自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

9月の乙女高原1 キアゲハ

2013年10月31日 | ゾウ孤児支援
東大牧場の実習の報告を終わりました。

9月12日にまた乙女高原に行きました。標高が1700mあるので、平地よりは秋が早く来ます。これが夏の最後という感じでした。ノハラアザミにキアゲハが来ていましたが、翅がかなりいたんでいました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカのゾウ問題とその支援

2012年09月16日 | ゾウ孤児支援
Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.605 - 2012年09月14日

●スリランカ「ゾウによる孤児支援グループ」の取組み
 2010年に上野動物園で講演をしていただいたジャヤンタ・ジャヤワルダナさんは、スリランカでアジアゾウの研究や保護活動に取り組んでいます(以前のお知らせはこちら)。
 ジャヤワルダナさんはゾウの保全とともに、人間とゾウとの関わりの中で孤児となった子どもたちの支援をしています。麻布大学の高槻成紀先生との共著で投稿がありましたので、以下にご紹介します。

 -------------------------------------
──地上最大の動物であるゾウが地上からいなくなろうとしています。そうした中で、スリランカには比較的まとまった数のアジアゾウがいます。

 スリランカの人々大半は敬虔な仏教徒で、生き物にやさしく、ゾウとのあいだにもうるわしい関係を築いてきましたが、最近になってゾウと人との関係がぎくしゃくしてきました。ゾウは巨大な体で力があり、知能が高いので、人にはできないことがいろいろできます。とくに農作業や重いものを運ぶことなどにすばらしい能力を発揮してきました。そこへスリランカの人口が増え、森林が伐採されるなどして、いろいろと難しい問題が生じています。

 あるとき、人間が森林を伐採したために、ゾウが農作物に被害を出しました。庭に来たゾウにイヌが吠えかかったところ、ゾウがイヌを蹴散らし、イヌはあわてて家の中へ。ゾウはイヌを追いかけてドアに突っ込み、土作りの家は壊れてしまいました。


田圃に残されたゾウの足跡


ゾウに壊された家


 ある村ではゾウから畑を守ろうと、農民が花火や大声をあげたり、ありとあらゆる方法を試みました。ゾウはその農民を覚えてしまい、憎しみを抱くようになりました。その村には40軒も農家がありますが、ゾウはまちがいなくその農民の家を見つけて家を壊し、農民を殺してしまうという事件も起きました。


射殺されたゾウ

 こうして毎年、じつに60人もの人と 150頭ものゾウが死んでいます。そのため、ゾウの数は徐々に減り続けています。このまま減り続ければスリランカからゾウがいなくなります。これを防ぐために、みんなで知恵を出し合って、ゾウと人とのよい関係を見いだしていかなければなりません。

 私たちが心を痛めているのは、ゾウに親を殺された孤児です。貧しい農家の孤児は教科書も買えず、学校にも行けなくなります。スリランカで活動するジャヤンタ・ジャヤワルダナは「生物多様性とゾウの保全トラスト」という組織を作って支援しています。このトラストは、これまでに 134人の孤児に教科書や文房具を贈りました。こうしたセットは15米ドル(1200円くらい)で、これがあれば1年間は大丈夫です。また3500ドル(28万円くらい)の小さな家を提供する活動もしています。

  支援いただいたお金は高槻が以下の口座でお受けし、確実にトラストにお届けします。ご協力をお願いいたします。

  ゾウによる孤児支援グループ(ゾウニヨルコジシエングループ)
  ゆうちょ銀行 記号・番号10080-57828361
  店名〇〇八(ゼロゼロハチ) 普通預金 口座番号5782836

