電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

最後の雪中キャベツを掘り出し、サクランボの剪定を開始する

2022年02月13日 06時00分06秒 | 週末農業・定年農業
二日続いた晴天で、自宅裏の野菜畑も果樹園も、一面の雪が融けた後に放射冷却の寒さで締まって、大人が乗ってもあまり沈まない状態になっています。こうなると、脚立を立てても雪に沈まず、地面の上から見るとおよそ40〜50cmほど高さを稼ぐことができます。当地はサクランボの大産地ですので、今の時期はあちこちで剪定作業が行われているようです。

我が家でも午前中に最後に残った雪中キャベツを掘り出し、その後は昨年の大雪被害でも生き残った自宅裏のサクランボの若木を剪定を始めました。







雪の中で寒さに耐えたキャベツは凍結するのを防ぐために細胞液の糖度を上げるのだそうで、格別に美味しいと感じます。今年は多めに植えようと妻と話しているところで、今年の農作業の目標の一つです。また、サクランボの剪定は美味しいサクランボを収穫するためには必須の作業で、栄養成長を抑制し、生殖成長を誘導するために行います。要するに、葉っぱだけがワサワサと繁ることのないように、葉芽がついた枝の本数と位置をコントロールし、花芽が混み合いすぎないように枝の本数と位置を調整するというもの。高いところに登りますので年寄り向きの作業ではありませんが、下は雪ですので万が一脚立から落下しても大怪我にはなりにくいでしょう。剪定ノコギリと剪定ハサミ、それに切断部の癒合促進のために「トップジン・ペースト」のチューブを持って、全体の樹形を見ながら登り降りします。お天気が良ければ愉しい作業ですが、足元はやっぱり寒いです。長靴の中は冬用靴下の重ね履きなのですが、足が冷たくなって数時間で断念(^o^)/
今日・明日もまずまずのお天気のようですので、なんとか剪定作業を進めたいところです。農作業用ラジオと、「魔法瓶」に熱いコーヒーでも持っていこうかな。

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オーディオ愛好家のタイプ分けからオーディオマニアでなくなっていることを知る

2022年02月12日 06時00分06秒 | クラシック音楽
昨年末にブログ「If you must die, die well みっちのブログ」に掲載されていた記事「キミはどういうタイプのオーディオ愛好家なのか、いくつかの質問を考えてみました、の巻」(*1)が面白かったので、自分の場合はどうなるのか、やってみました。
まず、A. 音源について です。

  1. コンサート・ゴーワーであるか。 はい。山響、山Qの定期演奏会を中心に、年間15回以上はコンサートに足を運びます。
  2. 歴史的名演奏という言葉を聞いて胸が踊るか。 いいえ。資料としては興味深いと思いますが、だから積極的に聴きたいという熱意はありません。
  3. 音楽評論家やオーディオ評論家の名前を何人か挙げられるか、また彼らが推奨する意見を信じるか。 何人かの評論家の名前を挙げることはできますが、皆さん亡くなりましたし、私の好みとはずれていたと感じます。
  4. 音楽サブスクリプションという音楽販売形式に好意的か、あるいは気乗りしないか。 気乗りしないほうです。
  5. 録音することが愉しいか、例えば生録やFM録音などは好きか。 若い頃は生録もFMエアチェックもやりました。ミキサーを入れてマルチマイクでオーケストラ録音を試みたこともありますが、今は全然です。

次は B. 機器の選択について です。

  1. 機器デザインも音のうちと考えるか。 いいえ。
  2. 舶来品がとにかく国産品より優れている気がするか、あるいは特定のブランド信仰があるか。 いいえ。例えば TEAC 社が自社製品を長く修理してくれることは知っており敬意を表しますが、ブランド信仰というほどではありません。
  3. 物理的測定データがないと信頼できないか。 いいえ。測定データは耐久性を表しませんので。
  4. プロ用機器、業務用機器に魅力を感じるか。 若い頃は標準プラグよりもキャノンプラグに信頼性を感じましたが、今はミニプラグより標準プラグのほうが丈夫だなあと思っている程度です。
  5. コストパフォーマンスという言葉に魅力を感じるか。 多少は惹かれるところはありますが、それほどではありません。悪いよりは良いほうが助かる、みたいな。

