リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

桑名六華苑ミニコンサート2023冬

2023年12月03日 21時28分52秒 | 音楽系

年2回開催される六華苑のミニコンサート、今年2回目のコンサートですが、いつもの秋ではなく都合で開催が冬になってしまいました。今回はバロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバの山下瞬さんをお迎えして「バロック音楽の散歩道」と題したコンサートでした。(私はフランス物を3曲演奏しました)

今朝自宅の暖房のない部屋の気温は10度!寒いです。

六華苑のコンサート会場は暖房がありません。重要文化財ということもあるのでしょうか、会場となる洋館ロビーに暖房設備を設置する予定はないそうです。(ですから例年の開催は陽気のいい春と秋なんですが)コンサートは午後2時からですのでもう少しは気温が上がるでしょうけど、せいぜい13,4度止まりでしょう。来て頂くお客様も大変でしょうけど、こちらも「重武装」で望みました。

開演少し前ですが、西の空は暗雲が・・・正面入り口の向こう側がコンサート会場になります。ところが幸いなことにコンサート開始直前に青空が見えてきてコンサート中はずっと晴れ渡っていました。

プログラムは次の通り:

ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ (1689-1755)/ラルゴ - ジーグ (チェロソナタ第2番 Op.50より)

ドメニコ・ガブリエッリ (1651-1690)/リチェルカール第1、3番

ジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリ (1632-1692)/トッカータ - ルッジェーロ

トバイアス・ヒューム (ca.1569-1645)/パヴァーヌ

ドゥニ・ゴーティエ (1603-1672)/小節線のないプレリュード

エヌモン・ゴーティエ (1575-1651)/メサンジョー氏のためのトンボー、カナリー

ジュゼッペ・マリーア・ダッラーバコ (1710-1805)/カプリチオ第1番

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)/チェロ独奏のための組曲第1番より

プレリュード - クーラント - サラバンド - メヌエット I&II - ジーグ

 

バロック・リュートのソロは久しぶりにゴーティエを演奏しました。最近あまりフレンチを弾いていないのでとても新鮮な気持ちで演奏できました。やはりバロック・リュートはフレンチです、という気分。

今回こんなに寒いのに大勢の方に来て頂きました。椅子が足りず10人くらいの方は一番後ろとすぐ横で立ち見になってしまいました。重要文化財ということで会場の椅子設置に限りがあるとのことなので、申し訳ないことになってしまいました。

不思議なことに、コンサートが終わり、会場をかたずけはじめたら、突然の強い雨。夏の通り雨みたいな感じでした。雨の神様がコンサートに聴き惚れて、雨を降らすのをつい忘れていたのかも。(笑)