自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

学芸会

2015年11月25日 | 家族
11月21日には学芸会がありました。あこちゃんのお兄ちゃん、3年生のしゅうくんと5年生のりょうたくんです。しゅうくんはどろぼう集団の一員だったので、黒い服を着て出て来ました。一生懸命歌っていました。


まんなかがしゅうくんです。

5年生のりょうたくんは「遅すぎないうちに」という劇でした。魔王グループが人間をそそのかして、浪費を奨めます。それにのった現代人が浪費の限りを尽くします。その結果、ある日各地からレポートが届くことになりました。ニュースキャスターが出て来て「現場の横山さん」と尻上がりに言うあたりがとても上手で笑ってしまいました。レポータは北海道の海にたくさんの魚の死体が浮いたことを報告しました。それだけでなく各地から恐ろしい報告が届きます。魔王集団はしめしめと喜びます。
 パリの事件があって、暴力はいやだ、本当に恐ろしい人間というのはいるものだという思いが見るものの心の中にありますから、劇とはいえリアリティがあるのでした。
 子供達がこの魔王集団と戦うことになります。魔王集団は健康とか努力とかいうことばが嫌いです。そして子供達に襲いかかります。子供達は一度はひるみますが、盛り返し、歌を歌います。それが「遅すぎないうちに」という歌でした。

 実は私は本日発売の「となりの野生動物」の最後に動物の言い分を書きました。そしてこれから私たちと野生動物がよい関係を築くにはどうするかということを書きました。煎じ詰めればそれは自分のことばかり考えないで少しでいいからほかのいのちに思いやりを持とうではないかという、書生論です。でも、この歳になって、子供達の将来を考えるとき、ごく素朴にそう思うのです。パリの事件のあと、西欧諸国は共通の敵に報復を始めました。それは違う。それは要するにキリスト教世界が非キリスト教世界を暴力でねじ伏せようとしていることにほかならない。
 地球を外から見たら、いや、地球の中でも人間社会を第三者がみたら、これはまちがっていると見えるはずだ。

 そういうことを思っていたので、清らかな子供たちの大きな声が歌った歌詞が心に響きました。

「なくしてしまってから その大切さに気付いて、
くやんだり、 悲しんだりしても 遅すぎるよ。
もしかしたら いちばん この世で大切なものは、
ふだん あまりに 身近すぎて、気にも 留めていないかも 」

穏やかで笑顔のある平凡な日々こそ、何ものにも変えられない大切なものなんだ。それはあたりまえにはありえないものになってしまったのだろうか。子供達の一心な声を聞いて、となりのカミさんと涙を流したのでした。


まんなかのネクタイがりょうたくんです。

追記:ちなみにりょうたくんはワイシャツにネクタイをしていますが、浪費する人間の代表の、酔っ払うサラリーマンとして登場しました。最後には浪費者も、子供も、魔王グループもいっしょになって歌いました。
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もうひとり

2015年11月24日 | 家族
きのうの「みんなで」記念撮影にこどもが5人しか写っていませんでした。実は一番小さい5ヶ月くんはちょっと体調がよくなさそうだというので、大事をとってお休みだったのです。とても元気です。

目の前に金魚の人形をおいたら、目で追いかけていました。確かに黒く丸いものがあると注目するようです。このくらいのとき、背筋をU字型になるくらい反らすんですね。



いつもご機嫌でよく笑います。じいさんから見れば、この「お母さん」もついこの前までオムツをしていたような感じなのですが、よいお母さんになってくれました。
 女の子というものは、母親になると男にはない笑顔をするようになるもので、それは男からみると、菩薩とか聖母マリアとかに共通なもののように思えます。


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誕生日2

2015年11月23日 | 家族
ケーキを食べ終わったら、もうひとつのハイライト、プレゼントです。今年はあこちゃんは独自の方針があったようで、ひとつひとつを開けるのでなく、傍において
「はい、つぎ」
という感じでした。小さい子からプレゼントがはじまり、なにしろ、いとこが6人ですから、5人からもらい、そのほか、おじいちゃん、おばあちゃんからもプレゼントです。全部そろったら、ひとつひとつ開けました。





