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自然日誌 たかつき
自然についての問わず語りです。
5月7日の乙女高原
2017年06月30日
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乙女高原
一見してハコベの仲間とわかります。雑草的に生えるハコベ類がたくさん咲くのと違い、ぽつん、ぽつんとしか生えていません。たいへん品格のあるものです。名前が変わっていますが、確か東大の植物学研究室に牧野富太郎がいた時代、鉢植えした植物にラベルをつけていたが、それをつけ間違えたので「輪をまちがえた」ということでついた名前だと聞いたような気がします。もうちょっといい名前をつけてあげたい花です。
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5月7日の乙女高原
2017年06月29日
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乙女高原
5月7日の乙女高源でネズミの巣を調べたあと、柵の内外のササ(ミヤコザサ)のようすを観察しました。違いは非常に明白で、柵内には緑の葉をつけたササがあるのに、柵の外では緑色はほとんどありませんでした。残っているのは、白っぽい葉の縁でした。内外のササを採取して比較すると高さが違うのは明らかでした。柵の効果に驚くとともに、シカの影響の強さにも印象づけられました。
柵の内(右)と外
柵内のササ(コートの上)と柵外のササ(黒いパソコンカバーの上)
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乙女高原のスミレ
2017年06月28日
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乙女高原
5月7日に乙女高原に行きました。去年にた「カヤネズミの巣」について観察にいったのですが、結論はでませんでした。これについては改めて報告することがあると思います。
ついで」というのでもないのですが、よい時期だったので、スミレを物色しました。乙女高原はスミレが豊富だということでも知られています。
アイウエオ順にならべましたが、タチツボスミレは都会にもあるいちばんふつうなスミレです。アカネスミレもややふつうですが、明るい場所にでます。乙女高原では道路沿いの持ち土をしたところにありました。これに比べるトエイザンスミレとか、この日はなかったですが、サクラスミレなどは豪華で立派な感じがします。アケボノスミレは山のスミレという感じで、花の色はピンクで、花があるときに芳賀巻いているのが特徴です。マルバスミレも山のsウミレですが、東京の平地でもときどき見ます。花は白です。フモトスミレはあるところにはありますが、東京の平地では見たことがありません。私にはわからないのですが、東京の平地はスミエが少ないほうです。西に進んで八王子あたりの給料から山になるところに行くと急にスミレの種類が増えます。もちろん地形的なことが聞いているのでしょうが、それにしては変化が劇的です。
コメント (1)
エネルギー
2017年06月27日
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植物 plants
まったく失っていた記憶が突然思い出されることがある。
小学4年生のとき、美術のテストがあった。そこには弥生式土器と縄文式土器の図があり、どちらがすぐれているかとあった。私は迷わず縄文式土器に丸をつけたのだが、思いがけないことにバツだった。正解は弥生式土器で、弥生のほうが新しく、丈夫だからすぐれているというのが説明だった。
私は納得できなかった。のっぺらしたただの楕円形のような弥生よりも、炎が燃えるようなエネルギーにあふれた縄文のほうがはるかにすばらしいものだと思った。今思い出しても、あの問題はよくなかったと思う。
そのことを思い出させたのは明治神宮のクスノキだった。巨大なクスノキが伸ばす枝は、私たちが見慣れている木のように幹があって、添え物のように枝が出ているといのではなく、土台になる幹のら、「従」としての枝ではなく、主体としての枝がくねりながら、四方八方に立体的な膨らみをもたせていた。全体にエネルギーが溢れていて、私を圧倒した。
そのエネルギーが縄文土器のそれと重なり、封印されていた遠い記憶を呼び覚ましたのだった。
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伐採
2017年06月26日
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自然 nature
我が家と小平駅のあいだに小さな公園があります。よく通過するのですが、今月になって突然そこに生えていたケヤキが伐採されてしまいました。年輪を数えたら70本あり、一番真ん中のことろは腐っていてわかりませんでした。この高さまでにも育っていたのですから80歳くらいとみてよいでしょう。ということは、この木が生まれたのは1937年くらい、つまり昭和12年頃です。昭和12年とは盧溝橋の事件がおきた年で、このときが支那事変の始まり、それから日本は太平洋戦争に向かって突き進んだわけです。このケヤキはその頃に芽生えて戦中、戦後の日本をこの場所からしかと見つめてきたのです。
