柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

疑問

2008-11-20 08:44:09 | Weblog
徳島の病院での薬品処方間違いでの死亡事故。サクシンとサクシゾン。一字違いで大違いなんて落語家の大喜利じゃないんですが、実際に人が死んでしまうほどの大事なんです。これは以前に全く同じ間違いがありましたよね。よね、と言っても薬品になじみのない方にはおそらく記憶の彼方の事々でしょう、サクシンという薬は筋弛緩剤(新聞見出しの通り)です。注射薬で、全身麻酔するときや肺疾患治療目的で呼吸管理するときに使います、全身の筋肉を弛緩させて(動かなくさせて)呼吸できなくさせる薬です。かたやのサクシゾン。こちらはステロイドホルモン剤です。全く違う薬ですが、名前が似ている。コンピューター管理なんていいように聞こえますが、打ち込み間違いの危険が常にあります。実際に処方箋を手書きすればこういう間違いはしないと思いますが、この手の医者はそれでもやってしまいましょうか。記事によると看護婦が気づいてこれでいいのかと確認したところいいと言ったそうですこの医者が。だめだこりゃ。こんな薬在庫している病院が悪いって話になります。事実前から同じことが言われてるんです、名前の紛らわしい薬は使うなって。サクシンに替わる薬が何種類あるのかは知りませんが、サクシゾンに替わる(別の名前で同効能の)薬は山とあります。医者がバカと来れば在庫する薬を変えるしかありません。怖ろしい世界でしょう?
 バカな医者という話、麻生さんが全国の知事の前で昨今の医師不足問題を医者の所為にする発言したらしいです。医者には社会的常識が欠落している人が多いって。価値判断が違いすぎるのが問題だ。小児科婦人科の医者が減ってきたのは医者の責任だなんて言ったそうです。新聞に発言要旨が載っています(要旨って載ってますが読んでみると発言そのままに起こしてあるようです)。最後に現行の臨床研修医制度の見直しを考え直さにゃならぬとも言ってます。で、医師会などから叩かれて、まじめにやってる医者には悪いこと言ったなんて謝罪です。公務員の不祥事、警官の無体などを非難するときの前置きと全く一緒、まじめに働いている、まじめに職務遂行している人は沢山いるのは承知だが、一部の不届き者が云々。自分が病院経営していたときがあるそうです、なるほど医者集めやら賃金闘争で結構嫌な思いをしてきたんでしょう、自分の思い通りに働かない医者を多く見てきたんでしょう、だからああいう発言になったんでしょうね。わからぬでもないですが、確かにおかしな医者は多いのですが、そこをつついても大局は変わりますまい。民間病院と公立病院の給料の差とか、休暇の多寡とかの現実は、医療を一般業種と同視化して競争を煽ってきた政策(規制緩和、聖域なき改革とやら)の所為に他なりません。医者を一労働者に同一視した所為に他なりません。医者をもっともっと働かせたいのでしょう?目的をしっかり掲げるべきです。
 事務次官狙いのテロ事件、どうしてこれが民主主義への挑戦とかに繋がるのだろうかと昨日書きました。各紙の朝刊にそれぞれ答えがでていました。毎日は社説で、自分の主義主張を暴力で訴えること自体が民主主義に反していると言います。朝日は社説で、行政や官僚のトップを暴力でねじ伏せようとする行為は民主主義を脅かすものだと。暴力に訴えずに話し合いしろ、それが民主主義だと言う理屈ですかね。話し合いとか議論とか、そういう解決方法することが民主主義なんですかね。なんだかそういうことが自明のことのように書いてありますから、却って違和感が湧きます。テロ行為を認める訳じゃないですが、民主主義とテロ行為とは同一平面上の概念じゃないですよね。単純な疑問なんですが。毎日は同じ社説で、日本には古来テロ行為を美化する気風が根強く残っているとも書きます。ううむ、これは例えば忠臣蔵とか仇討ちとかを指しているのかしら。そこまで言わずともとも思うことでしたが、いかがですか。
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ゴネ

