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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

桜 その花の後に・・・

2016年04月11日 | 3~5月の草木
これは、桜の蘂(しべ)が散り落ちた姿です。
ご存知と思いますが、蘂とは、花を支えて枝とつないでいる分部の名前です。

花が散った後には深い赤色になり、しばらく枝に付いていますが、サクランボが出来なかったものは、やがて地に落ちていきます。

散り落ちる場所が芝生や苔の上だと、色が印象的で「桜蘂降る」と俳句の季語にもなっているくらいです。


枚方に住んでいた頃、そんな蘂を楽しむのにぴったりの場所がありました。
そこで写した写真数枚と、その時書いた文がこちらにありますので、ご覧ください。

当時を思い出してくださる方もいらっしゃることでしょう。
良い所でした・・・



そうそう、金曜日に雨の中で写してきた写真を。

決してヤラセでは有りませんよ!!

この花びら、うまい具合に穴があいていて、風に吹かれて舞い落ちた所がここだったのです。
時たま見かける風景ですね。





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大好きな 雨の中の落花を見てきました

2016年04月08日 | 3~5月の草木
一晩寝たら元気が帰ってきたので、昨日の印象をお届けします。

風雨がやや強かったので、大き目の傘をさして表通りに出ると、上の写真のような光景が。

どうしてこうなったのかしら?? 
少し歩いて上を見上げると判りました!

一番手前はサクラの花びらです。
その向こうの薄い緑色は、カシの若葉。
その向こうの、少し赤みがかっているのは、なんとクスノキの落ち葉でした。
クスノキは「春落ち葉」という俳句の季語があるように、春にも古い葉を落とすのです。
そしてその向こうには、またサクラの花びらが続いていました。

昨夜からの風と雨がいっしょになって、それぞれの花や葉を、枝からもぎ取ったようでした。



この右側は学校です。

フェンスの手前の水溜り。


フェンスから覗いてみると、校庭の水溜りには、風に吹き寄せられた花びらが・・・


雨が降って水溜りをつくり、風が散らした花が吹き寄せられ、そこに私が通りかかる、という偶然が重ならなければ見ることの出来ない光景でした。


もう一枚。

雨のせいで、誰も来なくて寂しいだろうと、やさしいサクラが遊びに来ていた公園のベンチです。


長くなりますので、今日はここまでにしますね。
続きはまた来週にでも。

今週も見に来てくださって、ありがとうございました





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オオイヌノフグリの仲間たち

2016年04月06日 | 3~5月の草木
これは、有名な(?)オオイヌノフグリです。

こんな大きなサイズの写真をUPすると、今までご存じなかった方は、大きな花なんだと誤解されちゃいますね。ごめんなさい! これはずいぶんとクローズアップしています。

でもまあ、この仲間の中では一番大きな花ですから。
別名を「星の瞳」っていうんですってね?!

それはさておき、今日のテーマはこれの仲間たちでした。

まずは、日本に昔からあったイヌノフグリ

とても小さな花です。

次にタチイヌノフグリというがあります。普通は青い花をつけます。
とっても小さいです。こんなサイズ。


ごくまれにピンクの花のがあります。珍しいので、これを見つけたときはたいそう悩みました。

詳しい方が教えて下さり、助かりました!


花の大きさを比べてみると

左から オオイヌノフグリ・イヌノフグリ・タチイヌノフグリ
(このタチイヌノフグリは、花びらが5枚あるようですが、普通は4枚です)

そうそう、春に先駆けて咲き出すフラサバソウを忘れてはいけませんね。

このようにすごく小さいので、花を拡大すると、

こんなに可愛いです。


いつも足元に見かけるのは大体こんなところですが、ほかにこんなのも。

これは園芸種でベロニカフォックスフォードブルーという名前。
京都の芦生のペンションで見つけて、なんだか不思議な気持ちになったのを覚えています。

そして、これも美山で。

クワガタソウdesu.


まだ他にも有るようなのですが、私は見つけていません。


ちょっとだけ実の写真も。

左から、タチイヌノフグリ・オオイヌノフグリ・イヌノフグリ です。
いずれも名前の由来になった、ワンちゃんの○○に似ているというのですが・・・


それではまた。


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オオイヌノフグリの白花?

2016年04月04日 | 3~5月の草木
2日は私の誕生日でした。
こんな日に生まれたので、学校では、いつでもクラスで一番お姉さん。得なようなソンなような・・・

今年のその日も、祝いに来てくれる娘を待ちながら、サクラの下をウロウロしていたら、視野の中になんだか気になるものがチラチラしています。
何だろ??と近づいてみると、なんとまあ、長い間捜し求めていたオオイヌノフグリの白花が咲いているではありませんか!!

上の写真がそのひと株の様子です。

部屋に戻って図鑑を開きました。
『雑草や野草がよ~くわかる本』(岩槻秀明・秀和システム)のオオイヌノフグリの項には、こう書かれています。>「本種にはまれに白花があり、これをシロバナオオイヌノフグリと呼ぶこともあります」と。
そして白花と思っても、農薬や除草剤の影響で、白花になってしまうものがほとんどだけれど(白化現象)そういう場合は葉が変色していたり、花ごとに色むらがあったりすると、書かれています。

私が見つけたのは、サクラの木の下で、雑草がいっぱい生えているところでした。
サクラの下なので、昨年の夏にサクラにかけられた殺虫剤がかかって、白花になったのでしょうか?
でも、葉っぱに変化は見られません。周辺にはこの白花に混じって、普通の青い花のもたくさん咲いていました。

とにかくタネを採ってみようと思い、一株もらって来て鉢に植えました。


で、今咲いている花ですが、真っ白というのではなく、少し青い色が見えていました。
こんな感じです。





というわけで、さて無事にタネが採れて、来年の春に発芽してくれるでしょうか





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ノハラムラサキとよく似た小さな花たち

2016年03月31日 | 3~5月の草木
枚方に居たころに、近くのバス停で細々と咲いていて、けど大すきだったノハラムラサキ
もう会うことはないと諦めていたら、なんと、なんと、ここではあちこちに咲いているようなのです!!

さがしていると昨日、近くのサクラの木の下で、まとまって咲いているのを見つけました。
こんな姿です。


キュウリグサによく似ていますが、一回りほど大きくて、色も濃いです。
キュウリグサと比べてみますね。

ちょうど一回りほどの大きさの違いです。


そういえば、キュウリグサによく似た花でハナイバナというのがありますね。
こんな花です。

図鑑で見て長く憧れていて、数年前にやっと見ることが出来ました。

キュウリグサと違って、葉っぱの間に花が咲くので<葉内花(ハナイバナ)>と名づけられたのだそうです。



大きさを比べてみました。

右が、おなじみのキュウリグサです。
何しろ小さいので(キュウリグサと同程度の大きさ)、肉眼で見ているとあまり違いが判りません。
真ん中の部分が黄色いか白いかで見分けられる程度です。


ですが、キュウリグサとノハラムラサキは<ムラサキ科ワスレナ属>ですが、ハナイバナは<ムラサキ科ハナイバナ属>と、自分だけの属を持っています。
なので、ちょっと様子が違うのもうなずけますね!

ああ、そうそう。
そんなわけで、キュウリグサとノハラムラサキは蕾の形が同じで<サソリ型花序>という形です。
サソリの尻尾のように、くるりと巻いています。

ですが、ハナイバナはそんな形にはならず、花の近くに実を寄せるようにくっついています。



同じような花ですが、小さくても違いがあるものだなあ~と、感心しながら眺めています。




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カラスノエンドウの仲間たち・その2

2016年03月29日 | 3~5月の草木
さて今日は、カラスノエンドウの仲間の続きです。
上の写真のカラス以外の二つがそれです。

見たことがあるという方もいらっしゃるでしょうが、めちゃめちゃ小さな花なので、見過ごされていることが多いのでは?
どれも、つる性で色んなものに絡んで生えています。三種類が混在していることも多いです。

この写真では、葉っぱと花と実(サヤ)を並べていますが、まずは一つずつ説明しますね。

まずカラスノエンドウの右上のがスズメノエンドウといいます。

花がよく見えないので、大きい写真を。

こんなふうに4個ほど固まって花がつきます。

まだよくわからないですねぇ、もっと大きくしてみましょうか。
えいやっと!

これ、私の指の上に乗せて写しました。
それほど小さいんです・・・!
でも、なかなかきれいでしょう?

