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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

梅雨が来~れば思い出す・・・♪

2016年05月27日 | 3~5月の草木
枚方に住んでいたころ

梅雨入りまえのほんの少しの間だけ

団地の建物の間に広がる土地が

こんな色に染まりました


とても不思議な風景・・・

判らないままにブログに写真を載せると

反応がありました

そして解った名前はヌカススキ


どうしてこんなふうに見えるのかしら?

とても不思議だったので検索してみましたら

こんなことでした

茎が赤っぽい色なので

いっぱい生えているのを遠くから見ると

全体がほんのり薄紅色に見えるのですね


草刈の時期とぶつかっているので

あっというまに 刈り取られてしまうのでした

私の心の中では 

今も とても懐かしく思い出される眺めの一つです


こちらに来てからも 

ほんのひとむら生えているのを見かけますが

見事な群生は見たことがありません





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ユリノキの一年

2016年05月25日 | 3~5月の草木
近くの学校の校庭に、大きなユリノキがあります。

ユリノキはアメリカ東部の原産で、日本には明治の始めにやって来ました。
チューリップに似た花を咲かせるのでチューリップツリーと呼ばれたり、葉の形がお祭りのときに着る半纏の形に似ているので、ハンテボクと呼ばれたりしています。

今の季節、沢山の花をつけるのですが、高いところに咲くことが多いので、なかなか気がつきません。
上の写真のような花ですが、大きくしてみましょう。

下から見上げると、ほんとにチューリップに似ています。

雌雄同株なのですが、どういうわけか花の沢山咲く木と、めったに花をつけない木があるようです。
高いところに花が多かったりしますし、日当たりなどが関係するのでしょうか?


春の始めの若い葉っぱ。


初夏の頃。


夏には大きな木陰を作ります。

そして秋。

とてもきれいな色に!


秋の終わりには、葉っぱが落ちて実が目に付くように成ります。


こんな形をしています。


この中にタネが入っています。

ちょっと判りにくいですが、手前の細長いのがタネです。
風に乗って、くるくる回りながら飛んでいきます。


学校や公園によく植わっているので、ご存知の方も多いでしょう?
花を見れるといいですね





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悩ましい ドクダミの八重咲き

2016年05月23日 | 3~5月の草木
薄暗い茂みの中に、ひときわ明るく見えるのはドクダミ。
白いのは、ツボミを包んでいた葉っぱの名残だとか・・・

これはだいぶん前ですが、枚方にいた頃に一面のドクダミの茂みがあり、そこに見つけたものです。
八重咲きというのは正しくないですが、なんと表現したらいいのやら??


ずいぶん昔から日本にあったようで、清少納言もお気に入りの様子です。
  
  >香り悪しけれど
    
   雨の日の木下闇(このしたやみ)に薄明かりして開きたる

   どくだみの白も 言うにおよばず


そういえば、ブログにUPした写真も9400枚になりました。
以前には、万一の事故にそなえてバックアップをとる事に熱心でしたが、最近はどうも何ものにも執着が薄れたことを感じます。

明らかに年齢のせいでしょう。
「持って死ねるわけじゃなし」が口癖のようになっています。
そして、そうなると、ものすごく気持ちが軽くなりました。

信頼していた人生の先輩が、インドへ行ってから「過ぎ去れば無と、感じるようになった」と言っていたのも、70歳を過ぎてからだったかと・・・

歳をとって、少しずつ心も身辺も軽くなってくれるのはとてもありがたいことです。
お尻は重くなりつつありますがね、よっこらしょっと



ユキノシタが咲きました

2016年05月20日 | 3~5月の草木
ご近所さんの小さな花壇に、ユキノシタが可憐な花をつけています。

湿っぽい所を好むので、昔は井戸の傍によく生えていてイドバスなどと呼ばれていました。
ここも、午後のほんの短い時間だけ日が射すところです。

本州以南の各地に生えているようです。

園芸店で売られているダイモジソウによく似ていますが、ユキノシタのささやかな花が好きです。

そうそう、若い葉っぱをてんぷらにすると美味しいです。
そして、葉っぱをすり鉢ですって絞った汁は、子供のカンムシに効くとかで、子供の頃によく飲まされました、、、


思えば不思議な形ですよね・・・

ツボミも愛らしいです。


そして、時にはレアなものも。

上の三枚の模様入りの花びら(?)のうちの一枚になるはずだったのが、白いのになってしまっています。
ありゃ??って言ってるみたいですねえ・・・

そしてこれは、ちょっと反抗期?
または目立ちたがりかな?