最後に、C. 一般的な質問 です。

  1. 骨董品が好きか。 いいえ。
  2. コレクター気質があるか。 かなり限定的です。ジョージ・セルの正規録音は全部集めたい、みたいなところはありますが、裏青盤までぜんぶ、というほどではありません。
  3. 半田ゴテいじりが好きか。 必要があれば持ちますが、あくまでも必要があれば、です。
  4. 日曜大工が好きか。 必要があればやりますが、必要がなければしません。

こんなところでしょうか。

写真は2016年1月頃のものですが、全体的に見て若い頃はオーディオマニア的要素もあったけれど、今はほとんどないと言っても良いようです。あらためて感じましたが、もうミニコンポに接続したデスクトップPC-audioで充分な気がしています。大きくて重いアンプやめったに使わなくなったカセットデッキ、今はもう使うこともないローノイズ・トランジスタに換装したオーディオミキサーなど、若い頃の残滓を思い切って処分して、5〜6年かけて徐々にフェードアウトしていくほうが良いのではなかろうか、などと考えてしまいました。



昨日、山響事務局から電話連絡があり、楽団員に感染者が出たために12〜13日の定期演奏会を中止するとのこと。恐れていた事態が発生。罹患された方の早い回復と影響が最小限にとどまるように祈ります。

(*1): キミはどういうタイプのオーディオ愛好家なのか、いくつかの質問を考えてみました、の巻〜「If you must die, die well みっちのブログ」より

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よく聴きなじんだ曲は機器や音質を問わないけれど

2022年02月11日 06時00分43秒 | クラシック音楽
私の場合、ふだんからよく聴きなじんだ曲ならば再生する機器や音質を問わない面があります。例えばサクランボ果樹園で農作業の休憩時に腰を下ろし、小型のラジオやウォークマンでドヴォルザークの交響曲第8番やブラームスのヴァイオリン協奏曲などを聴くとき(*1)、音質に不満を感じることもなく、流れる音楽に耳を傾け自分でも鼻歌を歌ってしまうほどです。おそらく、再生音の不足分は脳内で自然に補正が行われ、不備を感じることはないのでしょう。

ところが、初めて耳にする音楽やあまり聴きなじんでいない音楽の場合は、できれば実演で、せめて音質的にあまり不満を感じないレベルで聴きたいと思ってしまいます。しかも音量の面でも、一般家庭で実物大は無理としてもある程度は大きめの音で聴きたいものです。こうなると小型のポータブルラジオでは無理で、できればミニコンポ以上、あるいはメインのオーディオ装置で聴きたいと願ってしまいます。

このあたりは不思議なもので、ずっと昔、それまでモノラルで放送されていたNHK-FM の音声が、分離信号(*2)に続きステレオ音声でフワッと響くときのあの嬉しさ! 心を踊らせた若い頃の心情がベースになっていて、それが今も続いているのかもしれません。

(*1): 春の農作業と音楽〜「電網郊外散歩道」2010年3月、あるいは 収穫の秋その2〜リンゴ「紅将軍」の出来は良好〜「電網郊外散歩道」2021年11月
(*2): この旋律は、林光作曲のメロディだったらしいです。YouTube にありました。
NHK-FM ステレオ放送受信のための分離信号 リコーダーの演奏


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ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2022/2月号を読み、「レジェンド文具」を考える

2022年02月10日 06時00分45秒 | 手帳文具書斎
隔月刊のステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』が通巻100合に到達しました。私が初めて読んだのは、2006年の9月(*1)でした。この頃はまだ季刊(年4回刊)で、「2006 Autumn」号は「手帳活用術」を特集していました(*2)。隔月刊行になったのは2007年2月号からで、「万年筆を使いたい!」という特集でした。以後、およそ16年。今号の目玉は、

  • 「ブング・ジャム的Bun2大賞」ベスト文具を決定!
  • 2022年の文具トレンドを探る

というものです。

まず「ブング・ジャム的Bun2大賞」のほうですが、万年筆では「カクノ」、シャープペンシルの「クルトガ」、ボールペンでは「ジェットストリーム」「フリクションボールノック」「ブレン」、ノートでは「ソフトリングノート」などが選ばれています。条件としては「Bun2大賞」が設けられた2008年から2021年までを対象としており、それ以前に発表されたものは含まれていません。それではというわけで、当ブログを開始した2004年12月以降に、自分で購入し使ってみて選定したらどうなるか、試しにやってみました。

