イベントなどの工作教室でこれまでに一番多く作ったのは多分ガチャポンバードだ。
なぜなら、私が考案した工作のうちのがらくた宇宙船、がらくた昆と並ぶ3大人気工作であることに加えて、材料が入手しやすい、工程が単純で小学生にも簡単に作れる、短時間で出来るなどなどの理由による。
さらに最近になってこのガチャポンバードの改良版も加わった。
ガチャポンバードの足の部分を省略して、代わりにカプセルの中に粘土のオモリを入れることで、より簡略化することが出来てこれなら幼児から後期高齢者までとより広い年齢層に対応できる工作に進化した。
さらにさらに、この起き上がりバードの方式で金魚とカエルも仲間入りした。
かくしてこのガチャポンバードはもう10年もすれば、かっての割り箸鉄砲のように工作界の古典になりつつあるのではないかと空想をし始めた。
空想は妄想となってさらに広がって10年後に飛んでいる。
すっかりボケてしまった私自身が介護施設でガチャポンバードを教わってきて「今日はこんな面白いものを教わってきたが、これを最初に考え付いた人はすごいね」
「お爺ちゃん、そのガチャポンバードは昔お爺ちゃんが考えついたンじゃあないか」
「おや!アンタさんがこれを考えた人かい?」
「そうじゃあなくって・・・」
妄想話はとりとめのなく延々と続く。