自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

今月を振り返る 2022.9

2022年09月30日 | 標本
まだまだ暑い日が続いたとはいえ、9月に入るとややすごしやすい日も増えました。

 調査としては10日に乙女高原で群落調査をし、11日には訪花昆虫の調査をしました。29日には東大でシカ頭骨標本の整理をしました。これらの計測、浦和のタヌキの糞分析、アファンの森のタヌキの糞分析をしました。
 イベントとしては17日、18日にアファンの森で自然観察の研修をしました。また19日には子供向けの玉川上水でのフン虫調査をしました(こちら)。3日には昭島で物流センター計画の阻止活動をするグループに招かれて話をしました。24日には相模原市立博物館でフクロウの食物分析の指導をしました(こちら)。
 出版関係では、玉川上水の保全についての本を彩流社から出してもらえることになり、編集者と打ち合わせをしました。日本哺乳類学会が計画している100周年事業出版の本の分担執筆をしており、ほぼ輪郭ができました。
 論文では、春から夏に投稿していた原稿がいくつか戻ってきて、そのまま受理ということはありませんが、あるものは大幅な、あるものは一部の修正を求められて、修正して戻しました。内容は玉川上水の鳥類、インドネシアのヒヨケザルの食性(英文)、モンゴル、放牧排除柵の影響(英文)、タヌキの成長(英文)です。
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浦和のタヌキ

2022年09月29日 | 研究など research
去年の暮れくらいから浦和商業高校の小林先生とその学校の一角の緑地に住んでいるタヌキの糞分析を始めました。9月分まで分析が終わりました。浦和駅にも近い賑やかな都市にありながら広めの池が近くにあるので、アメリカザリガニやヒキガエルが食べられています。夏には昆虫が増え、秋から冬には果実が増えますが、その果実はエノキ、ムクノキ、カキノキくらいで多様性は低いようです。

カキの実(黄色い矢印)を食べようと背後足立するタヌキ
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フクロウ食べ物分析

2022年09月25日 | イベント
(少し間が空きました。後で埋めていきます)

9月24日 相模原市立博物館でフクロウの食べ物分析をしました。私は八ヶ岳とアファンの森で長年フクロウの食べ物を調べてきましたが、そのこともあって相模原市立博物館から協力要請がありました。ある組織が近畿地方と関東地方の数カ所でフクロウの巣箱をかけて営巣したら巣材を回収して分析するのだが、数が多いので市民の協力を得て分析をしたいので、その指導をして欲しいということで引き受けることにしました。7月に一度解説をし、そのご3回くらいは自主的に行ったということで、今回、アドバイスにいきました。高校生と一般市民が20人ほど参加していました。4つのテーブルに分かれ、一つのテーブルでは鳥の羽毛の専門家が指導していました。


私はフクロウやネズミの骨標本や模型を持参して説明をし、あとはテーブルを回って不明の骨を説明したりしました。

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乙女高原 6月 5 アヤメ

2022年09月15日 | 標本
アヤメが草原にあるのはちょっと意外な感じがしました。花の模様はまさに「綾目」で複雑な筋があり、昆虫はこの模様の奥に蜜があることを知ります。この花びら(外花被片)の上に被さるようにあるのが雌しべで、昆虫は外花被片の奥に入るときに授粉します。



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乙女高原 6月 3 アマドコロ

2022年09月14日 | 標本
花それぞれに美しさがありますが、アマドコロは単子葉植物の持つ直線的なすっきりした美しさと、複数の花が並ぶリズム感にあるように思います。スッキリ感には色もあって、葉の緑、茎の赤、花の白、しかも先端が緑という抑制した色使いも素晴らしいです。



アマドコロの口をすぼめたような花に羽虫がきていました。


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乙女高原 6月2

2022年09月13日 | 乙女高原
このとき一番印象的だったのはサクラスミレで、こんなにたくさんあるところは他に知りません。


サクラスミレ

感激してスケッチを試みました。
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乙女高原 6月

2022年09月12日 | 乙女高原
7月27日にモンゴルから帰り、第一印象は「うわっ、これは蒸し風呂だ!」でした。気温もさることながら、湿度がすごい、これはかなわんと思いました。そのモンゴルの報告が40回も重なったので、他の話題を棚にあげることになりました。