  1. ボールペン 「パワータンク」「ジェットストリーム」
  2. 万年筆 「Preppy プレッピー」及び乾きにくい「スリップシール機構」を持つ製品
  3. インク 「プラチナ古典ブルーブラック・インク」
  4. ノート 「ツバメノート」「ソフトリングノート」
  5. メモ  マルマン「MEMO PAD」

こんなところでしょうか。ツバメノートやプラチナ社の古典ブルーブラックインクなどはずいぶん長い歴史を持つ製品ですが、私にとっては再発見に近く、いずれも圧倒的に使用頻度が高いものです。



もう一つの「2022年の文具トレンド」のほうは、ゲルインクの特性を活かしたボールペンの多色展開が流行しているようです。この流れはノートやペンケースにも及び、カラフルな多色展開、しかもソフトでナチュラルな方向性。コロナの時代に、優しい印象を志向しているようです。

(*1): 手帳とバッグ〜楽しくも悩ましい問題〜「電網郊外散歩道」2006年9月
(*2): 『Bun2』のバックナンバーの内容〜『Bun2』公式サイトより

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Ubuntu20.04に珍しく更新エラー、一部手動で対処する

2022年02月09日 06時00分21秒 | コンピュータ
最近、Ubuntu 20.04 LTS で稼働中のメインPCで、珍しく更新エラーが発生しました。Linux のアップデートの通知が届きましたので「ソフトウェアの更新」を実行したところ、

パッケージファイルのダウンロードに失敗しました。インターネット接続を確認してください。

というエラーになりました。でも、ブラウザで普通に閲覧できますのでインターネット接続の問題ではなさそうです。エラーが発生したら、そのエラーメッセージの文言で検索すれば解決法が見つかることが多いものです。すぐに「Ubuntu20.04 パッケージファイル 失敗」で検索し、対処法を調べました。すると、まさにこのエラーに対処する方法が見つかりました(*1)。どうやら原因は「パッケージ管理」の破損によるもののようです。

で、対処法は、

$ sudo apt autoclean
$ sudo apt update
「ソフトウェアの更新」で「今すぐインストールする」

これでOKになりました。

最近のメインPCの使い方を反省してみると、ほとんど電源を切らずにサスペンドで対応していました。これでは、様々な中間ファイル等のつじつまが合わなくなってくる可能性があるのでしょう。やっぱり時々はきちんと電源をオフにして、クリーンな状態で起動するような使い方を心がけるほうが良いようです。「急がば廻れ」ですね。

(*1): Ubuntu20.04で「パッケージファイルのダウンロードに失敗しました。」エラー


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香月美夜『本好きの下剋上』第5部「女神の化身」第VII巻を読む

2022年02月08日 06時01分02秒 | -香月美夜
昨年の12月に刊行された新刊で、香月美夜著『本好きの下剋上』第5部「女神の化身」第VII巻を読みました。例によって発売と同時に予約購入し読み終えていたのですが、いい年をした中高年がライトノベルにハマっているのを早々と明らかにするのはいかがなものか、などという屁理屈でいったん保留し、このたび再読を機会に記事とした次第です(^o^)/

さて、物語は敵地アーレンスバッハに婿入りしたフェルディナンドのところに、エーレンフェストのローゼマインから「時を止める魔術具」の箱いっぱいに様々な料理が届く場面から始まります。要するに、故郷の味をクール宅急便でお届けするようなもので、単身赴任の殿方は間違いなく嬉しくなってしまうでしょう。レティーツィアと一緒に食べてね、とあるあたりは、無邪気な少女の仲間意識でしょうか。

で、本編はディルクとベルトラムの洗礼式に続き、冬の貴族院における学生生活の始まりからです。四年目となる親睦会、初週の講義に続き、貴族院の奉納式となります。たっぷりと集まった魔力の一部をオルタンシア不在で司書はソランジュ一人に戻ってしまった図書館のために分けてもらい、「古くてえらい」「じじさま」にも注いであげたために、突然ローゼマインはエアヴェルミーンのもとに召喚されてしまいます。残された側近たちの機転でその場はなんとかおさめますが、王族は対応に困っている様子。この物語における神々というのは、なんとも擬人的というか人くさいというか、いやいやそれ以上に人間の都合をあまり考えてくれないみたいで、あまりお近づきになりたくないタイプばかりのようです(^o^)/