写真を上下ひっくり返しているわけではありません。
完全に反対を向いて咲いているのです。
「どう、私きれいでしょう?!」

毎年同じ花を見ていると、色々とレアなものが見つかります。
また改めて集めてUPして見ますね。

今日はここまで。




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大阪ではそろそろ咲いてるキキョウソウ

2016年05月13日 | 3~5月の草木
道端の街路樹の根元や、ちょっと草が茂っているような所に、20センチくらいの背の高さで小さな紫色の可憐な花をつけた、キキョウソウが見られるようになりました。
北米原産で明治時代の中ごろに入ってきて、各地に定着しています。

ちょっと丸みを帯びた葉っぱに囲まれて、何段かに花をつけます。
それで、またの名をダンダンギキョウとも。

下のほうにはツボミのようなのがあるのに、ちっとも咲かないなあ~と思っていたら、何のことはない閉鎖花なんですって。
花は咲かなくても、その中ではちゃんとタネが作られているんですね。


実とタネはこんな様子です。

ちょっとオシャレな感じでしょ?

花が咲いて受精して出来た実は窓が3箇所開いて、閉鎖化の中で自家受粉したものは窓二つだそうです。
3っの窓はあまり見たことがありませんが・・・


これの仲間でヒナキキョウソウというのがあります。

花の様子と、背丈はほとんどキキョウソウと同じですが、葉っぱが全然違っていて、花もてっぺんに一つ咲くだけです。


この二つを比べてみました。


向って左がキキョウソウ、右がヒナキキョウソウです。

ヒナキキョウソウは関東地方以西から琉球、朝鮮・中国・東南アジア・オーストラリアに分布するそうです。
枚方にいたときは、キキョウソウよりもこれが多く生えていました。


これで終わりかと思っていたら・・・
「かあちゃん、まだヒナギキョウというのがあるで!」と息子に教えられました。

エッ、ややこしいなぁと思いつつ、検索したらたしかにありました。
でも、ちょっと花の色が違うようです。

なかなか会えなくて、植物園でやっと発見!
たった一輪心細げに咲いていました。

これも枝のてっぺんにだけ花をつけて、花の色が青っぽいですね。

中国、朝鮮半島、日本(本州〜沖縄)、東南アジア、オーストラリアに分布しているそうです。


そろそろ暑くなって来る頃に咲くので、毎年この花を見ると、季節が進んでいることを実感します。





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カリステモン(ブラシノキ)満開

2016年05月11日 | 3~5月の草木
今日は駅の方まで歩きました。
道の途中にも用があって、バスに乗れなかったのです。

そこで、いっぱいに花をつけたブラシノキを見かけました。
見事です!!

正式な名前はカリステモンですが、なぜブラシノキと呼ばれるのでしょう?
それは、この木の枝と花の組み合わせのせいです。

これをご覧ください。

ビンの底まできれいに洗うブラシに、形が似ているでしょう?
少し以前には、まったくこれと同じスタイルのブラシが多かったのですが・・・


それはさておき、これの実と種が愉快です。
こんな形なのですが

タネを出すのは、木が枯れてしまうとき・・・それまでは何年でもこのままで耐え忍ぶようです。

オーストラリア原産なので、彼の地では山火事がしばしば起きたのでしょう、その山火事のときにタネが飛び出すのだそうです。
焼けてしまわずに残ったものから発芽、すごいですね!


今日、通りがかりに大きな木を見たのは本当なのですが、とても撮影条件の悪い所で、ろくな写真が写せませんでした。
そこで、やむなく、以前に植物園で写した写真を使用しました。
どうも、ごめんなさいです





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私は初めて見たのですが・・・

2016年05月06日 | 3~5月の草木
最初に書いていた記事が、トンでもない間違いをしていて、大爆笑モノであったことが判明しました!! 

どういうことかというと・・・以下の最初の記事のシュロチクシュロ(この分部も間違えていました!)に関する分部をお読みください。

以下がその恥ずかしい記事です

この写真は、最近は観葉植物として見かける以外には、あまり出会うことのないシュロチクシュロですが、ご存知でしょうか?

昔は民家の庭などに植えられていて、年に一度くらいは葉を刈り取ることもあって、その葉っぱを利用して、ハエタタキを作ったものでした。
短く切りそろえて、うまい具合にはと葉を編むように結わえて、半円形のものを作るのです。
丈夫な葉なので、ハエがよく取れました

先日、駅前の大通りを歩いていると、道路わきの公園でその姿を見かけて、懐かしかったです。
しかも花が咲いていたので、ビックリ、初めて見たのです。
調べてみると雌雄異株らしいので、私の知っていたのは♂の木だったのですね。

花の部分を大きくしてみます。

なんだかとても大げさな花です。ツボミかな?