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゾウ孤児支援の活動

2012年09月16日 | ゾウ孤児支援
しばらく前にスリランカの「ゾウ孤児」(親をゾウによって殺された孤児)の支援のことを紹介しました。ジャヤンタ・ジャヤワルダナさんが行っている活動を支援したいと思っています。ジャヤンタさんと書いた文章を「東京ズーネット」という動物園で作っているネットワークが出しているズーエクスプレスという「電子雑誌」にのせてもらいました。この「雑誌」には動物園の活動の近況がのせられています。その文章を許可を得て以下に転載します。またそれに対して中浦さんという方がコメントをくださいましたので、それもご本人の了解をもらいましたので、紹介します
 日本はアジアの経済リーダーとして大きな存在になりましたが、そのことは自然に多くの無理を強いて来ました。森林は伐採され、水や空気は汚染され、海岸や川はコンクリートで固められました。そのことによりたくさんの野生動植物がいなくなりました。その影響は国内にとどまらず、とくに熱帯雨林の破壊には日本が大きく影響してきました。そうしたことを考えると、野生動物とどうおりあいをつけて共存してゆくかはこれからの日本社会にとってたいへん大きな問題だと思います。東日本大震災は私たちにこのことを再考させるきっかけになりました。
 一方、スリランカは日本と同じ島国で、経済的には開発途上国とされてきました。人々は敬虔な仏教徒で生き物にほんとうにやさしいです。小鳥にでも魚にでもやさしく接します。とくにゾウには特別の関係をたもってきました。私はスリランカに行って、スリランカの人が「日本を見本にしたい」というのを聞いて、むしろ私たちが教えてもらうことが多いのにと複雑な気持ちでした。
 そういうこともあって、ゾウに親を殺されて苦しい状況にある孤児たちにささやかな支援をする機会を与えられたという気持ちでいます。

++++++++++++++++++++++

Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.605 - 2012年09月14日

●スリランカ「ゾウによる孤児支援グループ」の取組み
 2010年に上野動物園で講演をしていただいたジャヤンタ・ジャヤワルダナさんは、スリランカでアジアゾウの研究や保護活動に取り組んでいます(以前のお知らせはこちら)。
 ジャヤワルダナさんはゾウの保全とともに、人間とゾウとの関わりの中で孤児となった子どもたちの支援をしています。麻布大学の高槻成紀先生との共著で投稿がありましたので、以下にご紹介します。

 -------------------------------------
──地上最大の動物であるゾウが地上からいなくなろうとしています。そうした中で、スリランカには比較的まとまった数のアジアゾウがいます。

 スリランカの人々大半は敬虔な仏教徒で、生き物にやさしく、ゾウとのあいだにもうるわしい関係を築いてきましたが、最近になってゾウと人との関係がぎくしゃくしてきました。ゾウは巨大な体で力があり、知能が高いので、人にはできないことがいろいろできます。とくに農作業や重いものを運ぶことなどにすばらしい能力を発揮してきました。そこへスリランカの人口が増え、森林が伐採されるなどして、いろいろと難しい問題が生じています。

 あるとき、人間が森林を伐採したために、ゾウが農作物に被害を出しました。庭に来たゾウにイヌが吠えかかったところ、ゾウがイヌを蹴散らし、イヌはあわてて家の中へ。ゾウはイヌを追いかけてドアに突っ込み、土作りの家は壊れてしまいました。


田圃に残されたゾウの足跡


ゾウに壊された家


 ある村ではゾウから畑を守ろうと、農民が花火や大声をあげたり、ありとあらゆる方法を試みました。ゾウはその農民を覚えてしまい、憎しみを抱くようになりました。その村には40軒も農家がありますが、ゾウはまちがいなくその農民の家を見つけて家を壊し、農民を殺してしまうという事件も起きました。


射殺されたゾウ

 こうして毎年、じつに60人もの人と 150頭ものゾウが死んでいます。そのため、ゾウの数は徐々に減り続けています。このまま減り続ければスリランカからゾウがいなくなります。これを防ぐために、みんなで知恵を出し合って、ゾウと人とのよい関係を見いだしていかなければなりません。

