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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

雨の中で

2007年07月13日 | 6~8月の草木
私の住んでいる部屋から、登下校の小学生の姿が見えます。
今朝も、色とりどりの傘が通り過ぎていきました。



昨日はお昼前に、ほんの10分ほど太陽が姿を見せてくれました。
久しぶりのことです。

雲がかかっているので、光冠が見られました。

時おり、梢から滴が落ちてくるので、おひさまが波紋の中に。



これは今朝です。

花の上に出来た水玉が、花びらを写していました。

水滴の表面は、上下逆さまに映るので、花びらの上に真ん中の黄色い部分が見えていますね!



日照がないので、黄色くなった病葉が落ちてきました。

ジメジメしているのが大好きな苔は、溝のそばで青々としています。



「わたしもジメジメ大好き~~!!」

キノコの上に、団地の建物が映っているのに気が付きました。

今年は、とてもたくさんのキノコが姿を見せています。
可愛いのや、きれいなのだけ集めて、近いうちにUPしようと思っています。



最後は、ひどく平凡で恥ずかしいのですが、これを・・・

雨が止んで、そのときに付いていた水滴がこぼれ落ちると、もういつもの姿に戻ってしまいます。
それは、あっという間です。

なので、雨の中で写しました。

滴が落ちる一瞬を写したいものと思いつつ、根気が足りません


雨の美山もまた楽し♪

2007年07月04日 | 6~8月の草木
京都府の北の端に近く、美山町はあります。
かやぶき民家の集落で有名な所です。

泊まったのはペンション ボリジです、美山町の中でも特に奥まったところにあって、とても静かです。

建物からほんの少し歩くと、由良川の、もう源流に近い部分がとうとうと流れています。
私道を入っていくので、ほとんど人が来ません。


これは、横のほうに流れ込んできている静かな部分です。



こちらはホタルが飛ぶ道にもなっています。

奥にある大きな岩をお見せしたくて、望遠で写しているので、狭い川に見えていますが、実際はかなりの川幅で、深い淵などもあります。

この水面に、淡い光を写して飛び交うホタルは、一生の思い出になるほどのきれいさです。
この夜は一人で眺めるというぜいたくさ・・・



ペンションのお庭は広くて、たくさんの花が咲き乱れていました。

他にも、ヤマアジサイ、ツユクサ、キキョウ、など数え切れない種類があります。

小さなキノコの名前が解りました。ハナオチバタケというのだそうです。
きのこ山書房さんが教えてくださいました。ありがとうございました。

キノコの上の、ホタルブクロに似たお花はジキタリスです。
アザミの歌さんとorangepekoさんが教えてくださいました。ありがとうございました。



ニャンコやワンコもいます。

ワンコは他にも2匹いますが、みなおとなしいです。

このワンコは、保健所で処分されそうになっていたところを貰われてきたとか。
散歩から帰ったばかりで幸せいっぱい、なんだか微笑んでいるように見えました♪

上の左は、立派なスズメバチの巣。
でも、今は空き家なので大丈夫です。

下の左は、オーナーの田中さんがご自慢の不思議な石。
何本も筋が入っていて、端の一つだけが本体から離れている石をみつけて、不思議に思い拾い上げると、手のひらの上でぱらりと開いたのだそうです。


開いたところの写真です。

拾ったときは筋は入っていても、くっついていたというのだから、とても不思議ですね。


お食事は和食にしました。
身近な材料に工夫を凝らされていて、楽しい驚き驚き
ホオノキの大きな葉に包まれた豆ご飯、ホオノキの葉の香りがして、珍しいです。
釣りたてのアユも、目の前で炭火焼でした。

小食の私には食べきれないくらいで、家族にも応援してもらい、二人とも満腹



        

というわけで、家族の求めた魚には会えなかったようなのですが、私は充分に楽しいという皮肉な結果でした。

自然大好きな人なら泊まるだけでも楽しい「ボリジ」です。
ここを基点に、京都大学演習林・芦生の森へ行かれると、もっと楽しめます!

行ってみたいな~~という方はぜひお電話してみてください。
美山町宿泊施設の案内

芦生の森のことはこちらに詳しいです。
芦生の森のガイドをされている藤山さんのHPです。
芦生の森 美山から


雨もまた楽しというからには、もっと水滴があるんじゃないの?
と期待はずれだった方もいらっしゃると思います。

そうです、あるんです!  金曜日に見てくださいね♪

え~~っ!!

2007年07月02日 | 6~8月の草木
なんと、ベランダの植木鉢で発見したのです。

去年、花が終わってから貰ってきた一株が、二つに増えて2本の花が咲きました。
喜んで見ていたのに、今まで気づかなかったのです。

よく見ると、その2本、なんと左右に違う巻き方をしていたのです!!

去年、元の株から咲いていた花が、どちらに巻いていたのかは解りません。
でも、その同じ株から増えたのが左右別々に巻いているというのは、ちょっとした不思議ではないでしょうか?