花が咲けば実がなるでしょうが、見たことが無いので検索してみました。
さぞキッシリと実のるかと思いきや、そうでもなくて、しかもどうってことのない丸い小さな実がまばらに付いていて、ちょっとがっかり。

実が出来る頃に、また見に行ってみます。

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この記事がおかしいことを、コメント欄で小坊主さんが、それとなく教えて下さいました。


つまりこれは雄株で、したがって雄花が咲いているわけです。
近くに雌株がないようでしたから、花粉は無駄になりそうですが・・・

そして雌花は、当然雌株に咲くけれど、まばらで放射状になっているとか。
ここまではコメント欄で、小坊主さんが教えて下さいました。

私が検索で見た実の写真は、まさに放射状でまばらについていました!!

雄株と雌株のある植物は、それぞれに雄花と雌花が咲くという基本的なことを忘れて書いた、超お恥ずかしい記事であったというわけです(大汗)

さらに、この植物は「シュロ」で、「シュロチク」というのは、観葉植物になっている別の種類だそうです。これまた私の記憶違いでした。

小坊主さん、いつもながら本当にありがとうございました
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そこのすぐ近くに、これもわりに珍しいシロヤマブキが花を着けていました。

黄色いのと違って、いかにもバラ科らしい感じの花でしょう?
山などでもめったに見ないと思っていたら、自生しているのは絶滅危惧種らしいです。

黄色いヤマブキは、実が出来ないというのは有名ですが、シロヤマブキは黒くてツヤツヤの実が出来ます。

でも、蒔いてもなかなか発芽しません。
硬い実ですから、発芽させるにはなにか方法があるのかもしれませんね。






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満開のハリエンジュ(ニセアカシア)

2016年05月02日 | 3~5月の草木
数日前から、ハリエンジュが白い花を、重そうなくらいにつけています。

こんなに近くで、しかもちょっと高いところから見るのは初めてなものですから、その見事さに驚かされています。

少し寄ってみますね。

こんな感じなんです。

ずっと以前に、自然写真家の宮崎学さんの『森の365日』という本を拝見したときだったかと思いますが、「ハリエンジュは、夜になると葉っぱを閉じるのが可愛く感じられる」と書かれていたのを読んで、とても驚いたことを思い出します。

今なら、マメ科の植物は、夜には葉を閉じて、まるで眠っているように見えるということを知っていますが、当時はまだそんなことは知らなかったのです。

ふと、そんなことを思い出したので、夜になって見に行って来ました。

宵っ張りなのか、しっかり起きているのもありますが、大体はこんな感じでした。



もう一つ、枚方に居た頃の思い出です。

団地の奥に弥生時代の遺跡がありました。
そのちょっと高いところから、白い花がホロホロと散ってくるのです。
花の形を見て、「まあ、白いフジがあるのね!」と思い込んでいました。

ところが数年して、ふとした機会に花の名前がわかり、ちょっとがっかり!
だってその白い花は、ハリエンジュだったのですもの、、、

同じマメ科なので、とてもよく似ているのですよ~~

こちらがフジ。


こちらがハリエンジュです。


似てないでしょうか?




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それでも 明日は来ると信じて

2016年04月20日 | 3~5月の草木
少しだけ落着いたとはいえ

まだまだ先が見えない状況

不安や空腹や耐え難い疲労に襲われて

いま 苦しんでいるあなた

明日が見えない暮らしほど

つらいものはないでしょう

頑張りすぎて倒れないで!

我慢しすぎて倒れないで!

すがりつける誰かの手が

どうか 差し伸べられますように


自然は

どうしてこんなにも過酷な日々を

突きつけてくるのでしょう・・・

なにか 意味があるのかと探ってみても

何も思いあたりはしない


あなたを想い

苦しくて 疲れ果ててたわたしが

ふと見上げた枝先に

それでも

明日の準備を整えたつぼみが

ふうわりと 微笑んでいた

ああ この柔らかな一瞬の幸せを

見せてあげたい

悲しみと苦しみに攻め苛まれている

あなたに

スイバのきれいな花

2016年04月18日 | 3~5月の草木
バス通りの脇の草むらに、スイバが花をつけていました。
スイバは、私が子供の頃にはスカンポと呼んで、すっぱいのを我慢しつつ、茎を齧ったりしたものでした。

大人になったある日、ふと傍へ寄ってみると、小さな花が咲いていました。
とても小さな花で、なかなかよく見えません。
でも何だかきれいそう!

というわけで写真を写してみたら・・きれいでした!!

調べてみると、これは雄花。
ゆらゆらとぶら下がっている分部から花粉が飛び出すようです。

雌花は、色こそ真っ赤ですが、いたって地味な、これまた小さな花です。


そしてこんな実が出来ます。


中にはピンク色したのもあって、かわいいです。


何処にでもある野草ですが、よく見ればステキな花と実ですね。




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