自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

5月15日のアゲハチョウ

2014年06月30日 | 動物 animals
庭のサンショウにアゲハチョウの若い幼虫がいました。小さいあいだはこの白黒模様、大きくなると鮮やかな緑色になります。この白黒は直感的に鳥の糞を連想させますが、実際それが目的です。昆虫の幼虫にとってなにが怖いといって鳥ほど怖いものはありません。とくに春から初夏にかけて雛が育つ季節は親鳥は休むことなく餌を運び続けますから、幼虫は気持ちの休まるときがありません。鳥は鋭い目で幼虫を探しますから、カモフラージュをしたり、逆にめだって「折れはまずいそ」「おれを食べると刺すぞ」と警告を発したりします。クモの中にはその名も「トリノフンダマシ」というすごいやつがいます。この質感がほんとに鳥の糞のようなのです。




アゲハチョウの幼虫


トリノフンダマシ 新井氏撮影

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5月13日の高尾 ミズキ

2014年06月29日 | 多摩森林科学園
いま(6月下旬)は「白い花」がたくさんさいていますが、5月13日の段階ではまだ少なかったです。ミズキが白い花を咲かせていました。この花は枝がテーブル状にひろがるのが印象的です。背景に森があるのもいいですが、この木は街路樹のように生えていたため背景が青空で、まだ空気も涼しかった5月中旬には「ああ夏が近づいている」と思わせるとりあわせでした。

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5月13日の高尾

2014年06月28日 | 多摩森林科学園
森林科学園の脇に横川という川があり、その支流が流れています。一昔まえの風情があり、なかなかいいものです。水があるというのは人の心をなごませるような気がします。


5月13日


だいたい同じアングルで4月17日にとったものですが、1ヶ月の変化の大きさにおどろきます。

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ワールドカップ

2014年06月27日 | がんこおやじ
 ふつうのオヤジとしてワールドカップに一喜一憂していた。日本は優勝するとは思っていなかったが、1勝くらいはすると思っていた。これはまあふつうの反応だろう。
 でも、思いがけない自分の反応もあった、ひとつは、日常的には報道などにほとんど登らず、どこにあるかもよく知らないような国が、大国に勝ったり、善戦したりすることに意外と思う感覚。経済力や軍事力から、アメリカは何をしても圧倒的に強いだろうと思い込んでいるフシがある。だが、ピッチでの選手はもちろん力量の差はあっても、その違いはドングリの背比べ、軍事力のように圧倒的な差ということではない。人は道具や装備をもたなければたいした違いはないのだという、当たり前のことの発見は、気持ちのよいものだった。
 もうひとつは、選手自身が一番感じているはずの、完敗に対して、不平をいうこともないばかりか、成田に暖かく迎えて「ありがとう」を言ったというファンの態度。すばらしいではないか。彼らは私のようなふつうのオヤジとは違い、日本チームが勝つことに対してはるかに強い期待を持っていたに違いない。にもかかわらず、勝敗ではなく全力で戦ったことを讃えるばかりかお礼を言う、なかなかできないことだと思う。
 私は1986年に中国の四川省にいた。ある日、日中のサッカーの試合があり、中国が勝ったのだが、喜んだ市民が町中に溢れていたときのことを覚えている。同時に、体操の試合をテレビでみていた、中国選手が負けたとき、拍手もしなかった。そこで、中国の若者に質問をしたが、その答は、勝たなかったのだから拍手をしないのはあたりまえだというものだった。
 私は文化の違い、お国柄の違いは、違ってもよいというより、違うほうがよいと思う方だ。違いが生じるにはそれなりの理由があり、環境の違いだったり、歴史の違いだったりする。日本人は緻密で細かい。だから工芸品などはきわめて緻密で、時間は守る。熱帯の国に行くとその違いがよくわかる。でもそれはよしあしではなく、季節のない国で5分遅れることを大問題とするのは意味がないからだ。また日本では「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」といって、夫婦喧嘩は家の中で収めるが、中国では家の外に出て夫婦がお互いに、相手の非を大声で訴えて自分の正しさを主張するという。そのことは日本で家庭内暴力などの深刻な問題を生んでいるかもしれない。
 そのように、国の違いは認めるつもりだが、スポーツのよさは、全力を出し、フェアプレーをすべきだということからいえば、中国の勝敗だけにこだわる姿勢はよくないと思う。それが貧困(1980年代の中国は相当貧しかった)から来ているか、文化的なものかは判断がつかない。しかし、戦後、力道山を応援したり、東京五輪を応援したりしたときの熱狂を思い出すと、やはり貧困から復興する社会はナショナリズム的な心理が生まれるのであろうと思う。そして経済的にも豊かになり、おちついた社会が続けば、努力こそが大切だと評価できるようになるのだろう。
 それを思って、ワールドカップから返って来た選手に対して暖かい反応をしたファンを実にすばらしいと思った。
 あまり頑固な発言ではなかったかな。
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5月11日の乙女高原 その他の観察