それにしてもメスティオノーラの書って、死者の記憶だったのか。現実にあったらと考えるとあまりゾッとしませんが、ローゼマインはタブレット端末のように使いこなしていますから、これは明らかにスマホ世代ですね。いろいろな知識の中でも、アーレンスバッハのゲオルギーネが故郷エーレンフェストに侵攻し支配下に置く方法がわかってしまい、ローゼマインは急成長した痛みもものかわ、大急ぎで対策を立てなければいけません。そんな会議の最中に見えたフェルディナンドの命の危機! これはもう、暴走娘ローゼマインの面目躍如、突っ走ります、ダンケルフェルガーを巻き込んで)^o^)/



いやはや、年三回の刊行ペースがまだるっこしくなる面白さです。次巻刊行は四月の予定、いやその前に3月に『短編集II』が出るとアナウンスされていますので、年甲斐もなくライトノベルにはまって、とは思いつつ、当然のごとく予約済み。書店員さんにもしっかり覚えられております(^o^)/

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『大学で学ぶ東北の歴史』を読む(その3)

2022年02月07日 06時00分26秒 | -ノンフィクション
吉川弘文館から2020年に刊行された単行本で、『大学で学ぶ東北の歴史』を読んでいます。まだ古代編のところで、興味深いのは同じ東北地方でも日本海側と太平洋側では少し違うところがある点です。

日本海側では、708年に庄内に越後国出羽郡が置かれ、709年に出羽柵を拠点とする軍事行動を行い、712年に出羽国の新設と大量の移民が行われます。以後は、733年に出羽柵が秋田に移転するなど、支配域が順調に北上しているように見えます。

ところが太平洋側ではそうではない。715年に関東地方の富民1000戸(約2万人)が陸奥国へ移民しますが、それまでにない大規模なものでしたので、720年に大崎・牡鹿地方やその周辺のエミシが蜂起することとなり、この反乱で按察使(あぜち)の上毛野広人が殺害されます。これを武力鎮圧しますが、移民に対する免税・減税を行って定住・帰住を促進したほか、多賀城の創建や大崎平野における城柵群の設営、鎮兵制度の整備など、新たなエミシ支配政策を打ち出します。

このあたり、日本海側と太平洋側の違いが顕著です。ここからは推測ですが、おそらく日本海側の各地域は、以前から都と水運によるつながりがあり、比較的その支配を受け入れやすかったのではないか。一方、太平洋岸は都との距離が遠く、水運によるつながりも薄いため、強権的支配を良しとしなかったのかもしれません。

こうした人口の大きな移動は、別の側面の影響をもたらします。737年、天然痘の大流行で九州から関東までの人口の25%〜35%という死亡率をもたらします。これにより、奥州での軍事行動は止みますが、741年に国分寺建立の詔が出され、745年に東大寺大仏建立が開始されます。この大仏建立に使われる金箔の材料となる砂金が、749年に陸奥国小田郡から産出したとの報がもたらされます。これは、大仏建立だけでなく国際貿易の決済の面でも大きな影響のある出来事で、以後、みちのくの意味は大きく変化します。それは、東北支配政策の強化とエミシの反乱の激化となってあらわれました。

780年、伊路公アザマロの乱に対し紀古佐美の征討は失敗に終わります。781年に即位した桓武天皇は、坂上田村麻呂の征討によりアテルイやモレを捕え処刑します。エミシとの戦争は終わりますが、征討の終焉はエミシの強制移住政策をもたらします。800年代の半ばには、エミシ系住民の逃亡が続きますが、一方でエミシ系豪族を登用するなど、分断政策を取ります。869(貞観11)年、大規模な地震と津波災害が発生しますが、このときはさすがに「民夷を論ぜず」救済を図ったらしい。逆に言えば、それまでは民と夷とを明確に区別していたということでしょう。移住した住民と強制的に移転させられたエミシとの交代により、東北地方の支配域が南東北から北東北へ北上します。

ここからは私の推測ですが、水田農業に基盤を持つ定住スタイルは農作業や水管理など集団的活動を得意とし子供は多いほうが良いので人口増加をもたらすでしょう。一方、採集狩猟に基盤を置く移動の多い生活スタイルでは、連れ歩く必要があるため子供は少なく人口は停滞します。おそらく、古代国家の支配域の北上の根本的な理由は、そこにあるのではなかろうか。

