自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

アファンの森 8 糞虫

2022年07月28日 | 標本
昨日(7月27日)モンゴルから無事帰国しました。21日にwi-fiが使えたので報告をしました。今後、みやげ話を紹介しますが、中断していた6月30日のアファンの森に戻ります。

実は前日に糞トラップを仕掛けておきました。同じものを玉川上水に仕掛けるとコブマルエンマコガネが3,4匹入るのがふつうです。それがなんと桁違いでした。

トラップにきた糞虫

 「ウヨウヨ」とはこのこと。まだ数えていないのですが100匹はいるのではないでしょうか。これは多い方ですが10個仕掛けて、少ないものでも20匹くらいはいました。一番多かったのはコブマルエンマコガネでしたが、クロマルエンマコガネがそれに近い数いました。大きいのが2匹見えていますが、センチコガネです。そのほか細長いのがいますが、マグソコガネの仲間です。やはりアファンの森は自然の豊かさが違うと思いました。ただ種類はもう少しいるのではないかと思っていたのですが意外と少なかったです。

帰国早々の話題にふさわしかったかどうか・・・。モンゴルでも家畜の糞を割って糞虫を眺めていました。
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モンゴル

2022年07月21日 | モンゴル
現在、モンゴル訪問中です。

ゲルの奥の白い点は羊

おいしい昼食
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アファンの森 7 アオキ

2022年07月14日 | アファンの森
一度も姿を見たこともないし、糞もほとんどありませんが、シカがいます。センサーカメラには時々写ります。もう一つの証拠はアオキです。常緑なので食物が乏しい冬になると、シカは必ずアオキやササを食べます。その食痕が残っています。



下の方の写真は葉が全くありません。ニコルさんはハンターだったから、「もっと増えたら獲って食べるけど、今はまだ少ないから」と言ってました。

7月15日から27日までモンゴルに行きます。2019年から2年間コロナで渡航できませんでしたが、今年ようやく可能になりました。そのためブログはしばらくお休みします。

「玉川上水の野草たち」はこちらをご覧ください。最新はヒメヤブランとヘクソカズラです。こちら

ではしばらく失礼します。コロナが急拡大しているようで、ワクチン摂取した人でも油断禁物だそうです。ご自愛ください。


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アファンの森 6 野草

2022年07月13日 | アファンの森
あまりなかった花を少し。

キツネノボタン

コナスビ

ノアザミ

ヤエムグラ果実

ニワトコ果実
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アファンの森 5

2022年07月12日 | アファンの森
バチの当たるようなおいしい食事をいただきました。次の日はゆっくり森を歩きました。というのは10年ほど前に学生の卒業研究で、花にくる昆虫(訪花昆虫という)の調査をして、群落ごとに違いがあることを明らかにしていたので、それが現在どうなったかを調べたいと思った方です。
 この10年でアファンの森の樹木は育ちました。私たちが「草地」と呼んでいたススキ、ワラビ、フキ名護が多かった場所は、当時人の腰くらいの若いコナラが植えてありましたが、それが3, 4メートルにもなってちょっとした林になっています。

かつての「草地」を記録する

 結論的にいうと訪花昆虫は激減しました。かつては、月によっても違いますが数十例が記録されたのですが、今回はオニシモツケにハチと甲虫がいた2例だけでした。
 このことをどう評価するか、考えどころです。育林という意味では順調と言えるでしょう。しかし、初期のアファンの森は、それまで薄暗く、荒れていた林をすっきりさせ、明るくすることで野草が増え、訪花昆虫も増えたのでした。その点だけを言えば、この10年で草地は林に、明るい林はやや暗い林になりました。コナラ林になったかつての草地にはススキもワラビもフキも残ってはいるのですが、ススキもフキも花を咲かせる状態にはありません。植生遷移が進むということなのですが、生き物好きとしてはコースを歩いても歩いても花は少なく、昆虫がいなくてノートに何も記録することがなく、寂しさを感じないではいられませんでした。

オニシモツケ

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アファンの森 4 食事

2022年07月11日 | アファンの森
このブログで食べ物のことを書くことはほぼありませんが、今回はペンションにとてもおいしい食事を準備してもらったので、紹介します。


 私は食べることに特別の熱意はないので、グルメの人を見ると感心してしまいます。ここのご夫妻はとても心のこもった食事を準備してくださいます。それも自分の畑で作ったものや山菜など地元のものを上手に調理されるので格別です。一つ一つ説明してもらったのですが、生き物の名前だと覚えられるのですが、食べ物は右から左に抜けていきます。もっとも食べ物は生き物なのですが・・・。

 建物がログハウス風なので気持ちが良いのですが、外の景色が良いので尚更です。


 翌日の朝食は手作りのパンでこれがまた格別においしいのです。ついついお代わりをしてしまうほどでした。



 おいしさを表現する語彙も表現法もわからず情けないです。確かなことは、私の舌や胃袋や体全体は「おいしい」と反応してい他ということです。ゆっくりといただきました。



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アファンの森 3 空振り

2022年07月10日 | アファンの森
毎月くる目的はタヌキの糞の回収です。この調査も実に10年目となり色々なことがわかってきました。継続こそ力だと信じています。
 ところが今回はため糞場に行きましたが、ありませんでした。


この場所は繰り返し糞をされるので色が変わっています。そこに新しい糞が追加されるのを回収してきたのですが、ありませんでした。夏になると糞虫が分解するようになるので集めにくくなるのですが、全くないことはあまりないので残念でした。
 長野でもこの日は暑く、山道を歩きながら汗が吹き出しました。糞がなかったのでがっかりした上に、あまりの暑さにがっくりして、「こういう時に熱中症になるのかもしれない」と、大事をとって三時半くらいでしたが調査をやめにしました。

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アファンの森 2 ハナイカダ、サワハコベ

2022年07月09日 | アファンの森
花は少ない時期で、やくにものはあまりありませんでした。

ハナイカダ

サワハコベ


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アファンの森 1

2022年07月08日 | アファンの森
6月29, 30日にアファンの森に行きました。ゲストハウスも濃い緑の中、真夏になったと思わせました。

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オオムラサキ放蝶会 12 まとめ

2022年07月07日 | イベント
 今では仲良くなった東京都の職員でここの生物調査にも特別に熱心な方がおられますが、その人が
「会議で先生が<何もしないでただのススキ原にしてください>と言った時は、<この人は何を言ってるんだ>と思いましたよ」
と笑いながら話してくれました。彼は今では里山復元事業の最強の推進者の一人となっています。

 思えば、都市に住む者として自分の出したゴミがどこに行ってどう処分されるのかを知るべきだし、都市に生きるということはそういう物質循環やエネルギー利用がどうなっているかを知らなければなりません。もちろん教科書では学ぶかもしれませんが、実際にゴミ処理を知るこの処分場で現場を見てもらうことは大きな教育効果があります。この処分場には展示場もあり、放蝶会のようなイベントもおこなっています。そういう広い意味での環境教育にとっても処分場は重要な意味を持っおり、こうした地道な活動を続けてもらいたいと思います。

 不思議な縁でこのプロジェクトに関われたことを幸いであったと思いました。

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