自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

2月を振り返る

2019年02月28日 | ごあいさつ Greetings

2月は割合ゆったりと過ごしました。現役時代には2月というのは一番忙しい月の一つでしたから、考えられないことです。
2つの論文に挑戦し、ヤクシカの頭骨を完成させ、リス、テンの標本を作っています。いつもの各地のシカとタヌキの分析は相変わらず進めています。

2/4 多摩動物公園でヤクシカの標本を受け取る。
2/5 NHK長崎県の人にツシマジカのことで取材を受ける。
2/6 東大博物館でシカ頭骨の整理
2/10 玉川上水観察会
2/11 丹沢のシカの食性論文完成
2/13 東大博物館でシカ頭骨の整理
2/15 早稲田大三浦慎悟先生、最終講義
2/19 津田塾大でタヌキの調査
2/20 東大博物館でシカ頭骨の整理
2.21 仙台で東日本大震災からの自然復興のフォーラム
2/24 花マップ・シンポジウム


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12月4日の津田塾大学 2 糞にも落ち葉

2019年02月27日 | 玉川上水


目的の一つはタヌキのタメフンで、夏までは糞虫に分解されて確保が難しかったのですが、11月くらいからは確実に集まるようになりました。糞にもコナラの落ち葉が積もって、ある種の「美しさ」を感じました(というのはお前だけだって?)
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12月4日の津田塾大学 1 コナラの黄葉

2019年02月26日 | 玉川上水




12月4日に津田塾大学に行きました。コナラに火が当たり、黄葉がきれいでしたが、葉の明るさと幹の黒さのコントラストが印象的でした。
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花マップシンポジウム

2019年02月25日 | 玉川上水
2月24日に花マップのシンポジウムをしたので、記録をまとめました。こちら


会場の様子
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仙台にて

2019年02月23日 | 研究など research
21日には仙台でフォーラムがありました。私は18歳から25年間仙台で過ごしたので、当時の仲間がいます。今は仙台にいない人もいますが、そういう人たちが津波で破壊されたかに見えた仙台の絵画うの生物の復帰を調べています。その懐かしい顔に接してとても懐かしく、嬉しくなりました。
 タヌキが津波の後2年間で海岸に戻ってきたこと、そのタヌキが食べているものを調べたら、階段に生える低木や、津波では小腹た土砂に含まれていた種子から生えた雑草類などを食べていることがわかりました。

タヌキの糞を水洗して出てきたものを紹介しました。はじめに動物質です。



次に種子です。



そういう分析を通して私にはあの日とその後、何が起きたかが想像できました。元々はこういう生態系があったはずです。



そこに高さ9mの津波が襲い、木は折れ、タヌキは流されて溺死したはずです。



そして全ての生命が失われたかに思われました。



ところがタヌキの糞からこれだけの動物、植物が検出されました。また、仙台の南にある岩沼と仙台を比較したところ、仙台のタヌキの方が人工物や作物をよく食べていることもわかりました。



 つまり、わずか2年でタヌキが暮らせる環境が蘇り、しかも環境の激変に遭遇しても、タヌキはたくましくいきているということです。
 私はそのたくましいタヌキに学び、粘りつよく調査を続けて欲しいと結びました。

 懇親会でも懐かしい旧友と楽しい時間を過ごすことができました。若い時の絆はいいものだと思いました。

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11月の子供観察会 7

2019年02月22日 | 玉川上水
小学生も低学年の頃は勉強も遊びも境界がありません。それがだんだんと勉強は楽しいことではなくなります。それは教え方がうまくいっていないからだと思います。科学的な心を伝えるという目的であれば、苦しくやうより楽しくやった方がいいに決まっています。
 この時のアオギリの果実落としはそれがうまくいった例だと思います。子供は大きなことでカウントダウンするのも楽しかったし、ピンポンがストンと落ちたのに、アオギリがクルクルと回りながら落ちていくのを見て、「こんなに違うんだ」と思ったはずです。勉強として「アオギリは風散布のために特殊な形を発達された」という知識を覚えこませようとしても、それは苦痛なだけでしょう。
 楽しかったよね、という気持ちで、一人一人に「修了証」を手渡しました。





それから、お土産に小さなタヌキの粘土人形をプレゼントしました。



この子たちの心に「生き物っておもしろい」という思いが残ってくれればいいなと思いました。


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11月の子供観察会 6

2019年02月21日 | 玉川上水
果実が鳥に食べてもらって種子を散布すると同時に、風で種子を散布する植物もあります。カエデやマツが代表的です。でも子供に楽しんでもらうためにはもっと大きい果実の方が適しているので、アオギリを探しました。

これを中庭のある2階から落とすことにしました。みんなに下の中庭に降りてもらい、「10, 9, 8・・・・」とカウントダウンしていきました。そしてゼロになった時に手から話しました。



そうするとクルクルと回転しながらゆっくり落ちていきます。その前にピンポン球で同じように落として難病で落ちるかを確認していました。そうすると2秒くらいでした。これに対してアオギリでは10秒以上かかりました。



そのことでできるだけ遠くに飛んでいくためにか風を受けるような形になっていることを理解してもらいました。それはとにかく、カウントダウンしてクルクルして落ちてくることが楽しかったみたいで、「果実を落としてみる?」と聞いたら、大喜びで階段を駆け上がりました。


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11月の子供観察会 5

2019年02月20日 | 玉川上水
子供達はたくさんの果実を自分の目で見て、身近に眺め、触りました。そうしてスケッチをしました。



 私は作品を黒板に並べて、こう言いました。
「この紙には試演会にあるいろいろな色が載せてあるよ。こんなにいろんな色があるのに、みんなが見た実の色はどうだった?赤いところに集まっているよね。林は緑です。緑の中では赤い色が一番目立つんだよ。だから実は目立つために赤くなってるんだね。では何のために目立つんだろう」
そういう問いかけから、果実は鳥に目立って食べてもらい、種子を広げるのだということを話しました。




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東日本大震災後の生態系復元のフォーラム

2019年02月19日 | 研究など research
仙台で東日本大震災後の仙台海岸の生態系復元についてのフォーラムがあり、タヌキの食性の話をします。

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11月の子供観察会 4

2019年02月18日 | 玉川上水
しばらく散策してから武蔵美大に移り、教室で果実のスケッチをしてもらいました。



子供らしいスケッチが出来てきました。


それを黒板に並べて解説をしました。

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