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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

野に咲く小さな花7・ハナイバナ

2018年03月09日 | 野に咲く花
ちょっと変わった名前のハナイバナ キュウリグサの仲間で、ムラサキ科ハナイバナ属です。

花の茎が短くて、茎の先の方につく花が葉と葉の間に咲くので<葉 内 花>粋な名前です!

花の形も大きさも、キュウリグサによく似ていますが、花の真ん中部分が、キュウリグサは黄色ですが、ハナイバナは白いんです。



オオキサ比べをしてみましたが、ほとんど同じようでしょ?
左がハナイバナです。

そして、つぼみの付き方も、キュウリグサはサソリ型でしたがハナイバナはそんな形は作りません。
最初の写真を見てくださいね。

一生懸命に探しましたがなかなか見つかりませんでした・・・





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野に咲く花6・キュウリグサ

2018年03月07日 | 野に咲く花
早い所ではもう咲いているでしょう?
ワスレナグサの仲間の小さな青い花!キュウリグサ

ムラサキ科キュウリグサ属の2年草。
花の大きさは2~3ミリ。
草丈は15センチ~数10センチだったりします。

葉をもむと、キュウリに似た匂いがするので、こんな名前が。

葉柄が長く、先の方に付く葉は丸っぽいのでスプーンみたいです。


つぼみは「サソリ形花序」といって、丸く巻いています。サソリのしっぽみたいでしょ?

花が咲く前には伸びてきて、一本の茎にいくつもの花が咲きます。

花は水色で、中心部は黄色っぽいのが特徴ですが咲いてから時間が経つと白っぽくなることもあります。


このキュウリグサ、何だかイレギュラーな花が多くて・・・

こんなにまとまって咲いていたり


花冠(花びらに見えている部分で、全部つながっているものをこう呼びます)がたくさんあったり


花冠の先端が、桜の花びらみたいに切れ込みが入っていたり


二つの花冠がつながっていたり


などなどを見たことがあります。

トップの写真も雨上がりですが、こんな姿もありました。



では今日はこの辺で・・・






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野に咲く小さな花5・ムシクサ

2018年03月06日 | 野に咲く花
先日から続いた<ゴマノハグサ科クワガタソウ属の花も、私が自分で映した写真があるのは今日のムシクサまでです。

ムシクサって聞き慣れない名前でしょうか?
上の写真の左上のがそれです。

たまにゾウムシの仲間の幼虫が入り込んで、子房が舞う句膨らむことがあるので、こんな名前が付いたのだそうです。

これは一年草のようです。
葉っぱも細長く、花の形も、今までの種類とはちょっと違っています。
実は私も知ったのは、大阪府枚方市に引っ越してからの事でした。

古い図鑑では、少し湿った場所に生えると書かれていますが、最近ではアスファルトの隙間などにも生えているそうです。
そして、それはもしかすると、今までのものとは違う新しい帰化植物のムシクサではないかと、岩槻秀明さんの図鑑(『街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム刊)に書かれています。

昆虫の世界でも、今までになかった種類のものが次々と発見されていますから、植物もきっと新種がふえているでしょうね。


それでは次回からは、違う種類のものをお見せしていきます。お楽しみに!





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野に咲く花4・タチイヌノフグリ

2018年03月02日 | 野に咲く花
ゴマノハグサ科クワガタソ属の2年草、つまり有名なオオイヌノフグリの仲間です。

タチイヌノフグリ
これも至って小さな花なので(3ミリくらい)ご存じない方も多いかも?
それに、
こちゃこちゃとひしめきあって生えている葉の間に埋もれるように、小さな花をつけます。(上の写真)
それでなくても小さな花なのに、葉に埋もれて咲くので、よけいに見つかりにくいのです。

たまに、ピンクの花をつけることがあり

私は、見つけたときに「あ、新種?!」なんてぬか喜びしたものでした

茎は、名前通りに立ち上がります。
ほぼ10センチくらいですが、場所によっては20センチまでは伸びるようです。

実は仲間と同じような形ですが、やや平たいハート型です。

花のわりには大きいですネ。

今までに登場した草の実を比べて見ると

左から
オオイヌノフグリの実・イヌノフグリの実(その横にオオイヌノフグリの花つきの茎)・タチイヌノフグリの実
です。
イヌノフグリが特徴を捉えていない実の形にうつっているので、すごく解るのを載せておきます。

大きく写していますが、4種類の中で一番ワンチャンのそれっぽいでしょう?

余談ですが、多田多恵子さんの『種子(タネ)たちの(NHK出版)のオオイヌノフグリの説明の中に「ふぐり」とは・・・という解説があり、なんとワンチャンの可愛い後ろ姿の挿絵があります。
そして、<たまたま>の所に丸印が付いていてます!
おまけにそのワンチャンが、小さくシッポを振っているマークまであるのには爆笑でした!
多田さんのご本は、こうしていつも愉快です。大好き!!


