リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

アクセルとブレーキの踏み間違い(2)

2023年11月19日 23時21分42秒 | 日々のこと
あわててブレーキを踏むととなりにあるアクセルペダルも踏み込んでしまい、勢いをつけて踏んでいる(=加速度を付けて踏んでいる)ものですからエンジン全開の状態になってしまう、この場合ブレーキもアクセルも全開ということになってしまうというのです。

ここで重要なのが脚力です。脚力がある人ならブレーキを思い切り踏み込めるので両踏みであっても車は減速します。ところが脚力がない場合はアクセルだけが全開になり、本人はブレーキを踏んでいるつもりでも車は急加速してしまうというのです。

最近判決があった、高い地位についていた人が3代目プリウスに乗っていて起こした痛ましい人身事故、本人が車から降りてきたところの映像ではよろよろでした。この方はもう脚力がそれほどなかったのは間違いないでしょう。

このような両踏み状態になる原因として、もちろん本人の操作ミスによるところが大きいですが、ブレーキとアクセルのペダルが接近しすぎていることが挙げられるのではないでしょうか。軽自動車の場合だとアクセルとブレーキペダルの間隔はホントに狭いです。しかも両ペダルとも吊り下げ式です。

件の専門家は踏み間違い事故の何件かは「両踏み」状態だったのではないかと推測しています。だとするとアクセルとブレーキのペダル間隔を充分にとる設計をして、かつアクセルはいわゆるオルガン式にするとこうした両踏み事故の何件かは減るのではないでしょうか。ちなみに今年発売になった5代目プリウスのアクセルペダルはオルガン式に変更されています。トヨタはその痛ましい事故の根本原因を認識しているのでシレっとオルガン式に変更したのかも知れません。

こうしたことが起こりにくい車を最初から選んでおくのも賢明なことでしょう。選ぶならアクセルペダルがオルガン式の車、トランスミッションがCVTでない車、マニュアル車、アクセルペダルがオフセットされていない車ですね。あとは注意して運転をしましょう。