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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

野に咲く小さな花17・カラスノエンドウ

2018年04月06日 | 野に咲く花
久しぶりに雨が降っています。花粉が少しはましかと期待しているのですが・・・

今日はおなじみなのマメ科 ソラマメ属 カラスノエンドウです。 本州以西に生えているそうです。
長い間「カラス の エンドウ」と思い込んでいました。
あるときカラス 野 豌豆と教えていただいて

そのカラスノエンドウですが、
葉っぱが3種類あるのをご存知でしょうか?

葉の先が切れ込んでいるのが ヤハズエンドウ
葉の先の丸いのが(普通の?)カラスノエンドウ
特に細い葉っぱのが ホソバヤハズエンドウ
花はどれも同じです。

あるとき、白花を見つけました!!


葉っぱに切れ込みが入っているので

シロバナヤハズエンドウですね!

他に仲間が2種類あるのですが、長くなるのでまた明日にでも。





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野に咲く小さな花16・ハナニラ

2018年04月04日 | 野に咲く花
あちらこちらで、よく見かけられると思います。

ユリ科ハナニラ属のハナニラです。

葉っぱを折るとニラの匂いがするので、ニラの花だと思っている人が多いのですが、ニラの花はこんなです。

葉っぱはもちろんニラのにおいがしますが、花はさすがにユリ科で、ほんのりと良いにおいがします。


さて、ハナニラにお話を戻しましょう。
明治時代に園芸用に輸入されたものが、いつか逃げ出して野生化したものなので、純粋な意味での「野草・雑草」の範囲に入らないようです。「野の花図鑑」には載っていないことが多いです。

でも、しばしば見かけるので載せました。
岩崎秀明さんの『街で見かける雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム)にも載っています。

よく見かけるのは白い花ですが、
こんなのや


こんなきれいな色のもあります。


ニラとは言いますが、これの葉っぱをたべられるという話しは聞かないので、食べない方が無難でしょうと、岩槻さんの図鑑には書かれています。




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野に咲く小さな花15・シロバナタンポポ

2018年04月02日 | 野に咲く花
この花は小さくはないですね。でもまあ、花壇の花ではありませんから、このジャンルのお仲間に!

シロバナタンポポ・キク科タンポポ属です。

先日通りかかった冨田林市久野喜台という場所で、トウカエデの根元にたくさん花を咲かせていました。ちょっと珍しかったです。
前にいた枚方市では、ほとんど見かけませんでした。

関東地方以西の地方に咲きます。
主に関西の花ですが、何かの拍子に関東にも持ち込まれて根付いたと考えられています。
こういうのを「国内帰化」と呼ぶそうです。

四国や九州では、白花しか咲かない地区があるそうですね?





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野に咲く小さな花14・ヒメウズ

2018年03月31日 | 野に咲く花
この花を見たことのある方は、かなり野の草花大好きの方だと思います。

可愛らしいでしょう?  でも、うつむいてひっそりと咲いているので、つい通り過ぎてしまいます。

キンポウゲ科 ヒメウズ属のヒメウズといいます。

なぜか以前住んでいた所には見なくて、ここ大阪狭山市の南海高野線金剛駅の周辺に、あちこち咲いているのです。

初めて見たときは葉っぱがオダマキに似ているので、

図鑑のオダマキの所を見ましたが載っていません。
しかたがないので、春の花の所を一つずつ見ていって、やっと見つけました。
やはり昔はオダマキ属に分類されていたこともあったようです。

ヒメウズという名前ですが、ウズというのはトリカブトのことだとか。

こんなふうに、とてもしおらしい姿です。

どうしても花が見たかったので、ちょっと失礼して、指で持ち上げて写したのが、最初の写真です。

こんな大きさです。


花の構造ですが、おしべとめしべを筒状に囲むのが花弁で、花びらに見えるのは萼片(がくへん)だそうです。






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野に咲く小さな花13・タネツケバナ

2018年03月29日 | 野に咲く花
いま私の回り(大阪府の中部辺り)で目につくのはこの草です。

アブラナ科 タネツケソウ属
ヨーロッパ原産の帰化植物で、仲間がたくさんあるようです。。

名前の由来は、お米の種籾を水に着ける頃に花が咲くからだとか。

まだ風が少し冷たかった頃に、ロゼッタから必死で茎を伸ばして、花をつけていました。


その時に花を写しました。

花の真ん中が円柱状になっているものは、受粉しためしべが伸び始めていて、やがて実になるのです。

今はすくすくと伸びて最初の写真のようであったり、
またこんな姿であったりです。

岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』の写真を見ると、このタイプはミチタネツケバナというのではないかと思います。

このつんつんと伸びているのは、実で、中には種がずらりと並んで収まっています。
熟している鞘に触れると、目にもとまらぬ早さで種が飛び出します。
一瞬の早業で、なんとかして捕まえようとがんばってもダメでした

この調子で種を飛ばし、どんどん増えるのですね~~どこででも見ることが出来ます。



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野に咲く小さな花12・オランダミミナグサ

2018年03月27日 | 野に咲く花
ツクシが終わってスギナが伸びて来ました。
それにまじって目につくのが、こんな花です。

ナダシコ科ミミナグサ属のオランダミミナグサです。
日当たりの良いところが大好きで、ものすごく増えて繁るので、畑の強害雑草です。

あんまりありがたくない草ですが、これもまた。よく見れば案外可愛い花なんですよ~


茎の先に固まってつぼみをつけます。


こんな感じであちこちに咲いているので、どなたにもおなじみの草ではないでしょうか?