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野に咲く小さな花3・オオイヌノフグリ

2018年02月27日 | 野に咲く花
春の野の花として有名なオオイヌノフグリの登場です!

ゴマノハグサ科クワガタソウ属の2年草、外来種です。

これが一面に咲いていると、ああ春だな~と思いますネ。
名前は、地方によっては「星の瞳」なんていう愛らしい呼ばれかたもしているようです。

花の大きさは、

小さい方は、先日登場のイヌノフグリです。

咲く前夜にはつぼみが膨らんで、早くも咲く準備をしています。
花が開くのはお日さまが当たり始める頃ですが、その前から花の中では

こんな感じで、動きがあります。

開いた花のおしべには花粉がいっぱい!!


そしてさっそく自家受粉開始! 真ん中にめしべがあります。

条件によっては、こんなに開かなくても花の中で自家受粉します。

前夜から雨が降っていると開かずに晴れを待ちますが、咲き始める頃からの雨なら、明るくて気温が高ければ、こうして濡れながら開いています。

雨が続くと、数日間つぼみのままで、晴れを待つこともあります。


たまには花びら(といっても、花は一つずつ下の方でくっついて、一つになっているのですけどね)の数の多いのをみかけます。


それと、長い時間がかかりましたが、白い花(シロバナオオイヌノフグリ)もやっと見つかりました。



これは農薬などの影響ではなさそうで、2年連続で出てきました。
2年草なので今年はどうなるか、興味津々です。

最後に実の写真を。

この中にこうして小さなタネがたくさん入っています。

後日、タチイヌノフグリをご紹介するときに、実の大きさを比べた写真を載せます。


さらに興味のある方は、こちらもどうぞ!
一日の変化の様子の観察記録を載せています





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野に咲く小さな花2・イヌノフグリ

2018年02月25日 | 野に咲く花
春に先がけて咲く小さな花、イヌノフグリです。
ゴマノハグサ科クワガタソウ属の2年草。

オオイヌノフグリは外来種ですが、イヌノフグリは在来種といわれています。
昔は畑の畦などにたくさん生えていたのに、今は希少種と言われるくらいに少なくなってしまいました。
私も、プランターに大切に育てています。


葉は切れ込みがやや目立ちます。
そして何よりも特徴的なのは花の色と大きさで、オオイヌノフグリは青いですがイヌノフグリは薄紅のスジが入っていて、極小です。3ミリくらい。

実の形です。

オオイヌノフグリよりも先が丸っこくて、いっそうワンチャンのものに似ています。

最後に、以前に咲いた花びら5枚の花を。




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野に咲く小さな花1・フラサバソウ

2018年02月22日 | 野に咲く花

ツイッターにこんな本が紹介されていました。
ステキですねえ~~

これからはいろんな野の花が、小さな花をつけますものね!
名前を知れば、いっそう親しみが感じられようというものです。

私もそんな花たちが大好きで、たまたま雑草の多い場所に住んでいたこともあって、たくさんの写真を写してきました。

ちょうど季節も良いし、今住んでいる所ではまず見ることの出来ない種類も多いので、古いブログ記事から拾い上げて、ぼつぼつ見ていただこうかと思い立ちました。



というわけで、まずは今たくさん咲いているフラサバソウを。

ゴマノハグサ科 クワガタソウ属です。
ヨーロッパ原産で、日本には外来種として定着している。別名を「ツタバイヌノフグリ」 と言うそうです。(葉の形がツタの葉に似ているから)
オオイヌノフグリの仲間であることは、花を見ればすぐ解りますが、とっても小さいです!!(3ミリくらい)
道ばたの日当たりの良いところや、背の低い植え込みの木の根元に広がっています。


ほんの2~3ミリの花ですが、大きくすると

葉っぱや茎には、細かな毛がどっさり生えています。
ムシに食べられないように武装しているのかしら?

やっと実の写真が写せました!!
花が小さいのですから、実も小さいのは当たり前で、覚悟を決めて探しましたがなかなか見つかりません。
やっといくつかそれらしいのを持ち帰り、つぶさないように気をつけながら10倍のルーペで見てみました。
ありました~~!!

でも、写すのも一苦労
たくさん挑戦してやっとうまくいったのがこれです。
指の太さと比べて見てくださいネ。大きさは約3~4ミリです。


もっと大きくしてみましょう。

この仲間の他の種類は、どれも「犬のふぐり型」ですが、これは図鑑(山渓ハンディ図鑑『野に咲く花』)の平野先生のお写真通りにほぼ四角で、安心しました!
うれしかったです


不思議な名前ですが、この品種の発見者フランスのフランシェとサバチェのお二人の名前からとったのだそうです。
最初は長崎で発見されたとか。

あまりにも小さくて地味なので、見過ごされて居ることが多いかと思います。
道ばたの木の下、垣根の端っこなど、土のある所なら身近に群生しています。
あなたにも、見つけていただけると思いますよ



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