 私たちが心を痛めているのは、ゾウに親を殺された孤児です。貧しい農家の孤児は教科書も買えず、学校にも行けなくなります。スリランカで活動するジャヤンタ・ジャヤワルダナは「生物多様性とゾウの保全トラスト」という組織を作って支援しています。このトラストは、これまでに 134人の孤児に教科書や文房具を贈りました。こうしたセットは15米ドル(1200円くらい)で、これがあれば1年間は大丈夫です。また3500ドル(28万円くらい)の小さな家を提供する活動もしています。

  支援いただいたお金は高槻が以下の口座でお受けし、確実にトラストにお届けします。ご協力をお願いいたします。

  ゾウによる孤児支援グループ(ゾウニヨルコジシエングループ)
  ゆうちょ銀行 記号・番号10080-57828361
  店名〇〇八(ゼロゼロハチ) 普通預金 口座番号5782836



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゾウ孤児支援のお願い

2012年07月08日 | ゾウ孤児支援
このブログをご覧の皆様にお願いがあります。高槻は数年前までスリランカのゾウの調査をしたことがあります。スリランカから留学していた二人の学生と、スペインから留学していた学生がゾウの研究をしました。そのさなかの2004年にあの大津波が起きて多くの犠牲者が出ました。そのとき、留学生といっしょに「ゾウさん基金」をたちあげて、津波孤児の教育支援をしています。この基金の名前は留学生がゾウの研究をしていたということもありますが、ゾウのやさしさ、力強さを象徴したいと思ってつけたものです。
 ところが、今度はもっとストレートにゾウに関係する基金のことでお願いすることになりました。スリランカのジャヤンタ・ジャヤワルダナさん人はゾウのことをいろいろ調べていて、いくつかの本の編集もしてきた人ですが、数年前からゾウによって親を殺された孤児の経済的な支援活動をしています。


高槻とジャヤンタさん、2010年に来日したとき、高尾山


編集したゾウの本をマヒンダ・ラジャパクサ大統領に手渡すジャヤンタさんの新聞記事

以下は昨年ジャヤンタさんが書いた文章に高槻が追記したものの一部です。詳しくはジャヤンタさんによるアピール文をご覧ください。

 人とゾウとのよい関係を取り戻そうとするこのような努力は尊いもので、私たちはその努力を継続していますが、スリランカにおけるゾウをめぐる状況はきびしいものです。とくに私たちが心を痛めているのは、親がゾウに殺された孤児です。貧しい農家で人がゾウに殺されると、収入がなくなって生活がとてもたいへんになります。子供たちは教科書も買えず、学校にも行けなくなります。ジャヤンタはこの孤児たちを支援するために。「生物多様性とゾウの保全トラスト」という組織を作って活動をおこなっています。この「トラスト」は親がゾウに殺された134人の孤児たち(2011年4月現在)に教科書、鉛筆、絵の具、文具箱、ランドセルなどを贈りました。こういうセットは15ドル(1500円くらい*)で、これがあれば1年間は大丈夫です。家族がゾウに殺された家庭には3500ドル(35万円くらい)の小さな家を提供する活動もしています。こうした活動の意義を日本の皆様が理解され、ご協力いただければ幸いです。皆様からの支援は高槻が以下の口座でお受けして、確実に「トラスト」にお届けします。皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。

ゾウによる孤児支援グループ(ゾウニヨルコジシエングループ)
店名 〇〇八 ゼロゼロハチ
店番 008
預金種目 普通預金
口座番号 57828361

このブログにこの基金のコーナーを作ろうと思います。

* 金額は円のレートに変化します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゾウ孤児支援のアピール、ジャヤンタ

2012年07月07日 | ゾウ孤児支援




ジャヤンタさん 2010年11月 麻布大学にて講演


編集したゾウの本をマヒンダ・ラジャパクサ大統領に手渡すジャヤンタさんの新聞記事
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする