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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

春・その自然の姿

2008年03月26日 | 3~5月の草木
「ふふふ、
みなさん、わたしは誰でしょう?」
ふわふわの襟の模様がステキでしょ!

野原に咲く「ロバ草」っていうんです・・・・ていうのは、おおウソです。


この写真をご覧になれば、いっぺんにおわかりですね?

そうです、あの有名なホトケノザでした。

あるとき花を下の方から見上げると、ウサギのように見えたんです。
でも、今年はロバのほうが似てるかな、と思いました。

ご存知かと思いますが、この名前の由来は、花が咲いている下のところが、<お寺の中などで仏像がお座りになっている部分>の形に似ているからなんだそうです。

この写真のように、花を仏さまの立ち姿に見立てると、下の部分が、あの台座のようでしょう?

< 仏にもロバにも見えるホトケノザ > 
あはは、これはまた下手な川柳でしたね~


これはキウリグサ。

ちょっと中のほうを知りたくて、大きく写してみましたが、さすがに真ん中にピントが来ませんでした。
お花全体でも3ミリくらい、それの真ん中ですから、コンデジでは無理ですね

でも、少しだけ中の様子がかいま見られました。
オシベが5本もあるのですね!



花の咲いているそばに雨水を流す細い溝があります。
そこにツグミが静かに横たわって、冷たくなっていました。

そろそろ仲間は北へ帰る頃です。
悪いものをたべたのか、見えないところに傷を負っているのか、
こんな所で命絶えるとは・・・

これも自然界のなかでは、きっと取るに足らない一こまなのでしょう。
安らかに土に還れるように、枯葉の積もっている所の下の方に埋めてきました。


少し感傷的になっていた私を慰めてくれたオオイヌノフグリ。


そして、カタバミの大きな葉の四つ葉です。

みんなが、今日も明日も、しあわせを見つけられるといいな


イヌノフグリの実の写真

2008年03月22日 | 3~5月の草木
ご存知の方も多いと思いますが、イヌノフグリやオオイヌノフグリ、どうしてこんな名前が付いたのかというと、
花の後の実の形からなんですよね。

去年、それぞれの実の様子を記事にしていますので、よかったらご覧下さい。
コメント欄に記事のアドレスを入れておきますね。

かわいそうな名前と言う人も多いんですが、私はこう思います。

昔の人は、暮らしの中でイヌがすごく身近な存在だったので、その○○に似た形の実が出来るのを見て、親しみを込めてこの名前をつけたのではないでしょうか?

因みに、オオイヌノフグリの他の呼び名は
星の瞳  瑠璃唐草  天人唐草
などとも呼ぶようです。

コメント欄は閉じておきますので、もしご質問などありましたら、花の記事の方へお願いします。

イヌノフグリが咲きました♪

2008年03月21日 | 3~5月の草木
外来種のオオイヌノフグリは皆さんおなじみですが、日本在来種のイヌノフグリは、絶滅が心配されるほど減っているので、見かけることが少ないのではないでしょうか?
上の写真がそのイヌノフグリの花ですが、オオイヌ・・・に比べると、とても小さいです。

どんなに小さいかというと、こんなに小さいんです

オオイヌさんの花びら一枚分くらいしかないですね
葉っぱの大きさはそんなに違いませんが、切れ込みの具合が違うでしょう?


オオイヌ・・・や、イヌノ・・・には他にもこんな仲間(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)がいます。

ムシクサ  フラサバソウ
タチイヌノフグリのピンク   タチイヌノフグリの青
です。(最初の記事では、タチイヌノフグリをイヌノフグリと間違えて書いていました。↓のコメントでアザミの歌さんがご指摘くださったので、気づいて書き直しました)

ムシクサだけ花が白くて、花や葉の形がずいぶん違っていますね。
ちょっと仲間とは思えないくらいです。

タチイヌノフグリは青い花のほうが断然多いです。

それぞれ葉っぱの形で見分けると、覚えやすいかと思います。

バス停の横や、花壇の端っこに生えているので、探せば見つかるります。
タチイヌ・・・とフラサバソウは一箇所にかたまって生えているので見つけやすいでしょう。
ただし、どれも、花はイヌノフグリ程度の大きさなので、よ~く探さないと・・・

実が出来てくるとまた形が違いますが、長くなるのでまたにしますね。



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いくつ当たるでしょう?

2008年03月19日 | 3~5月の草木
まず、これは何の新芽でしょう?

きのう病院へお薬をもらいに行った帰り道に、見つけました。
やわらかい、やさしい色でしょう?

答え。
モミジの若葉の芽吹きです>

これがやがて開いて、あのモミジの葉っぱの形に伸びていきます。
その伸びることを展葉(てんよう)と呼ぶと去年の記事に書きましたが、その時にこんなことも書いています。

>この言葉は、やっと開いた葉が、新しい葉っぱ人生を展開していく感じをとらえた、すばらしい表現だと感動して、それ以後大好きな言葉になりました。


これは何の花でしょう?

まるで和菓子みたいで美味しそうですネ。

今の季節、道端などあちこちで見かけます。
おおかた一年中どこかで咲いていたりする、たくましい帰化植物ですが・・・

答えは
ノボロギク
真上から写していますが、こんな姿です。
ご覧になったことありますでしょう?

キクの仲間で、やがて綿毛ができます。


これは昨日写しました。
どうして今頃に秋の色なのでしょう?

ヒント:真ん中あたりに霜のようなのが写っていますね?


答えは<冷凍庫に入れていた落ち葉>です。
  う~ん、もしかして・・・と思われましたか?

去年の秋に拾って、いい感じだったのでそのまま冷凍庫に入れていたのです。
雪が積もったら、取り出して写真にしようとたくらんでいたのに、すっかり忘れていました



最後です。
オオイヌノフグリが乗っているお船は、何でしょう?


答えは<桐の木の実の殻です>

これが二つ合わさっていて、その中に、ひどく小さな、薄い翼を持った種がギッシリと入っています。
実がはじけると、風に乗って飛んでいくのですが、キリがたくさん生えている所なんて見かけませんから、よほど発芽率が悪いのでしょうね。

木にくっついている時の姿です。


これでおしまい。 どうもお疲れさまでした。
どれか、面白いのがありましたでしょうか?



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梅日和

2008年03月05日 | 3~5月の草木
春の青空に、薄いピンクが映えて、気持ち良さそうな花が目に飛び込んできました。

< 空の青に 染まることなく 咲き競う >

桜のような華やぎはないけれど、春の来る喜びを感じさせてくれます。


そして、白梅の静かさには、いっそう心を魅かれます。


< 白き梅 ひとりしずかに 見ていたし >

こんな花は、ライトアップなど絶対にしてほしくありません。
雪明かりか、月の光で鑑賞したいものです。



自宅の近くの小高い所場所に建つお宅に、一本の梅があります。
高い所なので下から楽しむだけですが、散り敷いた花びらを見るのが好きで、この季節には必ず見に行きます。

きのうも行ってみました。

小鳥が落とすのでしょうか、つぼみがたくさん落ちていました。
ちょっと集めただけでも、こんなにあります。


明日は咲こうとはりきっていたのでしょうに・・・

かわいそうなので、拾って帰り、水に浮かべました。

そして今朝、
こんなに元気よく開いてくれましたよ!


< こぼれ落つ つぼみ開いて 今朝の春 >

器が桜の花びらの形をしています。
梅と桜の競演です。



いろいろな早春の自然をお楽しみください。
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雨もまた楽し♪

2007年05月25日 | 3~5月の草木
浅い水溜りにも雨が落ちると、大きなアブクが浮かんでは消えています。
面白いのでながめていたら、
あれ? 私が写っていました。

アブクの中に閉じ込められて、うふふ・・・


少し歩くと、あるお宅の低い塀の中から、こんな花をつけた枝がのぞいている所があるのです。
先日見つけて、雨が降ったらもう一度来ようと、楽しみにしていました。

でも、もう花は終わりらしく、ほんの少ししか咲いていませんでした。
写せる所には、これ一輪きり。

ナツツバキ(シャラノキ)かと思いましたが、
5月に咲いていることと、
花がやや小さめなのと、
花びらのまわりの切れ込みがほとんど無いので、
多分ヒメシャラではないかと思っています。


こちらは去年の6月、梅雨のさなかに別のお宅で咲いていた、ナツツバキです。

どう思われますか?




塀の上から足元に視線をうつせば

お花の写りこんだ水滴や、


咲くか咲くまいか迷っているようなヒナキキョウソウのつぼみや



咲いてはみたけれど、雨の滴が重たげなヒルザキツキミソウが、

静かに濡れていました。


私、目立ちたがりなの~

2007年05月24日 | 3~5月の草木
裏藪に今年出てきたタケノコの、今の姿です。
ここまで伸びると、もうすぐ葉っぱが出てきます。

竹がどんどん増えて、困っています。

タケノコのうちにとればいいのですが、このあたりは弥生時代と南北朝時代の二つの古墳があって、中に入ってはいけないのです。

それでもタケノコ採りの人がやってきます。

採ってくれたほうが良いのに、何が気に入らないのか、
団地の窓から見つけるたびに「ドロボウー」と叫ぶ人がいます。

初めて聞いたときは、ホントに泥棒が来たのかと驚き、非常ベルを鳴らそうかと思いましたよ(笑)

この叫んでる人も、もしかすると目立ちたがりやさん?



こちらは、地面すれすれの場所で、それでも目立ちたい様子です。

何もこんなに背伸びしなくても・・・

日々の一こま

2007年05月21日 | 3~5月の草木
春の花壇にはユキヤナギやコデマリという、小さな愛らしい白い花びらのお花が、順に咲きますね。

ある日、出先でこんな花を付けた木を見ました。
初めて見た花です。

コデマリを大型にしたような感じがするので、もしかしたらオオデマリっていう名前では?
なんて、いいかげんなカンで検索してみたら、本当にオオデマリでした(笑)
ふわっとした花の感じが、気に入りました。




ミヤコワスレも咲いています。

昔々、島流しにされた天皇がこの花を見て心を打たれ、じっと見ていると都のことを忘れられそうだから、今日からこの花をミヤコワスレと呼ぼうと仰ったとか・・・

たしかに心に染みてくる色だと思います。




別の日の朝、近くの団地へ行きました。

雨が止んで晴れ渡った空に、背の高いエゴノキが枝を伸ばしていました。

木の部分で将棋の駒を作ったり、実(み)は石鹸代わりに使われたりと生活に密着していた木ですが今は観賞用ですね。
花の時期は短いですが、清楚な白い花が大好きです。





そしてこれは、昨日の夕間暮れ。
空の蒼さにしばし見とれていました。

鳥たちも、この時間にはもう飛んでいません。
きっと今日のねぐらを見つけて、夢をむすんでいるのでしょう。

餌にはありつけたのかしら、、、
この空の色だと今夜はちょっと冷えそう、寒くないといいけれど、、、


今年も咲いたブラシノキ

2007年05月20日 | 3~5月の草木
その名もブラシノキといいます。
ビンを洗うブラシにそっくりでしょう?

別名は「カリステモン」とか「キンポウジュ」とか呼ばれ、仲間が30種類ほどもあり園芸店でも販売されていますので、ご存知の方も多いでしょう。

赤く見えるのはおしべの先で、たくさんの花がまとまっているので全体が赤く見えています。
花の塊を超えて枝が伸びるので、ブラシみたいになるのですが、こんなのは珍しいですね?

詳しくお知りになりたい方はこちらでどうぞ。
ブラシノキ説明


花もユニークですが、実の付き方も面白いです。

まるで昆虫が卵を産みつけているかのようです。

さらに変わっているのは、この実の中に入っているタネは、山火事などに会うと弾けて飛び出すというのです。
街ではそんな機会がないので、木にしてみれば困ったことなのでしょうね。

なかなか不思議の多い木です。