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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

オクターブ弦にカーボン弦

2023年12月20日 22時00分12秒 | 音楽系

3週間くらい前に頼んだカーボン弦(サバレスKF)ですが、大多数はすぐ来ましたが数本まだ届いておらず、弦ディーラーからはまだ2~4週間かかるとの返事がきました。どうなってるんでしょうね。そういやアキラに頼んだCD弦もまだ届いていません。4日で届いたものもあれば、いまだに届いていないものもありで、格差が激しいです。

バロック・リュートの6~13コースのオクターブをナイルカットからカーボンに変えてみるためにこのオーダーを出したのですが、その分はすでに届いているので張り替えて2週間くらい経過しています。

以前のスキームでは6~13コースのオクターブはナイルガットを使っていたのですが、実はとても大きな問題というか扱いにくいことがありました。それは太めのナイルガット(オクターブ弦でいえば8コース以下)は気温が下がると音程が上昇するのです。ガットを含む他の素材はその逆です。従って演奏する場所を変えるときとか、演奏していてステージの気温が変化するときにはとても扱いにくいのです。全ての弦が大体同じ方向に変化するのが扱いやすいのです。

弦を注文する前に手持ちのサバレスKF弦を10コースと12コースに張ってみたところ、これがなかなか具合よかったです。もともとは気温変化に対する感受性の問題で変えてみたのでしたが、音色的にもナイルガットの乾いた感じからむしろしっとりした音質なのです。細いカーボン弦を1、2コースにはるとキンキンした音色になるので、これは意外でした。

ということで今回6~13コースまで全てサバレスKFに変えてなかなかいい感じです。私の場合5コースと4コースもKFですがこれも全くキンキンしたところがなく、3~1コースのGamut ナイロンにうまく橋渡しをしてくれています。