麻布大学のキャンパスは、まあ例にもれず、園芸植物がほとんどです。日本の造園学もホンモノは自然の植物を使いますが、たいては「きれいな」植物を植えればいいと思っているので、ケバいツツジなどを植えて満足しています。それはまあいいとしていますが、そうした中にも目さえ光らせていればささやかな自然があります。イチョウの木の根元にツメクサが生えていて3月から花を咲かせます。これもよく観察すると午前中は咲かないで昼頃に開くのです。なんといっても花がきれいです。そうしてときどきながめていたのですが、5月のある日、なくなっていました。「雑草刈り取り」をされたのです。
思えば枯葉はゴミとして処理されます。「それはないだろう」と思いますが、考えようによってはたしかに邪魔なわけで、ツメクサも目のない人にすればただのつまらない雑草だから抜いたということでしょう。私にすればけばけばしいツツジを抜いて、ウツギとかガマズミなどを植えたほうがよほどいいと思うのですが。
大学は地球共生とか環境問題とかを標榜していますが、足下の自然について鈍感です。理念だけの環境論は、そのことを口にするだけにやっかいで、そうであるなら何も語らないほうがまだましだという気がします。身近な自然を大切にすることなしに、地球のことが考えられるはずがありあません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/0d/7ec0b6935e71a013791675f7d9fcb1fc.jpg)
ツメクサ 2008.3.26 麻布大学
思えば枯葉はゴミとして処理されます。「それはないだろう」と思いますが、考えようによってはたしかに邪魔なわけで、ツメクサも目のない人にすればただのつまらない雑草だから抜いたということでしょう。私にすればけばけばしいツツジを抜いて、ウツギとかガマズミなどを植えたほうがよほどいいと思うのですが。
大学は地球共生とか環境問題とかを標榜していますが、足下の自然について鈍感です。理念だけの環境論は、そのことを口にするだけにやっかいで、そうであるなら何も語らないほうがまだましだという気がします。身近な自然を大切にすることなしに、地球のことが考えられるはずがありあません。
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ツメクサ 2008.3.26 麻布大学