先日、日曜ロードショウで放映された、黒土三男監督の映画「蝉しぐれ」の録画を見ました。先年、公開日の初日に見に行き、いくつかの記事にしておりますが、あらためて映像の美しさを再認識しました。
もちろん、原作のストーリーはだいぶはしょられており、物語性を重視するならば、たぶん「えぇー、そんなぁー」という感想を持つことでしょう。ただ、NHKの金曜時代劇で放送された「蝉しぐれ」は、45分×7回シリーズ、計5時間以上を費しても、ストーリーの重要な部分を割愛せざるを得なかった。ですから、ストーリーをある程度忠実に再現するには、韓国ドラマなみの1時間×8回連続とか、45分×10回連続くらいの時間枠が必要なのだと思います。
自宅のテレビの画面では、劇場のスクリーンの迫力は出ませんが、それでも映像の美しさは格別です。少年達のセリフの棒読みも、それほど抵抗はありません。むしろ気になったのは、文四郎が父の遺体を運ぶシーン。梶棒があんなに上下しては、遺体がずりおちてしまうのではないかと、ちょっと気になりました。また、ふだんテレビを見ない者には、途中挿入されるCMが、いかにも唐突に感じました。
ところで、近年、藤沢周平作品の映画化が続いています。山田洋次監督の三部作、「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」「武士の一分」に続き、今度は篠原哲雄監督が「山桜」を制作中とのことです。これも、たいへん楽しみです。
「たそがれ清兵衛」で、周囲に嫌われるほど不潔にしていたら、少女が父親を嫌うだろうにとか、なぜ山田監督は、「隠し剣鬼の爪」ばかりでなく、事態の解決を北海道(蝦夷地)に求めるのか、とか、いろいろと突っ込みどころは多いのですが、映画がきっかけとなり、多くの人が藤沢周平作品に親しむのならば、それもよしとすべきでしょう。
もちろん、原作のストーリーはだいぶはしょられており、物語性を重視するならば、たぶん「えぇー、そんなぁー」という感想を持つことでしょう。ただ、NHKの金曜時代劇で放送された「蝉しぐれ」は、45分×7回シリーズ、計5時間以上を費しても、ストーリーの重要な部分を割愛せざるを得なかった。ですから、ストーリーをある程度忠実に再現するには、韓国ドラマなみの1時間×8回連続とか、45分×10回連続くらいの時間枠が必要なのだと思います。
自宅のテレビの画面では、劇場のスクリーンの迫力は出ませんが、それでも映像の美しさは格別です。少年達のセリフの棒読みも、それほど抵抗はありません。むしろ気になったのは、文四郎が父の遺体を運ぶシーン。梶棒があんなに上下しては、遺体がずりおちてしまうのではないかと、ちょっと気になりました。また、ふだんテレビを見ない者には、途中挿入されるCMが、いかにも唐突に感じました。
ところで、近年、藤沢周平作品の映画化が続いています。山田洋次監督の三部作、「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」「武士の一分」に続き、今度は篠原哲雄監督が「山桜」を制作中とのことです。これも、たいへん楽しみです。
「たそがれ清兵衛」で、周囲に嫌われるほど不潔にしていたら、少女が父親を嫌うだろうにとか、なぜ山田監督は、「隠し剣鬼の爪」ばかりでなく、事態の解決を北海道(蝦夷地)に求めるのか、とか、いろいろと突っ込みどころは多いのですが、映画がきっかけとなり、多くの人が藤沢周平作品に親しむのならば、それもよしとすべきでしょう。
最後のほうだったので、話の内容がイマイチわかりませんでしたが、斬り合いのシーンでは、こんなに血が飛ぶのかよ~~。
と変なところに突っ込みいれていました。。。
すません。。
「たそがれ清兵衛」も観にいきましたが、立ち見だったので、しんどかった思い出が・・。
でも真田さんのおさえた演技はとてもよかった!
蝉しぐれも、しっとりとした映画で日本の映画って美しいなぁと改めて感じました。
NHKの金曜時代劇も映画も両方とも黒土三男が監督をつとめているのですよね。
仰るとおり、筋をかなりはしょっていますね。無理なのは分かっていますが、やっぱり物足りない気がいたします。NHKではあまり気が付かなかったですが、さすが映画だと感心したのはやはり景色でした。素晴らしい山里の雰囲気ですね! 桜があちこちに咲いていて、このまま「山桜」が始ってもおかしくない風景でうっとりと見惚れておりました。
牧文四郎は内野も幸四郎も其々良さがありますが、与之助は宮藤官九郎がはまり役のような気がします。
金曜時代劇では、黒土氏はたしか脚本を担当しており、監督に相当するディレクターは別の方だったと思います。あのシリーズも、良かったですね。それぞれの映像作家が、自分の「藤沢周平」を描いているようで、見る方も嬉しいです(^o^)/
NHKの金曜時代劇「蝉しぐれ」のHPがまだ削除されずに残っておりました! 普段なら曖昧な記憶は、なるべく調べてから書き込むのですが、今回は2つも間違いをしました。映画の牧文四郎は市川染五郎でしたね。 親の方を松本白鸚にして息子が幸四郎を継いだかと勝手に襲名させておりました。映画を観て感動の余りの早合点とお許しください
>金曜時代劇「蝉しぐれ」のHPがまだ削除
>されずに残っておりました!
ほんとに!掲示板など、8月末で今も書き込まれているようですね。再放送の影響や映画のテレビ放映もあるのでしょうが、影響力の息の長いことに驚かされます。中高生くらいの男の子が、ふくとの初恋のストーリーよりも、文四郎が養父である助左衛門を尊敬していることに感動したと書き込んでいたりして、興味深く読みました。