評価 (3点/5点満点)
この本では、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のほかマイクロソフト、Netflixなどの「決算書」を分析し、複数の側面からその強さについて分析していきます。
これまでの決算書に関する書籍のような、広すぎる読者層に向けたぼんやりしたものではなく、MBAの生徒を代表とするキャリアアップや起業を目指す人材に必要になる「決算書の読み方」を提供します。
Apple VS. SONY
Amazon VS. 楽天
Google VS. Yahoo! Japan
Facebook VS. LINE
互いに先進国でありながらアメリカは人口が増え続けている一方で、日本は少子高齢化となっています。
GAFA+MicrosoftのBIG5の時価総額をすべて足し合わせると、2018年時点では4.1兆ドル。日本のGDP5.0兆ドルにもいずれ迫ろうかというレベルです。
また最近では、GAFAのライバルは日本企業ではなく、中国IT企業(アリババ、テンセント、バイドゥ、ファーウェイ)へと変わっています。
今話題のGAFAをできるだけ分かりやすく日本企業と比較分析しており、難しいと思っていた「英文決算書」を、抵抗なく楽しく読めるように工夫されています。
会計は、会社を読む力だけでなく、仮説を立てて論理的に考える思考力をも養うことができます。様々な決算書を読むことで、会社の新しい戦略や自身の会社の新しいビジネスモデルのヒントが見つかるかもしれません。
「決算書を読む視点」を複数持つことができる1冊かと思います。