厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年156冊目『GAFAの決算書』

2020-07-23 17:59:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のほかマイクロソフト、Netflixなどの「決算書」を分析し、複数の側面からその強さについて分析していきます。

これまでの決算書に関する書籍のような、広すぎる読者層に向けたぼんやりしたものではなく、MBAの生徒を代表とするキャリアアップや起業を目指す人材に必要になる「決算書の読み方」を提供します。

Apple VS. SONY

Amazon VS. 楽天

Google VS. Yahoo! Japan

Facebook VS. LINE

互いに先進国でありながらアメリカは人口が増え続けている一方で、日本は少子高齢化となっています。

GAFA+MicrosoftのBIG5の時価総額をすべて足し合わせると、2018年時点では4.1兆ドル。日本のGDP5.0兆ドルにもいずれ迫ろうかというレベルです。

また最近では、GAFAのライバルは日本企業ではなく、中国IT企業(アリババ、テンセント、バイドゥ、ファーウェイ)へと変わっています。

今話題のGAFAをできるだけ分かりやすく日本企業と比較分析しており、難しいと思っていた「英文決算書」を、抵抗なく楽しく読めるように工夫されています。

会計は、会社を読む力だけでなく、仮説を立てて論理的に考える思考力をも養うことができます。様々な決算書を読むことで、会社の新しい戦略や自身の会社の新しいビジネスモデルのヒントが見つかるかもしれません。

「決算書を読む視点」を複数持つことができる1冊かと思います。

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2020年155冊目『50代 後悔しない働き方』

2020-07-19 15:40:24 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

定年等で会社を離れても

・年金以外で年300万円稼ぐ人

・仕事が途切れない人

・人間関係に恵まれる人

・・・は50代で何を始めていたのか?

この本では、そんなリアルな情報と、50代以降をうまく展開させている方々の実例をたくさん紹介しています。

現在の65歳以上は、何だかんだ言って「逃げ切り世代」ですが、50代は違います。

さらに50代は、役職定年・早期退職、親の介護、自身の健康・・・といった、40代には他人事だったテーマが立ちはだかります。

つまり、50代は40代の延長ではなく、〝50代モード〟にシフトチェンジする必要があるのです。

本書の中には、50歳からの「攻撃型」キャリア戦略として、オーナー企業の社長にダイレクトに手紙、履歴書、職務経歴書の3点セットを送付し、面談を依頼する方法が紹介されています。(この方法を知っているか否かで、60歳以降、65歳以降の人生に大きな差が出ているとのこと)

採用活動をやむなく休止している中小企業は山ほどあり、まずは10~30社程度のターゲットを見つけ、心ときめく数社に3点セットを送ることをすすめています。

「封筒は高級なものを」「オーソドックスな切手は使わない」「宛名書きは必ず手書き」で、オーナーの開封率が上がるそうです。

著者の1万人以上へのインタビューから抽出した、50代からの賢いシフトチェンジの方法が学べます。

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2020年154冊目『「記憶力」と「思考力」を高める読書の技術』

2020-07-19 15:26:05 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本のメッセージは、「本を楽しみながら読む習慣が身につき、それを継続させていくと、記憶力を高め、思考力に磨きをかける読み方もできるようになり、仕事や学びに活かすことができる」ということです。

著者の木山泰嗣さんは、29歳で弁護士になるまでほとんど本を読む習慣がなかったが、30代で読書の習慣が身についたそうです。

そのきっかけは、司法試験に合格した後の司法修習時代に、とにかく書類を読むのが遅く、理解も不正確で、読解力もないというコンプレックスが露呈したこと。

そこから、30代の10年間、仕事をしながら1年に400冊以上の本を楽しみながら読み続けたことで、まず「読解力」が身について文章を読むスピードが速くなり、さらに「記憶力」と「思考力」も格段に高まった経験が、本書に活かされています。

「成長を続けたいのであれば、毎日忙しい状況だとしても、本を手に取ってみよう」

忙しくても、仕事があっても、本を読むことはできます。

【my pick-up】

◎「読みたい本」はいつでも、どこでも読める

仕事が終わった後、家に直帰はせずに、必ずどこかのカフェに立ち寄って、1時間以上の読書をしてから帰宅していました。

もう15年近くですが、土日などの休日は、家の近くにある行きつけのタリーズコーヒーにまず行き、そこで1時間から2時間くらいコーヒーを飲みながら読書をしています。

読書は極めて個人的な作業だと考えており、むしろ何を読んだかを人に知られたいとすら思わないです。

多くの仕事で時間がないなかで、すき間時間を至福の趣味である読書にあてるため、その時間を他人に奪われたくないと思っています。読書の習慣がある人間からすると、人と話す時間よりも、本を一人じっくり読むほうがはるかに正確で大量の情報を得ることができると感じています。

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2020年153冊目『課長の哲学』

2020-07-18 15:05:33 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、日本と日本企業の将来を決するキーパーソン=課長の、後進のために新たなロールモデルを再構築しなければならない課長の、「哲学」について考えます。

働き方関連法案の施行、ハラスメント防止義務の法制化により、企業人としての「権利」と「自由」を謳歌するゆとり世代が、数年先に「仕事ができないかつての新人」化し、タフでハングリーな外国人に仕事を取られ、AIに仕事を取られ、できる仕事がなくなるかもしれません。

そんなAI時代に、日本企業の課長はヒューマンを代表して、人間の部下に対しても、AIの部下に対しても、教師としての自覚を持って、指導に当たらなければならないのです。

つまり、課長はヒューマン代表の教師として、一体何を教えなければならないのか?

単なる課長としてのマネジメントスキルという狭い範囲ではなく、教養・世界・経営も含めた課長の「哲学」を本書から学び取り、今後の課長に求められることを理解しましょう。

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2020年152冊目『在宅HACKS!』

2020-07-18 14:59:25 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、在宅勤務を通して起こるポスト・コロナ時代の「キャリア」の大転換を示すものです。

満員電車に揺られながら長時間かけて出社しなくとも、仕事ができることに気づき、会社も在宅勤務によってむしろ生産性が上がることに気づきました。

・会社に来ても、あまり成果をあげられていなかった生産性の低い人があぶり出されてしまう。

・短時間で成果をあげられる人は、これまでの「働き方改革」以上の時短が実現する。

・会社の枠を超えた人脈を広げるチャンスでもある。

今回の新型コロナを経たあと、私たちの社会に、もはや後戻りできないような価値観の変化が起こっていることを感じます。

小山龍介さんの従来のハックシリーズと同様、在宅勤務に関する超実践的テクニックが紹介されているのはもちろん、今後のキャリア・生き方に転換をもたらすきっかけとなるかもしれません。

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