その前の6月28日に山梨の乙女高原に行きました。訪花昆虫の調査ですが、まだ緑が浅く、あまり昆虫はいませんでした。



新緑が爽やかでした。
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モンゴル 41

2022年09月11日 | モンゴル
途中の小さな町に食堂があったのでお昼にしました。ホショールという餃子を扁平にしたようなもので、なかなか美味しいものです。



それからまた永井ドライブが続きました。うたた寝をしている時間が長かったように思います。天気はあまり良くなく、曇り空でした。


ウランバートルには帰国の3日前に戻ったのですが、それは入国前にコロナの陰性証明が必要だということで、その証明をもらってから日本大使館で書類をもらうということでした。しかしそういう時期もあったようですが、今はその必要はないということで戻った翌日にPCRの検査に行きました。ブルガンにいたときにジャガさんが予約をしてくれたのですが、それが複雑でネットで色々手続きしなくてはならず、電話ではできないということでした。モンゴル語の話せる人がいなかったらできませんでした。それで病院に行ったら、呆れたことにネットシステムが不具合で、予約は無効なのでやり直し、いつになるかわからないとのことでした。さすがにジャガさんが怒って大声で病院側の不備を指摘したようで、担当の人が渋々動いて何がどうなったのかわかりませんが、「どうぞ」ということになりました。それで助かったとはいうものの、それはそれで納得のできないことでした。
 ともかく鼻に爪楊枝のようなものを入れられてサンブリングをし、翌日メールで陰性という返事が届きました。私はそれは本当の陰性なのか、サンプリングがいい加減だから陽性であっても引っかからなかったのかわからないが、自分は旅行中ほとんど人に合わないで草原にしかいなかったのだから感染する可能性がないという意味で本当に陰性であるという自信がありました。
 翌日、早朝にホテルを出て飛行機に乗りましたが、窓口をたらい回しにされ、なんだか訳のわからないまま搭乗しました。帰国しましたが、成田での手続きも面倒で、コロナはうんざりという感じでした。
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モンゴル 40

2022年09月10日 | モンゴル
ブルガンからウランバートルに移動したのですが、以前は東に移動してからなんかするというルートをとったのですが、今回は南に移動してから東に移動というルートをとることになりました。ブルガンから南下する道は舗装道路ではありませんでした。まあ、もう仕事はないのだから夜までに着けばいいという気持ちでのんびり行くことにしました。



山には森林があり、平地は草原でいい景色の場所が多くありみ明日。ここは道路が少し高いところを走ったので、眼下に草原が広がって家畜がたくさん見えました。

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モンゴル 39 博物館

2022年09月09日 | モンゴル
博物館に行く前に村長さんに表敬訪問に行きました。役場に行ってジャガさんが人が集まっている部屋に行って村長に会いたいと言ったら若いお兄さんが出てきたので、その人が村長がいるところに連れて行ってくれると思いついていくと、その人が大きな机に座りました。あれ?と思ったらその人自身が村長さんだというのでちょっと驚いて話をしました。
「私たちはここで数年間、馬乳酒や家畜、草原のことなどを調べさせてもらった。いろいろなことがわかったが、それは地元の人の協力があってのことなので、そのお礼の意味で博物館を作りたいと話して、あの建物の一室を使わせてもらい感謝しています。2年間、コロナで来れなかったのは残念でしたが、今年はくることができて嬉しく思っています。それで少し追加の写真のパネルを持ってきたのでこれからいくつもりです」
と言った挨拶をしました。
村長さんは
「そのことはありがたく思っています。私は日本に行ったことがあり、とてもいい印象を持っています」
ということだった。そして
「この後で、モゴドの馬の頭数が1万を超えたので、お祝いのイベントがあって、各地から人がたくさんくる。今その準備をしているとろこです」
といった話があって、それから一緒に博物館のある建物に行くことにしました。記念撮影しましたが、大男です。

村長さんと

今回追加したのは、少年競馬の写真とか、人と家畜の交流などの写真にしました。



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