自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

イボタヒョウタンボク

2009年06月29日 | その他の調査地
5月に八ヶ岳のカラマツ林を歩いていました。生えている場所やパッとみた印象はちょっとウグイスカグラに似ていますが、でも違うこともわかりました。まだ時期は少し早いようでしたが、探すと花の咲いているものもありました。花はウグイスカグラとは大いに違い、むしろスイカズラに似ています。必ずペアの2つの花が咲いていてかわいい感じでした。夏になると透明感のある赤い実がなります。


イボタヒョウタンボク 2009.5.23 八ヶ岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閉鎖花

2009年06月27日 | 植物 plants
きのう、ワダソウの閉鎖花のことを書きました。閉鎖花というのは普通の花(解放花)とは別に、ほかの花あるいはほかの個体の花と受粉しないでできる花で、私は不勉強でよく知りませんが、親と同じ遺伝子をもつものだと思います。その意味ではムカゴや挿し木なのと同じかもしれませんが、種子を作るところが違います。探したらそのナンブワチガイソウの閉鎖花の写真がありました。上の方にはふつうの花があるのですが、茎の下のほうに花びらのないこういう花がついています。ワダソウで確認しなかったのは不覚です。閉鎖花といえばスミレがよく知られていて、花が終わってから、種子入りの子房(と呼ぶのでしょうか)がのびてきて、これが割れて種子が飛び散ります。これはスミレ(Viola mandshurica)です。

ナンブワチガイソウの閉鎖花 2004.5.16 北上山地


スミレの閉鎖花 2009.6.12 小平市
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマハコベ

2009年06月25日 | その他の調査地
どうもハコベの仲間にはよい印象があります。花の清楚さ、葉の洗練、小さいながら凛としたたたずまい。これはミヤマハコベで、花がやや大型で多数咲くので、ほかの仲間よりも見栄えがします。花弁は10枚ではなく、5枚で、1枚が基部まできれこんでいるのです。


ミヤマハコベ 2009.5.23 八ヶ岳

モンゴルでも同じ仲間をみるとつい写真を撮ってしまいます。こちらの花弁は和ばさみ、あるいはブーメランのように切れ込んでいるのがわかります。
モンゴルでみたStellaria sp.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワダソウ果実

2009年06月24日 | その他の調査地
5月19日にワダソウを紹介しましたが、それが若い果実になっていました。北上山地で調査していたとき、近縁のナンブワチガイソウをみると閉鎖花がついていましたが、ワダソウもそうなのかな。


ワダソウの果実 2009.5.23 八ヶ岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チョウセンゴミシ

2009年06月24日 | その他の調査地
ワンポイントでアファンの森を紹介しましたが、八ヶ岳に戻ります。ちょっと見かけない花を見ました。チョウセンゴミシだと思います。以前、北上山地(岩手)で見たことがあります。秋になると鮮やかな赤い実がなるはずで、見るのが楽しみです。きっと鳥や哺乳類の餌にもなるはずです。


チョウセンゴミシ 2009.6.23 八ヶ岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アファンの森

2009年06月23日 | 研究など research
CWニコルさんが管理するアファンの森のことはご存じの方が多いと思います。いくつかの偶然が重なって、ここで私たちが調査できることになり、6月20日に学生と下見に行ってきました。「森林は放置していては元気がなくなる、人が手を入れることでたくさんの生き物が戻ってくる」という精神で作られ、管理されている森で、日本の自然にとって重要な存在になっています。ニコルさんとは1991年に岩手県のシカでテレビ番組を作ることがあり、ごいっしょする機会がありました。その後も注目していましたが、まさか自分たちがそこで調査できるようになるとは思ってもいませんでした。 
 暑い、夏のような日でした。気持ちのよい林を歩きました。いや、歩くというには遅すぎて「あ、ハナヒリノキの花が咲いてる」「せんせー、これ何ですか」「これはジョウカイボンっていって、肉食の甲虫だよ」「へえー」、とても「歩く」とはいえません。大声があがるので行ってみると大きなナメクジがいて、学生がのぞきこんでいたり、という具合。学生には何もかもが珍しいらしく、しゃがみこんだり、クモに詳しい人の解説を聞いたりで、誰かが進んでも別の者が立ち止まるという具合で、遅々として進みません。
 報告することはたくさんあるのですが、とりあえず記念撮影だけ紹介します。そんなこんなで、ブログには数日ブランクができてすみません。


アファンの森で 2009.6.20
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フデリンドウ

2009年06月20日 | その他の調査地
五月の下旬とはいえ、八ヶ岳はまだ春でした。その証拠にフデリンドウが咲いていました。この植物の緑色は花の淡紫色を溶かして混ぜたような色をしています。花のわりに葉も茎も小さくてアンバランスです。

フデリンドウ 2009.5.23 八ヶ岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タチシオデ

2009年06月19日 | その他の調査地
八ヶ岳の明るい林にタチシオデがありました。この植物は半分ツル植物で、ほかの植物などによりかかるようにからまります。見た植物は伸び盛りで、これから寄りかかる相手を探しているようで、ひっかかろうとする枝(?これはたぶん托葉の変形したもの)を伸ばしていました。見たことのある人は少ないと思いますが、ヤマビル(そうあの血を吸うやつ)が人間の気配を感じて地面を這いながら近寄ってきて、どこかを探すとき、臭いかなにかを探索するとき、全身を伸ばして右に左に振るのです。タチシオデはそのように見えました。


タチシオデ 2009.5.23 八ヶ岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スズラン

2009年06月18日 | その他の調査地
八ヶ岳の西側に行ってみました。単子葉で幅広な葉があったので、ギョウジャニンニクかなと思っていたのですが、近づいてみたら小さな丸い花が咲いていました。スズランでした。北海道にあるのは知っていましたが、私は野生のものは初めて見ました。改めて見ると、大きな葉の葉隠れに丸く白い花が列をなして咲いており、これは人気があるはずだと思いました。花は小さめで、たぶん園芸品は花を大きく改良したのだと思います。
 亡くなった父は戦争中に満州のハルピンで青春時代を過ごし、母と出会いました。父が亡くなってから母を引き取っていっしょに暮らしていますが、庭のスズランをみて、父がプレゼントしてくれたという話を初めて聞きました。無類の照れ屋の父でしたから、どんな顔をしてプレゼントしたのか、想像しておかしくなりました。


スズラン 2009.5.23 八ヶ岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ササバギンラン

2009年06月17日 | その他の調査地
八ヶ岳のカラマツ林を歩いていたらササバギンランがありました。


ササバギンラン 2009.5.23 八ヶ岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする