評価 (3点/5点満点)
西川善文さんは、三井住友銀行や日本郵政のトップを務め、2020年に82歳で死去。
この本は、2013年から2014年にかけて行われた西川さんへのインタビューをもとにまとめられたもの。
「評価される人」「成長する人」「部下がついてくる人」「仕事ができる人」「成果を出す人」「危機に強い人」
住友銀行に入行以来、様々な経験を通して得た、普遍的な仕事への姿勢、人の真価が語られています。
評価 (3点/5点満点)
西川善文さんは、三井住友銀行や日本郵政のトップを務め、2020年に82歳で死去。
この本は、2013年から2014年にかけて行われた西川さんへのインタビューをもとにまとめられたもの。
「評価される人」「成長する人」「部下がついてくる人」「仕事ができる人」「成果を出す人」「危機に強い人」
住友銀行に入行以来、様々な経験を通して得た、普遍的な仕事への姿勢、人の真価が語られています。
評価 (3点/5点満点)
誰しも、人の目がなければダラけてしまう、怠けてしまうもの。
そこで、紹介するのが「行動科学マネジメント」です。
・まず、小さな行動のステップにする
・その行動を増やしたいなら、メリットを与える
・その行動を減らしたいなら、デメリットを与える
行動科学マネジメントが着目するのは、人の「行動」そのもので、そこには意志や性格は関係ありません。
本書のメソッドで、シャキッとするための行動を増やす、ダラダラと怠けてしまう原因の行動を減らすのです。
行動科学マネジメントは以前、石田淳さんの本で学んでことがありますが、コロナ禍のいま改めて
リアルな環境でもリモートワークでも、人間の行動原理は同じだと感じます。
【my pick-up】
◎「スモールゴールの設定」は、科学的な目標達成のコツ!
「期限から逆算して、クリアすべきスモールゴールを『日々のスケジュール』とする」
これが科学的な目標達成のコツ。
◎自分を元気にする「環境づくり」を!
リモート時代は、自分の環境は自分で率先してつくっていく時代。だから、会いたくない人には会わないようにする!行きたくない場所には近づかない!それもまた、環境づくりの一つです。
◎「相手の顔が見える」ツールを賢く使う
「直接会うのは深いコミュニケーション」「オンライン上は浅いコミュニケーション」と決めつけるのでなく、リモート、オンラインでもメンバーを承認し、進捗状況を把握し、信頼関係を築くことはできるんだ、ということを知りましょう。
◎言語化能力を磨き、適切に伝えよう
行動科学マネジメントでは、リーダー、マネジャーに最も必要な能力は「言語化能力」だとされています。言語化能力とはつまり、言わずもがなの暗黙知であっても、具体的な行動として表現できる力です。「あいまいな言葉」は、使わないようにしましょう。
評価 (3点/5点満点)
この本では、リクルートグループでも活用している「ソーシャルスタイル」を使い、人をタイプごとに分けて考えていきます。
人間は千差万別ではありますが、大きくタイプ分けして相手を捉えることで、相手(特に上司)とどのように対応したらいいのか、コミュニケーションの方向性が見えてきます。
「ソーシャルスタイル」とは何か?については、本書の60ページに記載があります。
ソーシャルスタイル理論というのはアメリカの産業心理学者、デイビッド・メリル氏とロジャー・レイド氏が1960年代に提唱したものです。この理論では、人は物事の考え方や意思決定・判断のしかた、感情表現の表し方に好みがあり、それは次の4タイプに分かれるとされています。
・ドライバー(行動派):ハッキリした主張を持ち、統率的
・アナリティカル(思考派):細部にこだわり、整合性を大切にする
・エクスプレッシブ(感覚派):前向きでみんなのムードを盛り上げる
・エミアブル(協調派):自分より人を優先し、主役より脇役を好む
若者向けの内容として書かれていますが、ソーシャルスタイルは上司・部下の間だけでなく、親子など様々な人間関係に活用できると思います。
【my pick-up】
◎時間に関する質問をするとタイプが分かりやすい
「本日は何時までお時間をいただけますか?」
「30分で」「1時間、15時まで」「気にしないでいいですよ、いつまででも」「まあ・・・そちらのご都合に合わせます」
早ければ早いほうがいいドライバー、必要で最適な時間を明確に設定するアナリティカル、楽しければ長引いてもいいエクスプレッシブ、相手に合わせるエミアブルというようにそれぞれ特徴が出ます。
評価 (3点/5点満点)
「幸福感や充実感の理由を科学的に解明」
「だまされやすい脳の仕組みを解説」
「苦手なことにも素早く取りかかれるようなトリガーを紹介」
以上を通じて、望み通りのタイムマネジメントの実現を目指します。
本書のゴールは「ベッドから毎朝飛び起きたくなる人生を過ごすこと」です。
(はじめにより)
世界中の研究・論文から「自分の時間を増やす方法」が厳選され、それを実践することで未来を良い方向へ変えていくことを提案します。
【my pick-up】
◎始業時間より前に「自分の時間」をつくる
9時始業の会社であれば7時半から9時までの90分間を自分だけのサンクチュアリ(聖域)にして、大切な仕事に没頭できる環境をつくるのです。前日に終わらなかった仕事なども、残業して片づけるより、翌日の早朝にやった方が効率よく片づけられます。残業で3時間かかっていた仕事も、朝なら1時間で終わるはずです。
◎時間をかけても「いい選択」はできない
実は「かけた時間」と「判断の中身」は関係がないことがわかっています。時間をかけた方が「自信をもって判断した」と思うのは感覚的なもので、判断が正しかったか間違っていたかは悩んだ時間と相関性がなかったのです。実際には1分で決めても1時間で決めても、結果に違いはないわけですから、悩んでいる時間はできるだけ短くしていきましょう。
◎残業をやめて早起きする
その日終えたいと思っていた仕事を終えられなくても、残業は効率が悪いのでできるだけ避けましょう。残業中の仕事の効率が悪いのは、脳の生産性が落ちるからです。「終わらなかったら残業すればいいや」と思っていると、人はどうしてもだらけてしまうのです。続きは、疲れた頭でやるより、翌朝に回すのです。朝の5~8時の間で、夜にする仕事の3倍以上のボリュームをこなせるはずです。
◎読書習慣にはさまざまな利点がある
1日わずか6分読書をするだけでもストレスレベルが最大68%も下がることがわかっており、また読書の習慣のある人は、年齢を重ねたときに認知機能の衰えが平均で32%減少したというイギリスの研究報告もあります。
評価 (3点/5点満点)
この本は、起床、通勤準備、通勤中、始業前、始業、午前中、ランチ、午後、帰宅、就寝までを各時間帯に分けて「何をするべきか」を書いています。
※2015年刊行の『30代で人生を逆転させる残業0の時間術』を加筆・修正して文庫化。
著者の石川和男さんは、建設会社の総務経理、大学の非常勤講師、セミナー講師、時間管理コンサルタント、税理士の5つの仕事をこなしながら、プライベート時間も楽しく充実して過ごしているとのこと。
しかし30代には無職生活も経験したそうです。その際、ビジネス書を読みまくり、セミナーを受けまくり、タイムマネジメントのノウハウを取得。1日の時間の使い方を徹底的に見直したことで、40代で5つの仕事へと人生を逆転しました。
以下の3つを守れたら、今より何倍も速く仕事が片づくことを私が保証します。(あとがきより)
1.それぞれの時間帯に適した仕事を行う
元気な朝に簡単な仕事をして、疲れてから優先順位の高い仕事をしても効率が悪い。
2.現在と未来に影響を及ぼすことを毎日やり続ける
通勤時間や昼休みなどの時間帯を使って、緊急じゃないけど重要なこと、つまり自己啓発や資格試験、人脈作りなどの習慣を作る。
3.定時(5時)に帰ると決める
5時までに終わらすような仕組みを作り、工夫をして知恵を絞る。
特に、石川さんが守っているルールはこれです。
月曜日から金曜日の平日勤務している建設会社で「残業をしない」!
定時に終わらせるには、期限を決め、優先順位の高い仕事をやりきり、人に任せるなどして効率的に仕事を進めなければなりません。
在宅で時間が自由になったために、今後、時間をうまく使える人と浪費してしまう人の差は、ますます大きくなるでしょう。
ランチまでの時間帯で、本書の約3/4のページが割かれていますので、それだけ朝・午前中の有効活用が仕事の成果を決めるといっても過言ではありません。
【my pick-up】
◎「仕事の管理は付箋よりもノートで!」の理由
やることを付箋に書いて貼るのは、あまりお勧めしません。目につきすぎるのです。毎回見ているつもりでも、脳が慣れ、いずれポスターや標語のようになり、何も感じなくなります。もう1つ、昨年の今ごろは何をやっていたのかを振り返りたいと思ったとき、付箋はすでに燃えるゴミじゃ再生紙に変わってしまっています。
◎優先順位のベストテン作りは、合計4時間になった時点で打ち切り
勤務時間は約8時間ありますが、そのうち半分は優先順位の高い仕事、残りの半分は上司からの突発的な仕事やお客様からの依頼などに備え、柔軟に対応できるようにしておくこと。1日4時間も優先順位の高い仕事ができるなら、相当の成果が出ると断言します!
◎ランチは未来のための活動に使う
社会保険労務士試験や、ファイナンシャルプランナーなどの各種資格試験の勉強。会社でスペシャリストになるための専門書の読破。大学院での勉強。転職、独立のためのセミナー通いや専門学校での勉強。並べてみれば分かるように、あなたの未来に影響を及ぼす重要なことばかり。自分を変える、人生を逆転したい、その他大勢から脱け出したい。それらを実現するためには、この緊急じゃないけど重要なものを毎日一定の時間やり続けるしかないのです。