11月21日には学芸会がありました。あこちゃんのお兄ちゃん、3年生のしゅうくんと5年生のりょうたくんです。しゅうくんはどろぼう集団の一員だったので、黒い服を着て出て来ました。一生懸命歌っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/0d/19c5f858047e52bf0337de169a495f83.jpg)
まんなかがしゅうくんです。
5年生のりょうたくんは「遅すぎないうちに」という劇でした。魔王グループが人間をそそのかして、浪費を奨めます。それにのった現代人が浪費の限りを尽くします。その結果、ある日各地からレポートが届くことになりました。ニュースキャスターが出て来て「現場の横山さん」と尻上がりに言うあたりがとても上手で笑ってしまいました。レポータは北海道の海にたくさんの魚の死体が浮いたことを報告しました。それだけでなく各地から恐ろしい報告が届きます。魔王集団はしめしめと喜びます。
パリの事件があって、暴力はいやだ、本当に恐ろしい人間というのはいるものだという思いが見るものの心の中にありますから、劇とはいえリアリティがあるのでした。
子供達がこの魔王集団と戦うことになります。魔王集団は健康とか努力とかいうことばが嫌いです。そして子供達に襲いかかります。子供達は一度はひるみますが、盛り返し、歌を歌います。それが「遅すぎないうちに」という歌でした。
実は私は本日発売の「となりの野生動物」の最後に動物の言い分を書きました。そしてこれから私たちと野生動物がよい関係を築くにはどうするかということを書きました。煎じ詰めればそれは自分のことばかり考えないで少しでいいからほかのいのちに思いやりを持とうではないかという、書生論です。でも、この歳になって、子供達の将来を考えるとき、ごく素朴にそう思うのです。パリの事件のあと、西欧諸国は共通の敵に報復を始めました。それは違う。それは要するにキリスト教世界が非キリスト教世界を暴力でねじ伏せようとしていることにほかならない。
地球を外から見たら、いや、地球の中でも人間社会を第三者がみたら、これはまちがっていると見えるはずだ。
そういうことを思っていたので、清らかな子供たちの大きな声が歌った歌詞が心に響きました。
「なくしてしまってから その大切さに気付いて、
くやんだり、 悲しんだりしても 遅すぎるよ。
もしかしたら いちばん この世で大切なものは、
ふだん あまりに 身近すぎて、気にも 留めていないかも 」
穏やかで笑顔のある平凡な日々こそ、何ものにも変えられない大切なものなんだ。それはあたりまえにはありえないものになってしまったのだろうか。子供達の一心な声を聞いて、となりのカミさんと涙を流したのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/dd/5047ba45264f0e6326ccbae0d7a46b91.jpg)
まんなかのネクタイがりょうたくんです。
追記:ちなみにりょうたくんはワイシャツにネクタイをしていますが、浪費する人間の代表の、酔っ払うサラリーマンとして登場しました。最後には浪費者も、子供も、魔王グループもいっしょになって歌いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/0d/19c5f858047e52bf0337de169a495f83.jpg)
まんなかがしゅうくんです。
5年生のりょうたくんは「遅すぎないうちに」という劇でした。魔王グループが人間をそそのかして、浪費を奨めます。それにのった現代人が浪費の限りを尽くします。その結果、ある日各地からレポートが届くことになりました。ニュースキャスターが出て来て「現場の横山さん」と尻上がりに言うあたりがとても上手で笑ってしまいました。レポータは北海道の海にたくさんの魚の死体が浮いたことを報告しました。それだけでなく各地から恐ろしい報告が届きます。魔王集団はしめしめと喜びます。
パリの事件があって、暴力はいやだ、本当に恐ろしい人間というのはいるものだという思いが見るものの心の中にありますから、劇とはいえリアリティがあるのでした。
子供達がこの魔王集団と戦うことになります。魔王集団は健康とか努力とかいうことばが嫌いです。そして子供達に襲いかかります。子供達は一度はひるみますが、盛り返し、歌を歌います。それが「遅すぎないうちに」という歌でした。
実は私は本日発売の「となりの野生動物」の最後に動物の言い分を書きました。そしてこれから私たちと野生動物がよい関係を築くにはどうするかということを書きました。煎じ詰めればそれは自分のことばかり考えないで少しでいいからほかのいのちに思いやりを持とうではないかという、書生論です。でも、この歳になって、子供達の将来を考えるとき、ごく素朴にそう思うのです。パリの事件のあと、西欧諸国は共通の敵に報復を始めました。それは違う。それは要するにキリスト教世界が非キリスト教世界を暴力でねじ伏せようとしていることにほかならない。
地球を外から見たら、いや、地球の中でも人間社会を第三者がみたら、これはまちがっていると見えるはずだ。
そういうことを思っていたので、清らかな子供たちの大きな声が歌った歌詞が心に響きました。
「なくしてしまってから その大切さに気付いて、
くやんだり、 悲しんだりしても 遅すぎるよ。
もしかしたら いちばん この世で大切なものは、
ふだん あまりに 身近すぎて、気にも 留めていないかも 」
穏やかで笑顔のある平凡な日々こそ、何ものにも変えられない大切なものなんだ。それはあたりまえにはありえないものになってしまったのだろうか。子供達の一心な声を聞いて、となりのカミさんと涙を流したのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/dd/5047ba45264f0e6326ccbae0d7a46b91.jpg)
まんなかのネクタイがりょうたくんです。
追記:ちなみにりょうたくんはワイシャツにネクタイをしていますが、浪費する人間の代表の、酔っ払うサラリーマンとして登場しました。最後には浪費者も、子供も、魔王グループもいっしょになって歌いました。