リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

硫黄泉

2023年11月11日 22時00分52秒 | 日々のこと
箱根の温泉宿に来ています。この宿は古くから文人墨客が逗留していたことで知られ、志賀直哉なんかもここで執筆をしたんだとか。

お風呂は源泉掛け流しで、いくつか時前の温泉井戸を所有していて、特に硫黄泉は一般的なものと比べると何倍も成分含有量が多いとのことです。白濁の湯に硫黄の香りがし、湯の華が湯船に乱舞する温泉です。



硫黄泉のほかに重曹泉もあり、とにかく温泉はピカイチです。私が温泉を選ぶときはまず泉質、つぎに施設、食事という順です。建物が素晴らしく料理もフレンチなんかで最高でも温泉が塩素消毒のにおいがするようなところはいけません。

温泉宿を選ぶときはネットの旅行予約サイトの情報でまず泉質を重視します。温泉を循環しているところは宿の規模が大きすぎて温泉が足りないか、そもそも湧出量が少ないところかのどちらかです。循環する段階で泉質が落ちるし、その際塩素消毒をしますので、薬品の臭いがつきます。温泉地にもよりますが有名な温泉地でも100%源泉掛け流しの宿はそう多くないみたいです。

今まで行った中では世界遺産になっているつぼ湯がある和歌山県の温泉はどの宿も温泉が素晴らしいです。三重県内だと清少納言の枕草子に出てくる温泉が素晴らしい泉質です。さすが清少納言はお目がお高い。うちの近所にはなぜか立ち寄り湯が沢山ありますが、残念ながらほとんどが塩素の臭いがしますし、源泉掛け流しであっても溶け込んでいる成分が薄いといったものばかりです。