リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ビートルスの新曲

2023年11月10日 09時39分57秒 | 音楽系
先日ビートルズの新曲が発売されました。かつてジョンが残した未発表のテープから歌だけを起こしそれにポールやリンゴの演奏等をオーバーダビングして完成させたものです。

タイトルはNOW AND THEN、「時々」という訳が辞書に載っていますがちょっとニュアンスが違いますねぇ。sometimesとはかなりニュアンスの異なることばです。以前からそこそこの長さの間隔を置いて何度も出てくるという感じのことばですから、日本語にはそれにあてはまることばは見当たりません。直訳に近い「今も昔も」がむしろいい訳語なんではないでしょうか。

中学生の頃、たまたまラジオの番組で聴いたNo Replyを聴いてハーモニーの斬新さ、多彩さに驚愕しました。早速近所のレコード屋に行ってシングル版を買ってきましてB面のEight Days A Weekとともに何度も聞いていました。No Replyのサビの転調するところがとても美しく、当時の日本の流行歌とか日本人アーチストによるビートルズのカバーなんかとはレベチでした。橋幸夫のチェッ・チェッ・チェッが流行っていた頃です。

彼らの音楽にはホンモノ感がありました。まだYesterday やらHelpが発表される前の話です。ただ私はその2年くらい後にはバッハに向かってしまいます。今から思うとビートルズがバッハへの橋渡しをしたのかも知れません。

iTunesでその新曲をダウンロードしようとしましたが、赤盤・青盤の2023年リミックス版が発売されることになっていて、そこに新曲が含まれていることがわかったので、大枚をはたいて赤青の両方を買うことにしました。そして今日10日にそれらが配信されましたので、バッファローの超小型SSDにコピーして車で聴いています。