木を伐るということはどういうことか。目的はなんだろうか。この公園にケヤキがあることになにか不都合なことがあるのだろうか。まさかこの木から材木をとろうというのでもないだろう。
木を伐るということは、邪魔な電信柱を取り除くのでも、人が建てた建物を壊すことでもない。この木はその年月を、毎年葉を伸ばし、光合成をして少しずつ大きくなり、秋に紅葉して葉を落とすことを繰り返してきた。伐採とは、そういう命を奪うことです。
私たちの社会は一体何をしているのでしょうか。この80年を生きてきた、人になんら迷惑をかけることなく、それどころか新緑で、紅葉で、人々を楽しませてくれた木、そのお年寄りを、あたかもゴミのように処理する。それによって何を得ようというのでしょう。
公園を通るたびに、この遺骸を目にし、心が痛みます。
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5月の観察会 3
2017年06月25日
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玉川上水
津田塾大学の林は1929年に防風林として植林されたことがわかっています。雑木林では100年クラスというのはめったにありませんから、これはなかなかすごい林だということがわかります。シラカシが主体で、イチョウとかヒノキなどが混じっています。
測定が終わったので、この林の歴史について解説しました。1929年に津田塾大学の上空から撮影した写真が残っているので、それを紹介したのですが、大学のまわりに家が一軒もありません。その頃はタヌキはどこにでもいたはずです。それが今では津田塾大が避難所というか、最後の砦として残っています。
このときの調査には高校生が来ていました。というのは、玉川上水の映像をとっているので協力してほしいと参加したのです。インタビューされましたが、質問内容がしっかりしていて驚きました。
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5月の観察会 2
2017年06月24日
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玉川上水
このときは津田塾大学の森の調査をしました。私は津田塾大学の林は「森」と呼んだほうがよいと思っています。というのはほぼ100歳の木でできた常緑樹林なので、まわりにあるコナラやクヌギの林にくらべると明らかに重厚感がある安定した林だからです。
そこでこの森に生えている木の位置、太さを調べることにしました。これを毎木調査といいます。まず調査区を決めるために、巻き尺で範囲を決めます。それから樹種を確認してから太さを測定します。大体の木はパッと見てわかりますが、梢の葉を確認しないといけないものもあり、双眼鏡を使います。
人数が多いと作業がはかどります。
関野先生が測定しています。
この調査でこの森はシラカシが圧倒的に多いことがわかりました。ほかにイチョウ、ヒノキなどに大きい木がありましたが、鱗屑する玉川上水に多いコナラなどはほとんどありませんでした。
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5月の観察会 1
2017年06月23日
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玉川上水
5月14日に津田塾大学で林の調査をしました。キャンパスに行く途中にスイカズラの花が咲いていたので説明しました。
エゴノキが花坂地で、クマバチが吸蜜にきていました。
写真は豊口さんが撮影してくださいました。
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家族で遠足 2
2017年06月22日
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家族
遊んだあとはたのしみのお昼ご飯
みんなで食べるとおいしいです。
林を見上げると、新緑がきれいで、みんなで見上げました。
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家族で遠足1
2017年06月21日
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家族
ゴールデンウィークの5月6日に野山北公園というところに行きました。林の中に遊具があり、子供たちはうれしそうに遊んでいました。
大きい方から2年生のあかねちゃん、一番小さいこうたちゃんを重そうに抱いています。
4歳のたくまくんの写真がなくて、1歳のだいちゃん、アスレチックに挑戦です。
だいちちゃんは坊主頭になり、まるで「マルコメ」くんです。
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自己紹介
東北大学、東京大学、麻布大学を歴任し2015年3月に定年退職。麻布大学いのちの博物館名誉学芸員。ニホンジカをはじめとする野生動物の生態を研究。生き物のすばらしさを広く伝えたい。
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