もーさんのひとりごと

ここでは工作に関する話の他に趣味の家庭菜園の話、時事(爺イ)問題、交友禄など日々の雑感を気まぐれに更新していきます。

赤玉ポートワイン

2015年10月10日 | 雑記

 N・・・赤玉ポートワイン
  スーパーの食品売り場を歩いているとき、網膜の端に昔懐かしいポートワインのラベルが映りこんだ。
 
 こんな酒がまだ売られていたのか・・・・・・?
 ポートワインを初めて知ったのは、まだ中学生か高校生のときで、もちろん自分で買って飲んでいたのではなく、親の酒をごく稀に盗み飲みをしていただけだが。

 その甘さは酒というよりブドウジュースという感覚で、まだ酒を知らない子どもの口にも抵抗なく飲める飲み物だった。 
*当時はワインとは言わないで、ぶどう酒と称されていた。

 二十歳をすぎて大ぴらに酒が飲めるようになったときにも、あまり酒を飲むタイプではなかった私だったが、人並みにつき合い酒くらいは飲んだが、その頃はもう赤玉ポートワインのことはすっかり忘れてしまっていた。

 例え憶えていたとしても、女性向の酒といったイメージが強く、若い男のプライドから赤玉ポートワインは人前では飲めなかったと思う。
上のポスターのように、その甘さから発売当時から女性をターゲットにしたワインであったし、後に赤玉ポートワインの姉妹酒として売られていた赤玉パンチと言う酒も、宝塚女優を使って「男には飲ませるな・・・ というCMソングで女性向の酒として売り上げを伸ばしていた。


 ここ数年、私の飲酒傾向はナイトキャップとして、カップ酒を飲むくらいで、それも1カップ買うと2ヶ月くらいはもつというスローペースになっていた。


 そんな私がついつい、その懐かしい赤玉のラベルに引き寄せられて、気がついたときにはそのビンを手にスーパーのレジに並んでいた。

 ところで、私はここまで赤玉ポートワインと書いてきたが、実は現在売られている酒のラベルには正確に言えば赤玉スイートワインとなっている。
その事情はここでしていると話が長くなるので、「赤玉ポートワイン」wikipediaで検索をしてください。

 そして、昔のままの甘いワインは下戸の私にはぴったりの酒でだった。
 ただ、本当に昔のままかどうかは、何しろ60年も昔の記憶だから不確かだが、今の私の口には合っていた。

 これまでは、寝付けない夜だけのナイトキャップだったカップ酒から、毎晩飲むようになり、550mlのポートワインは1週間でなくなってしまうようになり、今日はとうとう1800mlの大瓶を買ってきてしまった。

 しかし、我家にはワイングラスと言うようなシャレたグラスはなく、先ほどまで麦茶を飲んでいた目の前のグラスで飲んでいる。

 
男のプライドはどうしたの?
 歳を重ねるというのはありがたいものでね、気がついてみたら、いまさら世間への気兼ねも見栄もハッタリもなく自分の意のままに行動できる後期高齢者といわれる年齢になっていたんだよ。

 赤玉ポートワインで機嫌よくなっている爺さんがいたっていいじゃあないかってね・・・。

 なに、ポートワインではなくてスイートワインだって?
 いいじゃあないか、ラベルには確かにスイートワインと書いてあるのは承知の上で、私はポートワインっていうノスタルジーを飲んでいるのだから・・・。