そして下に置いてるのが、カスマグサです。
なんのことない、カラスとスズメの間の大きさなので「カス間?」・・・・笑っちゃいますね。
安易な命名です(笑)

こんな花です。

いくらか大きいので、よくわかります?
きれいな色です。


そしてそれぞれの莢とマメですが、まだ青いときの様子は、上の写真で見てくださいね。
熟してからはこんな感じです。

上にあるでっかいのがカラスノエンドウ。
左下のちっちゃいのがスズメノエンドウ。
そしてその横のやや大きいのがカスマグサ。
それぞれお豆の数が違っています。

スズメノエンドウは極小なのに、凝った模様のマメなんですよ。

いずれも、見え易いように指で開きましたので、真っ直ぐに伸びた莢ですが、実際にお豆を飛ばした後は、当然ながらこんなふうにねじれています。


全部、マメ科ソラマメ属です。

とまあ、こんなことでしたが、いかがでしたでしょう?






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たかがカラスノエンドウ、ですが・・・

2016年03月28日 | 3~5月の草木
カラスノエンドウの花が咲き始めています。

この名前ですが<カラス+の+エンドウ>と思っていたら、<カラス+ノエンドウ(野えんどう)>だそうで、知ったときはビックリでした。
カラスというのは、実が出来てサヤが熟すと真っ黒になるからだとか。
そして、はっきりと写していませんが、花の付け根にポチっと黒いものがあるのは「蜜線」で、甘い蜜がでているので、この辺りにはアリがやってきます。


観察しながら歩いていると、葉っぱの形が、ちょっと違うのが見つかる事があります。
それはヤハズエンドウと呼ばれます。 葉っぱの先が矢筈(武士が使う矢の、弦にかける分部)のように、ちょっとくぼんでいるのです。

この写真の右下がそれです。


そしてこの写真の左下の、やや細い葉っぱはホソバヤハズエンドウです。
これはあまり見かけないように思います。

めったに見られないものの仲間にはシロバナヤハズエンドウというのがあります。
これです。

たまたま見つけたのですが、とてもきれいでした。
翌年も楽しみに見に行ってみましたが、みつかりませんでした・・・


カラスノエンドウには仲間があるのですが、長くなるので、続きはまた明日。




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富田林市つくし林一丁目一番地!!

2016年03月25日 | 3~5月の草木
私が住んでいる団地の横の土手は、いわゆる法面(のりめん:一般には切取りまたは盛土によってつくられた人工的傾斜面のこと)になっていて、その下は道です。

で、その法面には当然のように雑草が茂るのですが、春まだ浅い只今は草丈が短くて、そこには無数のツクシが・・・!
上の写真で左の向こうの方にも生えているのが、見えますでしょうか?

全体を見渡すとまるで林のようで、上のような地名に今だけ変更したくなります。


法面の上にある花壇のふちにも、数本生えていました。

土の下の方では地下茎がつながっているのかも?


と、感心してツクシの林を眺めていたら、なんとビックリするような出来事が。

枚方に居た頃も、最後の数年は見かけなくなり、寂しい思いをしていたのですが、なんと目の前にツグミの姿が!!

目の前と言ってもかなり離れた所で、少し暗かったので、写真はきれいには撮れませんでしたが、懐かしい姿にドキドキしながら見ていました。

もうそろそろ渡っていかなければならないのでしょうが、最後に姿を見せてくれると、来年が楽しみになります。
ありがとう、ツグミさん! また来年会おうね!!




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タンポポの綿毛って、どうやって出来るのでしょう?

2016年03月24日 | 3~5月の草木
道端に、タンポポやタンポポに似た黄色い花が色々咲いていますね。

私は、ずいぶん前のことですが、タンポポの綿毛はいったいどういうふうに出来るのだろうという疑問を持ったことがありました。

そして・・・
上の写真は先日写したものですが
もうすぐに咲くという、開化寸前のタンポポの花です。
ちょっとごめんなさいと謝りながら開いてみました。

この写真の、下の部分の白いモノは、想像がつかれたと思いますが、綿毛の下のタネの部分なのですよ。
それにつながって、フワフワした綿毛っぽいものも見えているのが、お分かりになるでしょう?

そうなんです、こんな咲き始めのころに、すでにタネの分部の準備ができ始めているんです。いえ実は、もっと早くに準備が出来始めているのです!!
すごいでしょう?

こんな綿毛の製造過程を調べてみた時の記事がこちらにあります。

写真も有りますので、興味のある方はぜひご覧ください!
きっと「ヘエ~~!!」と思われますよ






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