 いとこたちも成長して、「ぼくもほしい!」といって泣いたりはなくなりました。でも射るようなこの好奇心に満ちたまなざし。

とくに注目が集まったのは、ビーズのたくさん入った小箱です。なんだか「女子満載」という感じで、男の子たちは見たこともないものなので興味津々。



そういえば4歳のいとこは、お母さんといっしょにプレゼントを買いにいったとき、むずかしそうな顔をして、
「おれわかんないからママ選んで」
といったそうです。女の子ってわかんないものね。

「ああ、楽しかった」みんないっしょに記念撮影



 今度は誰だっけ?楽しみだね。



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誕生日

2015年11月22日 | 家族
6人のまごの紅一点、あこちゃんは6歳になりました。4月からは1年生です。少し遅れましたが誕生日のお祝いをすることになりました。

いとこたちが到着です。
「こんにちは」


夕食を済ませると、ハイライトのケーキ。電気を消して、、、「ハッピバースデートゥーユー・・・」大合唱に小さいいとこも体をゆすりながらいっしょに歌いました。



電気をつけて、いよいよ食べられます。



ここになまえが書いてあるのね、

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2歳

2015年11月21日 | 家族
ぼく、2歳半になったんだ。ついこの前まで片言だったけど、いろいろお話もできるようになったんだ。もう赤ちゃんなんかじゃないんだ。
 ボタンはむずかしいけど、クツだってはけるようになったよ。車や人形であそぶのは大好きだけど、壁にお面があったりするとこわい。にらんでいるみたいだし、動くような気がするから。
 この前、お父さんが動物園につれていってくれて、ライオンを見たんだ。保育園で先生が「たくま、どこかにいった?」って聞いたので「どうぶつえん」って答えたら、「何をみた?」って聞くから「ライオン」って答えたんだ。ライオンのお話てしていたら、ぼく、ライオンに食べられたような気がしてきちゃった。それでお話をしているうちに、なんだか悲しくなってきて、泣いちゃったの。


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あたらしい本

2015年11月20日 | 研究など research
モンゴルのみやげ話、楽しんでもらえたでしょうか?

さて、ちょうどよいタイミングで、私の新しい本が出たので紹介します。書名は「となりの野生動物」で、9種の動物を紹介します。動物の解説をしながら、その動物に対して我々がもっているイメージがどこから来ているのかを考えるという試みをしました。



その上で、動物の言い分を語らせました。たとえば、アライグマ
「おれっちはペットじゃないからさ、イヌやネコみたいに人間にべったりはしないわけよ。そうだろ?野生動物ってのはそういうもんさ。いつまでも尻尾をふれっていわれても、そいつはできないね。そしたらさ、「もう、いらない」だと。ひどいもんだぜ、手放すってわけ。・・・。おれっちは、目の前にある環境でせいいっぱい生きるしかないんだ。遠慮なんかしていらんない。遠慮しろって言うくらいなら、はじめから日本なんかに連れてくるなってんだ。そうだろ?連れて来といて、増えちゃいかんとは道理が通らないだろうよ。こういうのを、なんだろ、ジゴウジトクとかいうんじゃないの?日本語、よくわかんないけどさ。」

あるいはサルは
「・・・人がおいしいものは俺たちにだっておいしいさ。だけど、人は、俺たちだけじゃなく、動物と見ればなんでも捕まえて、殺したりする。野獣とか猛獣とかいうけど、野蛮なのはどっちだい。・・・昔は絶対農家の周りには行かなかったけど、最近じゃあ、それもできるようになった。なんせ、人がぐっと少なくなったもの。それにたまに見かけても、じいさんかばあさんだ。ダッシュすればどうってことない、カボチャのひとつくらいはくすねて来らぁ。あんまり悪気はないんだけどさ、ばあさんだったら、ちょっと唸ってやりゃあ、怖がってビビるから、そのスキに逃げればなんってことないのよ。・・・でも言っとくけど、俺たちの性格が変わったわけでもなんでもないぜ。おいしいものがあれば探して、できるだけたくさん食べる。できるだけそうするってのは動物ならみんなやってることさ。ようするに人間のほうのワキが甘くなったってことよ。・・・」