2014年06月26日 | 乙女高原
乙女高原ファンクラブの会員の人が
「先生、ちょっと来てください」
とおっしゃるので、行くと大きなウラジロモミの木が幹の半ばで折れて、その破片が直径10mあるいはそれ以上の範囲にひろがっていました。2、3日までに猛烈な風が吹いたのだそうです。すごい力だと思いました。


強風で幹が折れたウラジロモミ

スミレをみているときに
「あら、きれいな虫」
という声がしたので、みるとツチハンミョウでした。
「あぶないからさわらないほうがいいですよ」
と警告しておきました。これをさわると体液を出し、手につくとヤケド状態になります。


ツチハンミョウ
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5月11日の乙女高原 シカの影響

2014年06月25日 | 乙女高原
私が乙女高原にかかわるよになったのはシカ問題の相談を受けたからです。2011年に来たときは、スズタケの葉はほとんど食べられていたのですが、少しずつ増え、今年は壊滅的な場所がたくさんありました。



乙女高原の少し下に「名水」があり、トチの大きな木があります。そこのスズタケも葉が食べられていましたが、木の根の皮が剥がれていました。それとシカが食べないハシリドコロだけがいきいきと生えているのが印象的でした。


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5月11日の乙女高原 その他の花

2014年06月24日 | 乙女高原
そのほか以下のような花をみました。


ヒメイチゲ 名前のとおり、かわいい小さな花で、葉もかわいいです。


ヤマエンゴサク さわやかなブルーです。


コガネネコノメソウ このグループは地味なものが多いですが、これは華やかさがあります。
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5月11日の乙女高原 スミレ

2014年06月23日 | 乙女高原
5月11日は新しい3年生で乙女高原で卒論を書こうという学生を連れていき、この日おこなわれるスミレ観察会にも顔を出しました。よい天気にめぐまれたのですが、雪のせいか、春が遅く、観察できたスミレは限られていました。


アカネスミレ 日当りの良い草原的なところにありました。


アケボノスミレ ピンク系の強いスミレで花のときに葉がないか、丸まっています。


エイザンスミレ 葉がニンジンかなにかのように切れ込んでスミレらしくありません。花は格調が高い感じです。


シコクスミレ 1昨年だったと思いますが、私が奥多摩で初めてみて、乙女高原にもないですかと聞いたら、そのあとすぐに「ありました」と連絡をもらいました。純白の美しいスミレです。


ミヤマスミレ 林の下の、ある場所にはたくさんあるスミレです。

 少ないといいましたが、これだけあれば少ないとはいえないですね。
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葉脈

2014年06月22日 | アファンの森
きのう、今日とアファンの森に行って来ました。そのようすは追って紹介しますが、1枚だけ写真を紹介します。森を歩いていたら、葉脈だけが残った葉が落ちていました。まるでデリケートなレースのようでした。昆虫の幼虫が食べたのかもしれないし、なにかの偶然が重ねって化学反応が起きたのかもしれません。いずれにしても、大切なものにふっとであう幸運に恵まれたような気がしました。

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5月5日の高尾 ウラシマソウ

2014年06月21日 | 多摩森林科学園
モミの林の下にウラシマソウが咲いていました。去年の卒業生がテンナンショウについてとても詳細な研究をしたので、テンナンショウに目がいくようになりました。気味悪がる人が多いけど、私はなんとなく好きな花です。

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