これは証拠写真です。



半夏生とハンゲショウとハンゲ

2007年07月02日 | 6~8月の草木
夏至から数えて11日目の今日は半夏生(はんげしょう)という日です。
以前は、田植えはこの頃までに済まそうという、目安になっていたそうです。

この頃に花が咲き、それまで緑だった葉っぱに、白い模様が入る植物があります。花の付く先の方の葉だけですけれど。
その名もハンゲショウ
ドクダミの仲間です。

白くなる部分の形は色々です。
上の写真はその一例で、きれいなのを写してみました。

葉の表面が白くなるので、別名を「カタシログサ(片白草)」といったり、一部分だけ白くなることから「半化粧」と呼ばれたりもするようです。

全体の姿をお見せしましょう。

右の下のほうに垂れているのは、つぼみです。
付け根のほうに、咲きかけの花が見えますね。

もう少し花が咲き進むと、左のように立ち上がります。
「咲いたぞ~!」と昆虫たちに知らせているのでしょうか?


よく姿を見るのは、水辺や湿地です。
こんなふうに群生しています。


不思議なことに、花が終わって8月頃になると、また緑一色にもどります


余談ですが、ネコが好むという「マタタビ」も、今頃花が咲き、その頃に葉の表面が白っぽくなりますね。
不思議でなりません。
理由をご存知の方がいらっしゃったら、是ぜひ教えてくださいませ。


そうそう、忘れるところでした!
最後にハンゲ
のことを書かねばならないのでした。

これが、そのハンゲです。
こちらは、なんとサトイモの仲間なんです。

「なんだ、これはカラスビシャクじゃな~い」

そうなんです。
カラスビシャク(烏柄杓)が本名です。
別名をハンゲ(半夏)と呼ばれ、漢方薬の原料になります。

三つに分かれた葉っぱの元のところに見える小さな茶色いものはムカゴです。
根でも、このムカゴ(珠芽)でも増えるので、なかなかしぶといです。

春に芽が出てきたときと、今頃とでは、葉の形が違うのも不思議です。
興味の有る方はこちらでどうぞ。
カラスビシャクの詳細

よく似た名前なのに、似ても似つかぬ二つの植物、いったいどうなっちゃってるのでしょう?


というわけですが、三題話みたいな題をつけたわりには、面白くないお話でしたね・・・・すみません


おもしろネジバナ

2007年06月29日 | 6~8月の草木
あちこちの草むらや芝生の中に、小さな花を付けたネジバナが伸びています。
このようにねじれて咲くのでネジバナという名前なのでしょう。

別名をモジズリといいます。

これは、福島県信夫郡の信夫もじずりという織物の、ねじれた模様のイメージから付けられた名前なのだそうです。


ネジバナはランの仲間です

花の一つ一つは小さいので、しげしげとな眺めることはあまりないかもしれません。
よ~く見ると、確かにランの花です。

こんな細やかな造り方をした上に、くるくるとねじって咲かせるなんて、お花造りのカミサマは凝り性ですね。


ところで、数多くの中には、個性豊かなものがあるのは世の常です。
そんなのを二つお見せしましょう。



ちょっとオシャレな感じ

この写真は、去年のものです。
今年も探したのですが、見つかりません。

右巻きと左巻きが隣り合わせに咲いているので、こんなややこしいことになりました。
こんなネックレスがあったら、つけてみたいですね♪




数ある中には怠けものもいる

「巻き巻きするのなんて、めんどくさ~い」
と言わんばかりに、真っ直ぐにのびています。

真っ直ぐのままに終わるものと、「ヤッパリ恥ずかしい・・・・」と思うのかどうか、だんだんにねじれるものとがあります。

見ていると、なかなか面白い花です♪

百人一首に「みちのくの しのぶもじずり たれゆえに・・・」と詠われているところをみると、ずいぶん昔から、人々に愛されてきたようです。

あなたのお近くにも咲いていますでしょうか?


紫陽花の思いがけない美しさ

2007年06月27日 | 6~8月の草木
紫陽花は花が見事なので、ついそちらに目が行ってしまいます。
いままで、葉をしみじみと眺めたことなど、ありませんでした。

ある日の午後、花瓶に挿した花を、ぼんやりと眺めていました。
窓辺の食卓の上なので、光は外から入ってきます。

ふと、花の下に、すっくと伸びた葉が目に入りました。
思いがけず、透けて見えた葉脈のすばらしさ!

紫陽花の葉がこんなにも繊細な模様だったなんて・・・


< 紫陽花は 葉も美しと知りし午後 >




同じ花です。外の竹藪の緑を背景に。

こちらは、花びらの中の模様(筋)がよく見えるでしょう?


