5月5日に玉川上水で「花マップ」の調査をしました。目を光らせて玉川上水沿いを歩いて花を探すのですが、その時にモグラの死体を見つけました。人通りのある所なので、踏まれて状態は良くなかったのですが、「この骨」は取れるはずだと思い、持ち帰りました。この死体は背骨などはなくなっていましたし、頭の骨も割れていました。ただ手足は大丈夫でした。
昨日のクエスチョンの写真は上腕骨といって肩甲骨と肘の間にある骨です。普通はシカの例に見るように細長いのですが、モグラは全く違い、複雑な形をしています。これで上下の骨と関節するのですが、それだけでなく、よく発達した筋肉とも繋がります。それもこれも、地下生活をしてトンネルを掘るにはすごいパワーが必要だからで、前足も大きく上半身の筋肉の力をその前足に伝えるために、上腕骨が特殊化したのだと思います。
これはヨーロッパのモグラの写真ですが、基本的に同じです。オレンジ色の丸で囲んだのが上腕骨です。
陣内です。
恐竜の骨について真鍋先生にお話しを聞いた話しに繋がりました。TXの足の複雑さと酷似していますね。