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老母の歯肉炎の薬を購入する

2022年02月06日 06時00分12秒 | 健康
我が家の元気老母、少し前に風邪をひいたらしく、治りかけですがこんどは歯茎が痛くて入れ歯ができないとのこと。金具ではめるタイプの部分入れ歯で、その金具が当たるところが歯肉炎になっているようです。とりあえずおかゆを作って食べてもらいましたが、念のためインターネットで検索すると、

  • 痛みがない場合は、例えばライオンのデントヘルスRあたり
  • 痛みや出血がある場合は、例えばロート製薬のハレス口内薬など

が良さそうです。今回は、痛み・出血があるらしい。それではということで薬局に出かけ、ハレス口内薬を購入して来ました。アラントイン(組織修復)とカルバゾクロム(止血)を組み合わせたものらしく、お値段も税込で1,650円でした。1日2回、朝晩つけていたらだいぶ改善したらしく、痛みが和らぎ、もうすぐ入れ歯を付けられそうだと喜んでいました。

現在95歳と高齢ですので、食べられるかどうかは生存の危機に直結します。若い人のように雪降りで足場の悪いときにすぐ出かけて診察してもらえるような状況ではありませんので、市販薬で対応できるのはありがたいところです。私の場合はせっせと歯磨きをしていますので、悪化して歯肉炎ということはないのですが、これから先にどうなるかわかりませんので、こうした対処方法を覚えておく必要があるのかもしれません。



今日は、老母が新型コロナ感染症の三回目のワクチン接種の予定です。山形県も、鶴岡市や酒田市、山形市、米沢市などを中心に、感染者数の増加が冗談じゃないレベルになってきました。県内でも豪雪地域に属する市町村では感染者数がずっとゼロなのが特徴的。やっぱり雪でステイホーム、閉じこもっているからかなあ。思わず苦笑いです。

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C.クロイツァーの音楽を探してみたら

2022年02月05日 06時01分05秒 | -オペラ・声楽
先日の山形弦楽四重奏団の定期演奏会で、コンラディン・クロイツァー(*1)という作曲家の音楽を知りました。どうやらベートーヴェンよりも10歳ほど年下のオペラを中心として活躍した作曲家らしいとまではわかりましたが、他の曲も聴いてみたいと思い、YouTube で探してみました。

まず、出世作となったという歌劇「グラナダの野営」から、序曲を。
Das Nachtlager in Granada: Overture


続いてピアノ伴奏でクラリネットとソプラノが歌います。
Conradin Kreutzer | Das Mühlrad (水車)


次はミサ曲を。
Conradin Kreutzer (1780-1849) - Missa di Sancta Francisca (1830)


最後に声楽を離れて、ピアノ協奏曲第2番。
Conradin Kreutzer Klavierkonzert No. 2


ふーむ、なるほど。ベートーヴェンの少し後に活躍した人、ということでしたが、今まで私の守備範囲には入ってこなかった作曲家でした。でも、音楽史上で革命的な人ではないかもしれないけれど、魅力的な音楽がまだまだありそうです。クロイツァー、覚えておこう。

(*1):コンラディン・クロイツァー〜Wikipedia による解説

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山形弦楽四重奏団第82回定期演奏会でクロイツァー、シベリウス、新垣雄の作品を聴く

2022年02月04日 10時02分28秒 | -室内楽
節分の夜、山形市の文翔館議場ホールで山形弦楽四重奏団の第82回定期演奏会を聴きました。開演前のプレトークで、ヴァイオリンの中島光之さんが話した内容が興味深いものでした。雪のために滑って腕を複雑骨折した人が、手術をすることになったそうです。部分麻酔なので処置をする音とか手術スタッフが話す中身が聞こえてしまう! 確かに、これはあまり気持ちの良いものではありません(^o^)/ その病院では、手術中にヘッドホンで好きな音楽を聞かせてくれるのだそうです。なるほど、それならば手術中の不安や心細さを和らげてくれそうです。この演奏会が、コロナ禍の中に過ごす私たちの不安定な気持ちを和らげるものであってほしいという願いからであろうと聞きました。

さて、本日のプログラムは、

  1. C.クロイツァー クラリネット四重奏曲 変ホ長調
  2. J.シベリウス 弦楽三重奏曲 ト短調
  3. 新垣雄 Rhapsody in Uchinaa Ⅱ(川上一道委嘱作品・世界初演)
      演奏:山形弦楽四重奏団、クラリネット:川上一道(山響)