< 花びらの中にも しかと模様あり >




上の2枚の写真の花が、木に咲いていたときです。ご近所の一番人気なんです。

全部同じ株から出ている枝で、一番上のひとかたまりが最初に咲いたもの。その下が咲き、一番下はこれから満開をむかえようとしています。
色の変化がたのしいですね。


写していたら、持ち主さんが偶然に通りかかられて
「そんなに気に入ってはるんやったら、切ってあげますよって、ちょっと待っててね」と、わざわざハサミを取りにいってくださいました。


< 花の主に やさしさ少し貰いきぬ > 




これは、別の雨の日です。

花びらからこぼれ落ちるしずくの中にも、雨に濡れた花が咲いていました。


< こぼれ落つ しずくの中にまた花が >


能勢のケヤキの大木と空と

2007年06月18日 | 6~8月の草木
こんな表示が立っています。

とにかく大きいです!

樹齢:千年以上
幹の周囲:14メートル
木の高さ:30メートル
枝の張り出し:南北に38メートル・東西に42メートル

大阪府ではもちろん一番。全国でも4番目の大きさだそうです!
見上げると首が痛くて、後ろにひっくり返りそうでした。

こんな感じです。

下のほうに、箱庭の置物のように見える建物と比較して、ご想像下さいね。


<千年の時を生きたる大木の 見たことの全て聞くすべもなし >



この日(土曜日)は朝から太陽の周りに暈などが見られ、ごく薄い雲が広がっていたので、夕方には幻日(げんじつ)が見られるのではないかと期待していました。

すると、けっこう早い時間から見えたのです。

太陽の左右に見えていましたが、地形の関係で片方しか写せませんでした。

これは向かって左のです。
いつも自宅からばかりなので、野外で見るのは新鮮でした!


< 太陽の光が雲とたわむれて 幻の小さな太陽が光る >



やがて山の向こうに日が沈んでいきました。



< 空の彼方 風に吹かれて流れゆく 雲の行方に夕星光る > 




その後しばらくは空の見えるところにいなかったのですが、きっとすばらしい夕焼だったのでしょう。
これが、その名残の色です。



< 山の端に 残る夕映えあかあかと 穏やかな日が静かに暮れる >


これな~んだ?

2007年06月03日 | 6~8月の草木
花の大きさは、スケールのひと目盛りが5ミリなので、その程度です。

夏の終わりに実の莢がふくらんで、秋にはおもしろいタネが見られます。
いわゆる雑草ではなくて、道端のフェンスにからみついていたりもしますが、多くは花壇やプランターに植えられています。

さて、何の花でしょう?

と言っても、こんな小さな花をしみじみとながめることはまず無いでしょうから、
種明かしをしますね。
答え


秋の季語から(植物)

2006年08月27日 | 6~8月の草木
俳句には「季語」というのがあります。その中から、あまり有名ではない秋の植物をいくつか見てください。

季語というのは、国語辞典によれば「俳句や連歌などで、四季それぞれに感じを表すため、その季節を示す語として読み込むように定められた語」と解説されています。

例えばこんなものも秋の季語として、俳句の読み込まれています。

最初の写真はミズヒキです。
日陰で野の草の茂っているところなどに生えていて、赤い小さな粒々のような花が目を引きます。
この花は上から見ると赤く、下のほうから見ると白く見えるので、こんな名前で呼ばれるようになったそうです。


次は同じミズヒキという名前ですが、バラ科(先ほどのミズヒキはタデ科)で、背が高くなり、花はきれいなんですが、実はヒッツキムシになって悩まされます。
キンミズヒキ姿
クリックして、全体の姿をごらん下さい。

きっと見たことがある方もいらっしゃるでしょう?


これはヤマイモのムカゴです。

ご飯に入れたり、大きいものならさっと茹でたり炒ったりして塩を振ると、ビールのあてにもなります。


最後はちょっと驚きかも?

真ん中に置いているのは30センチのものさしです!

ご存知でしょうか?
サイカチという木のタネが入っている莢なんです。

大きな木にぶら下がって、風が吹くとサラサラと音をたてて揺れるという詩を読んで以来、ぜひ一度見たいと思っていましたら、友人が送ってくれました。

中には小さなタネが入っているので、これをもって振っても、ささやかないい音がします。


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申し訳ありませんが、家庭の都合で明日の月曜日~水曜日までお休みさせていただきます。
その間にご訪問くださった方のコメントには、お答えできると思います。

新しい記事は木曜日にUPの予定ですので、どうかよろしくお願いいたします。



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ケサランパサラン???

2006年08月19日 | 6~8月の草木
昨日の記事にUPしたこの写真、見れらた方が何人も「これは。ケサランパサランでは?」と書き込みを下さいました。

見つけたときには私も触ってみたのですが、どうも鳥の羽とは感触が違うし、何かの綿毛のようにタネが付いてもいないし・・・・・はて何物か?と不思議でなりませんでした。

書き込みを拝見して、もう一度見たくなり、行って見ましたが影も形もなく、ただのツユクサだけが風に揺れていました。

挟まっていた部分を手で開いても、なかなかはずすことが出来なかったのに、いったいどうやって飛んでいったのでしょう?

世にも不思議な、「夏の昼の夢」でした。


ケサランパサランについてお知りになりたい方は、こちらに詳しいです。
セントラルリサーチセンター