電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルト「ハフナー・セレナード」による交響曲等を聴く

2013年04月27日 06時28分44秒 | -オーケストラ
通勤の状況が変わり、これまでの郊外路中心の長距離運転から、都市近郊渋滞型運転に転換しました。混雑する時間帯を避けて早めに家を出ていますので、なんとか快適さを保ってはいますが、多少の渋滞や信号待ちはやむを得ません。そんな時には、追い立てられるような音楽は適さず、のんびりとした穏やかなものが良いようです。そこで選んだのが、先日偶然に発見したスウィトナーによるモーツァルトのセレナード第7番ニ長調 K.248b、いわゆる「ハフナー・セレナード」による音楽です。

1776年にモーツァルトが作曲した、貴族の婚礼用の機会音楽である「ハフナー・セレナード」を、スウィトナーは行進曲とヴァイオリン協奏曲と交響曲としてとらえて演奏しています。すなわち、

第1曲:行進曲、マエストーソ、ニ長調
第2曲:ヴァイオリン協奏曲、第1楽章、アンダンテ
第3曲:ヴァイオリン協奏曲、第2楽章、メヌエット
第4曲:ヴァイオリン協奏曲、第3楽章、ロンド、アレグロ
第5曲:交響曲、第1楽章、ロンド・マエストーソ~アレグロ・モルト
第6曲:交響曲、第2楽章、メヌエット、ガランテ
第7曲:交響曲、第3楽章、アンダンテ
第8曲:交響曲、第4楽章、メヌエット
第9曲:交響曲、第5楽章、フィナーレ、アダージョ~アレグロ・アッサイ

という具合です。

なるほど、こんなふうにとらえて演奏されると、現代の大オーケストラがコンサートホールでセレナードを取り上げる理由が、実に納得できます。もともと、ごく小規模なアンサンブルのために作られたはずの音楽が、実は立派な内容を持っていて、現代の私たちがこんなふうに愉しむことができる。実に嬉しく、ありがたい話です。

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