というものです。

最初の曲の作曲者コンラディン・クロイツァーは1780年生まれといいますから、1770年生まれのベートーヴェンよりも10歳年下です。Wikipedia によれば、オペラ中心の作曲活動をした人らしく、日本にもゆかりの深いヴァイオリニストのレオニード・クロイツァーとは時代も違う別人のようです。ステージ上の配置は、左からクラリネットの川上一道さん。今日は沖縄風なのでしょうか、水玉模様みたいに見えるシャツ?を着ての登場です。さらにヴァイオリンの中島光之さん、ヴィオラの倉田譲さん、チェロの茂木明人さん。第1楽章:アレグロ。始まりのクラリネットの低音が実にいい音で、ぐいっと耳を持っていかれる感じがしました。伸びやかな旋律、弦も優雅な雰囲気です。第2楽章:アンダンテ・グラツィオーソ。クラリネットの中高域を中心にした優しい響きの始まりです。川上さんのクラリネットの音がいいなあ。そして黒づくめの男ばかりなのに弦のアンサンブルが実に優雅です。第3楽章:ロンド、アレグロ。やはりクラリネットの高域の音色で始まります。ヴァイオリンとのかけあいも、チェロとの対話も、チャーミング。そうですね、クラリネットがオペラの名バリトン歌手の少し大きめの身振りを連想させるような、そんな楽想のうねりもあって、なかなか魅力的な音楽と感じました。

続いてシベリウスの弦楽三重奏曲です。単一楽章の短い曲ですが、ヴァイオリンとヴィオラによる、何かを訴えるような音にチェロも短く答える始まりは、レントのテンポ指定もあり、パセティックな雰囲気があります。プログラムノートによれば、進むべき道がまだ決まらない20代のシベリウスの焦燥や不安定な気持ちをぶつけたような曲なのかも。誰でも多少は経験することかもしれないけれど、本人にとっては一度きりの切実な悩みの時期。思わず若い時代を思い出して共感してしまいました。日常的に何度も繰り返して聴こうという曲ではないかもしれないけれど、何かの折にふと聴いてみたくなるような音楽です。初めて聴きましたが、良い曲を知ることができました。

ここで15分の休憩。後半は、新垣雄(Arakaki Takashi)さんの新作です。不協和音と、小動物が駆けて立ち止まるようなトトトトト…という短い音が印象的な始まり(ミステリオーソ・テンポ・ルバート)の後に沖縄民謡のテイストで、「てぃんさぐぬ花」「花ぬ風車(かじまやー)」「いったーあんまーまーかいが」「じんじん」と続いた後で、再び「てぃんさぐぬ花」「いったーあんまーまーかいが」、そして「赤田首里殿内」「谷茶前」「花ぬ風車」が演奏されます。曲の終わりの方は、それぞれ奏者の腕の見せ所だぜ!とでもいうようなフィナーレ。現代的な感性と、どこか懐かしい民謡風の響き、旋律、リズム。濃厚に音を重ねるやり方ではなく、もっとずっと素朴に、響きが順次並び立つことで音の背後に広がりを感じさせるような音楽でした。良かった〜! そうか、弦のピツィカートは沖縄の三線か!

新型コロナウィルスのオミクロン株が中心と思われる感染拡大で、県内の複数ヶ所で蔓延防止重点措置が宣言される中で、換気のために窓を開けて少し低めの室内温度の中で開催された定期演奏会。集まった人数はいつもよりもやや少なめでしたが、コアな聴衆の拍手に応えて、アンコールはフィナーレの部分をもう一度。ちょいとノリノリの感じで、それも良かった〜! 「来てよかった」と感じた演奏会でした。



参考のために、シベリウスの弦楽三重奏曲というのはこんな曲です。YouTube より、
Jean Sibelius | Sting trio g minor


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今日は山形弦楽四重奏団の第82回定期演奏会の予定

2022年02月03日 06時00分53秒 | -室内楽
今日、2月3日は非常勤の勤務日で仕事をして、夕方から山形市の文翔館で山形弦楽四重奏団(*1)の第82回定期演奏会の予定です。新型コロナウィルスのオミクロン株が流行しているようで、山形県内でもあちこちで蔓延防止重点措置が宣言されていますが、200人規模のホールに3分の1程度の人員で行われる室内楽演奏会ですので、マスク、対人間隔、換気等に留意してなんとか開催できる方向であってほしい。音楽ファンとしては貴重な機会であり、ありがたいことです。