日本古来の在来種にミミナグサと言うのがあるのですが、これもすっかり影を潜めてしまったそうです。

名前の由来は、葉っぱを2枚並べると動物(ネズミだとか)の耳に見えるから、だそうです。



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野に咲く小さな花11・ノミノツヅリ

2018年03月27日 | 野に咲く花
これもまた、とっても小さな花が咲きます。
ハコベの仲間かな?と思いましたが、調べて見るとなでしこ科ノミノツヅリ属と図鑑にあります。
科で言えばハコベの仲間でも間違いないですが、属が違うのでやっぱり別の種類ですね。

全体の姿を見ても、根元から細かく分岐して、小さな花をいっぱいつけますので、「カスミソウみたい」と言う人もいます。
乾燥した所が好きで、コンクリートの隙間からでも顔を出しますが、あまりに小さな花なので見過ごされがちです。

かがみ込んで見ていると、通りがかりの人が不審そうに見てゆかれます。
ですが、よく見れば・・・とてもしおらしい草です

ツヅリとは「綴」と書きます。短い衣服という意味らしいです。葉っぱの印象から名付けられたと書いてある図鑑もありました。

越年草です。



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野に咲く小さな花10・ハコベの仲間「ノミノフスマ」

2018年03月25日 | 野に咲く花
ノミノフスマと言う名前です。
ハコベの仲間なのでナデシコ科ハコベ属の帰化植物です。

ノミという呼び名はウシの反対で、最近はあまり見かけなくなった「ノミ」というとても小さな昆虫にちなんでいます。
「フスマ」というのは衾と書いて、夜具{布団)のことです。
つまり、この植物はとても小さいということの表現です。
他のハコベ属と同じように、花びらには深い切れ込みがあり、5枚ですが10枚に見えます。 


似た名前のノミノツヅリというのがありますが、ナデシコ科ノミノツヅリ属と自分の属を持っているので、ハコベの仲間とは言えないと思います。
なので、別に載せます。




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野に咲く小さな花9・ハコベの仲間

2018年03月16日 | 野に咲く花
ハコベはなんと<ナデシコ科・ハコベ属>だそうです。ナデシコの仲間なのですね!

この写真は、他の方のブログなどからミドリハコベの咲き始めの様子ではないかと思うのですが、どんなものでしょう?
とてもかわいいでしょう?

ミドリハコベとコハコベはとてもよく似ていますが、それなりにいろいろと特徴があります。しかし、厳密に区別するためには種子の形を見るしかないそうです。
(詳しくは『街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本』岩槻秀明・秀和システムに書かれています)

そして、ミドリハコベとコハコベの二つをまとめてハコベと呼ぶことも多いとか。

これらのハコベは、花の真ん中の花柱が3本なのですが


ウシハコベという種類は5本の花柱があります。

名前の頭に「ウシ」と付くだけあって、背が高くなり(50センチくらいにも伸びることあり)葉も花もやや大きいです。茎が暗紫色しているのも特徴の一つですが、他のハコベでもそんな色のもあるので、要注意です。

最近はウシハコベを見ることは少なくなり、「もしかしてウシ?!」と思っても花をルーペで見ると花柱が3本しかないというのがしょっちゅうです、、、

実が熟するころになれば、このように
下を向いて種子を落とすので、上向きに実がつくほかの種類とは間違うことはないのですがネ。
この茎の色が、ウシハコベの特徴の一つです!

このように独特の特徴があるので、「ウシハコベ属」として他の種類と区別することもあるそうです。

どの種類も、花びらは深い切れ込みがあるので10枚に見えますが、よくみれば5枚であることがわかります。



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野に咲く花8・ノハラムラサキ

2018年03月12日 | 野に咲く花
ノハラムラサキこれも私が大好きな花です!

今は「野原」なんて、まず見ることが出来なくなりましたが、昔は子供の草野球や鬼ごっこなどに活用される遊び場でしたよね。
そんな野原にたくさん生えていたんだろうと思います。

今はバス停の横や公園の木の根っこの辺りに、ひっそりと咲いています。


ムラサキ科ワスレナグサ属ヨーロッパ原産で
エゾムラサキ・ワスレナグサなどの仲間です。

あまり有名ではないのか、私の持っている図鑑には載っていません。

背が高くなります。
でも花は小さいです。

キュウリグサと大きさ比べをしてみましたが、一回り大きいかもですが、ほとんど同じくらいですよね。
左がノハラムラサキです。


此処に引っ越してからも一度だけ見かけていますので、あなたのお近くにも、もしかしたら咲いているかも?




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