この2つはちょっとガラが悪い。東北のクマさんは
「おらたちは体がデケえから、腹が減る。とくに秋は冬眠さそなえて腹がへってしょうがねえ。んだからドングリのなる林さ行って食えるだけ食う・・・うまい。・・・悪い奴がいて、おらたちを蜂蜜でおびき寄せて檻でつかまえることを考えた。おらたちは蜂蜜には目がねえから、だめだ。蜂蜜の匂いがしたらフラフラと檻さ入ってしまう・・・困る。昔は里山さ人がいっぱいいて、怖くて行けなかったんだと。んだども、今はあまり人がいねえし、藪がたくさんあるし、カキの実やカボチャなどが残されてっから、ついつい里山さ行くことになっちまうだ。とくに山さドングリのなんねえ年は、しかたなしに里さ降りる。そうすっと、無理もねえが、人は大騒ぎをするのさ。山狩りをしておらたちを撃つ・・・困る。」

おもしろいもので、そのつもりになって書くと、ことばが出てくるんですね。ま、そういう動物の側からみたら、人間ってなんとも理不尽なんじゃない?という本です。文章も楽しみましたが、イラストも楽しみました。


 こういうマジな図も


こういうユルいのもあります。



ご一読いただければ幸いです。ベレ出版です。

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ウランバートル

2015年11月19日 | モンゴル
あとはウランバートルを目指すばかりです。日本にも来てもらったことのあるミャンダスさんに会いました。彼女は国立自然史博物館にいましたが、去年から大学の学部長になったそうです。学生たちが大学にいたときに来日したので、久しぶりの再会を喜び合いました。日本とモンゴルのよりよい関係が大事だ、若い人の交流をもっと活発にしようと盛り上がりました。学生に「大学にきて学生に話をして」とも言っていました。彼女たちはチョロンさんにも「また来なさい」といわれたこともあって、とても感激したようでした。


ミャンダスさんと(高槻の向かって左)

 いつものことですが、私はモンゴルの岩塩とカシミアのマフラーなどお土産を買いに行きました。これは私の気に入りのフェルト店で、動物の人形や帽子、マフラー、クツなどがあり、配置が垢抜けています。



 翌朝、早く飛行場に行き、帰路につきました。いつもながら、やり終えた充実感と大切なフィールドノートをもって飛行機に乗り込みました。

 長くなりましたが、モンゴルの土産話を終わります。


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ダルハン

2015年11月18日 | モンゴル
ブルガンからウランバートルまで半日ですが、今回は途中によるところがあります。ダルハンという町があって、これまでも何度も通過していたのですが、寄ったことはありませんでした。同行した学生のひとりの高校時代の友達が小学校の先生なのですが、休みをとってモンゴルで先生をする資格ととってダルハンにいるということなので、寄ろうということになりました。
 ホテルで待っていると彼女がきました。小柄ですが、元気一杯という感じの人で、笑顔がすてきでした。



一番右の人です。


いっしょに食事をし、私は失礼しましたが、彼女らはアパートにお邪魔したようです。



 モンゴル語を覚え、これから新学期に備えているということでした。すばらしい若者ががんばっているのを知ってとてもうれしく思いました。
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ブルガン だめだこりゃ2

2015年11月17日 | モンゴル
ほろ酔いで犬と横になったことを紹介しました。お別れまで紹介したところで、同行した学生から写真が送ってきたので追加します。
 モンゴルでは草原に動物の骨が落ちているのはごくふつうのことです。私たちは骨に興味があるので、観察したりしますが、このときはヤギの角がありました。頭にのせて「はいヤギ」、鼻につけて「はいサイ」

だめだこりゃ




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ブルガン お別れ

2015年11月16日 | モンゴル
出発の日の朝、一人一人がチョロンさんにお礼のあいさつをしました。本人たちは、モンゴルに来ることができたのは夢のようなことで、これが最後だと思っていたそうです。でもチョロンさんたちが「今度はいつくるんだ」と聞いてくれたものだから、心が動いたようでした。モンゴルにはそういう人の情けがあります。

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