったが、決行されたというニュースが報じられました。なにやら危険を知らせる情報があり、同じようなことでこれまで中学校などで中止になっているそうです。こういう情報を流す輩はもちろん許せませんが、危険回避のために、「やらない方が安全」という学校関係者もよくないと思います。開成高校は高校生に判断をまかせ、その「やりたい」という意志を尊重して、警備をした上で、決行したそうです。
最近に珍しく「よし!」です。
いつも「なんだ、それは?」、「そんなばかなことがあるか!」ばかりですからね。
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鯱鉾 ミウラ
2013年05月24日
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アファンの森
突然ですが、アファンから離れます。正確にいうと離れないのですが、去年の夏まで飛びます。そのとき、木の枝みたいな蛾のことを書きましたが、あれはどうやらツマキシャチホコというらしいです。「日本の昆虫1400」というすばらしい図鑑が出てわかりました。オススメです。
私はめったに嘘をつきません。左が枝で右が蛾です。どうみても折った枝でしょ?折れた部分のなんと材のようなことか。これが要するに蛾の頭です。
その仲間にムラサキシャチホコというのがいるようですが、これがまたおかしいというか、あきれたというか、まるで枯れ葉です。枯れ葉にまねるというのにもいろいろあるでしょうが、ナラなどの葉が乾燥して巻いていることを表現しています。枯れ葉の表面ではなく、「巻いたようす」を表現して、葉の鋸歯のようす、裏側とそこにある葉脈、表の濃いようす、「巻いた葉が作る陰」まで表現しています。この写真でいうと枯れ葉の表がこちらを向いていて、反り返った裏側が見えていますが、中央のへこんだようにみえる部分は、この蛾の翅の凸部であって、逆なのです。こっちは舌を巻きます。
ムラサキシャチホコ
同じ仲間ということはもともと同じのが分化したことになるのですが、枯れ葉と枝の共通の祖先というのはよくわかりません。「おれ、枯れ葉やるからお前枝をやんなよ」などと談合したわけでもないでしょうに。
シャチホコというのはおかしな名で、この2種をみていてもわかりませんが、幼虫がおどろおどろしい形をしていて、背中をのけぞらせてお尻の部分を上に持ち上げたようすがまるで名古屋城のシャチホコみたいだからのようです。ちなみにタイトルの鯱鉾がシャチホコで、もちろんこんな字、書けません。入力したら出てきました。
どちらの蛾も珍しくないそうですから、見ていても気づかないでいるに違いありません。これは気づきませんよね。
まったく関係のないことを書きます。三浦雄一郎さんは80歳でエベレストに登頂されたそうです。はい、はい、すごい、すごい。「世界のミウラ」にはたいへん失礼を承知でいえば、私はこの人は自然のことをわかっているだろうかと疑問に思います。ご高齢で世界最高峰に登って、世界が驚いて、それでどうなのでしょう。自然が好きなら一人で黙って自然に入ればよい。億の資金を使い、多勢の登山支援者を擁し、取材クルーを引き連れて映像をたくさん撮るのは、エンターテインメントとして不足はないのでしょうが、その行為を通じて、どういう自然を見るというのでしょう。そもそも自然に接することは、競い合うものではないでしょう。私などには、あいつには負けたくないとか、俺が世界最高だなどという感覚と、自然に向かいあうことはまったく異質なもののように思えます。ご本人も自然に向かいあうことを目的にしておられないのかもしれませんが、そうなら自画自賛に自然を使ってほしくないな。
私は競いあって世界をかけまわるよりも、自宅から数十メートルのなかにある雑草や虫たちを眺めるという、地味で粘り強い日々の積み重ねのほうが、はるかに深い自然の魅力を見いだせる思います。世界のミウラよりもツマキシャチホコです。そのようにして黙々と自然と向かいあっている無数の「同志」が世界中にいます。
こんなことを書くなんて、いやな頑固親父になっているのかな。
コメント (1)
4月中旬のアファン 3(数字)
2013年05月23日
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アファンの森
わかりにくいタイトルですが、写真をみてください。花びらが3枚、よくみるとおしべも3対、中東も3裂、葉も3枚です。ユリ科の花は基本数が3です。3はいろいろな意味で美しい数字で、縁起がよいというのもうなずけます。
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自己紹介
東北大学、東京大学、麻布大学を歴任し2015年3月に定年退職。麻布大学いのちの博物館名誉学芸員。ニホンジカをはじめとする野生動物の生態を研究。生き物のすばらしさを広く伝えたい。
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