本日の予定プログラムは、

  1. C.クロイツァー クラリネット四重奏曲 変ホ長調
  2. J.シベリウス 弦楽三重奏曲 ト短調
  3. 新垣雄 Rhapsody in Uchinaa Ⅱ(川上一道委嘱作品・世界初演)
      演奏:山形弦楽四重奏団、クラリネット:川上一道(山響)

というものです。いずれも実演ではめったに聴けない貴重な演目ですし、特に新垣雄さんの新作は沖縄民謡のテイストを背景に持つ音楽らしい。楽しみです。

(*1): 山形弦楽四重奏団公式ブログ

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除雪機のバッテリーが上がり、人力で雪を片付けた後に

2022年02月02日 06時00分07秒 | 季節と行事
月曜の夕方はまだ5cm程度の積雪でしたので、これはまだ大丈夫と判断して休みましたら、火曜の朝はプラス15cmで計20cmほどのサラッとした積雪となっていました。早朝に道路を除雪車が通りましたし、除雪機で雪かき必須と早起きしたら、なんと! 除雪機のエンジンがかからない! セルモーターが回りませんのでバッテリー上がりと判断しました。仕方なく人力で除雪開始。およそ1時間、有酸素運動でたっぷり汗をかきました。

そういえば、作業小屋を片付けた際に、亡父が購入していた「バッテリー充電器」を発見していましたので、着替える前にやってしまおうと除雪機のバッテリーを外し、充電器に接続しました。接続はバッテリーの+極に充電器の+極を、バッテリーのー極に充電器のー極をつなぎ、スイッチON。少量ですが水素も発生するので、風通しの良い場所で朝から夕方までおよそ12時間ほど充電しました。この日は非常勤の出勤日でしたので、夕方に帰宅した後に充電を停止し、バッテリーを除雪機に接続、エンジンを入れてみましたら、無事に始動できました。まずは良かった。

当ブログの過去記事によれば、このバッテリーは2016年の12月に新品と交換している(*1)はずですので、すでに6年を経過しています。今回の充電でどの程度まで回復できているかわかりませんが、次にまたバッテリー上がりが起こるようなら、そろそろ交換時期と考えてもよいのでしょう。さて、どうか。

写真はほっと一息ついた後のコーヒータイム、ヨーグルトにハックルベリーのジャムを添えて。

(*1): 除雪機はバッテリーの劣化か〜「電網郊外散歩道」2016年12月

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ドライブレコーダーを自動車保険会社に返送した

2022年02月01日 06時00分46秒 | 散歩外出ドライブ
自動車保険代理店の担当者が説明を忘れて送りつけてきたドライブレコーダーを取り付けたのはいいけれど、朝夕に繰り返される同じようなおしゃべり(お説教)や、誰かが過去に事故を起こしたことのある交差点にさしかかるたびに注意を喋りだすのが鬱陶しい。加えて、雪国の環境にはあまり慣れていないようで路肩の融雪を誤って認識するらしく、ちゃんと走っているのに「車線に注意しましょう」とピーピー警告音を鳴らすという体たらく(*1)。しかも通信費は保険料の中にしっかりかかっているらしく、ずっと無事故なのに保険料が上がるという事態になっていました。高速道路での無法なあおり運転による事故の報道もあり、話題のドライブレコーダーなるものを試してみたいという好奇心で付けてはみましたが、非常勤で田舎の郊外路をのんびり走る程度の現在の走行スタイルでは無用の長物と判断、車検を契機に外してもらい自動車保険会社に返送しました。



今回は自動車保険代理店の担当者が連絡してくれたらしく、幸いに会社の方から返送用の箱が送られてきて料金着払いのゆうパック伝票も同封されていましたので、スムーズに手続きできました。

おそらくは、保険会社の持つ膨大な交通事故データをもとに少しでも事故を減らそうという目的で考えられたシステムだろうとは思いますが、ユーザーは機械ではないのですから、ビッグデータを活用してお説教や警告をすれば事故を減らせるというものでもないように思いますけどね〜。「キレる中高年」というわけではありませんで、ごく正直な感想です(^o^)/

(*1): ドライブレコーダーのお説教が鬱陶しい〜「電網郊外散歩道」2021年6月

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