2008-11-19 08:43:18 | Weblog
埼玉東京での厚生省事務次官狙い(なのでしょう)事件。テロと冠されています。こういうのが時代を感じますね、いままでこの手の事件にはテロなんて呼称はつかなかったですよね。テロの定義はどういうものなんでしょうか。昔社会党党首を刺した事件がありましたね、あれもテロですか。理不尽に人を殺傷する行為がテロリズム。なんだか横文字が嫌な気分です。日本語でちゃんと表現して欲しいです。無差別殺人、通り魔殺人という区別、これはテロじゃないんでしょうか。ある目的を持って、という条件が付きますか、テロと呼ぶには。今回は余程に年金問題で腹が立った末の犯行か、具体的な個人的怨恨か。後者なら、この二人の直接の部下だった者で、冷や飯食わされた者、こき使われたノンキャリ?、窓際にやられたキャリア組?。前者はちと考え難いんじゃないでしょうかね、退職した者をどうこうしても何にもならぬことですから。でも、義憤に駆られてなんて理由が怖いことでしょうね、次は俺か?と首撫でている連中にとっては。天に替わって悪を討つ!なんて思い込みが一番処置悪いことですから。連中、こういう事態になったらきっと逃げの一手です、所詮は事務方だ、立法府や内閣が決めたことを実行するだけのことだ、恨まれる筋合いはないって。そんなことないんでしょうけれどね。天誅!ってのが一番怖いこと、こういう手合いをテロと呼ぶにはあまり違和感はないですか。なんちゃら原理主義とかいうのと一脈通じましょう。でも、こっちであるなら、見ている分には(関係ない者にとっては)不謹慎ながら面白いことですわね。テロリズム。日本語でどう表現しましょうか。でも新聞やTVは目をつり上げて怒ってますよ。テロって言葉に過剰に反応している状態です。日経は社説で叫びます、民主主義社会の敵だって。これまたいつものことなんですが、こういう犯行と民主主義とどう繋がるんでしょう。理不尽な刃傷沙汰があるたびに民主主義への挑戦とやら書き立てる。自販機並みのステレオタイプ。怨恨にせよ義憤にせよ、民主主義と関係のないことでしょうに。
 民主党再びゴネ始めました。党首対談も不調だったそうです。小沢さんはなりふり構わず選挙へ一直線です、言うこと聞いてやるから早く選挙やれ、裏返せば選挙しないなら協力しない。なんちゃら協定をあっさり反古にして審議拒否です。こうなることは麻生さんわかっていたこと、それを知りつつ、世界情勢を理由にして選挙先延ばししている、負けると予想される選挙をするはずのないこと、亀井鬼瓦静香が言っていたように、野党に言われてハイそうですかと解散する総理がどこにいる?です。ここからが丁々発止なんでしょう。読売は社説で小沢さんを叩いています。世論がこうなるのを自民党は待っているわけですね。ま、他の面では首相迷走なんて文字も踊っているのですが。千載一遇の大チャンスが手のひらからこぼれていく。小沢さんの気持ちもわからぬでもないですが、民主党には政権任せられないでしょう。今にも小沢さん言いそうですもの、言うこと聞かないなら辞めるぞ!って。
 
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推測

2008-11-18 08:43:48 | Weblog
川原、川上に続いて横浜三浦も出るようです。こっちはアメリカではないようですが、ほんとにエースがどんどん出ていきます。面白いというのかおかしいと言うべきか。中村ノリのFA宣言を受けて張本が義理も人情もないのか、中日に拾って貰ったんだろうがと憤っていましたが、こっちは森野にポジション獲られたという危機感からくること、今ならどこか買ってくれるだろうという読みでしょう、おかしいことじゃぁないですね。給料が少ないと言って出ていくのなら張本式の非難が妥当でしょうが。楽天辺りでもうひと花咲かせばいいですね。三浦はきっと強いチームでやりたいんでしょう、ラミレスが巨人に移るときに「優勝できるチームに行きたい」と言ったように。日本式の浪花節、終身雇用(就職)の美徳美意識は廃れているんですね。アメリカ化。言ってしまえばそれだけのことですか。
 小沢さんやっと出てきたかと思えばまたゴネ始めました。ゴネとしか思えませんね。せっせと選挙運動で地方回りしておきながら、選挙が先送りになった途端にこれです。安倍さん引きずり降ろしたあの法案、インド洋給油法案に反対するそうです。補正予算案が未だ出ないことを因縁のつけ所にしているんですか。新聞は小沢の虎の尾を踏んだなんて表現してます、選挙は当分しないなんて言ってしまったから怒らせちゃったという表現です。いつから小沢さんが虎になったのか知りませんが、虎なら虎らしく雄々しく正面から吠えたらどうですかね。確かに新聞が書き立てているように経済対策、支給金問題が立ち往生状態です、よくあることですが住民票のあるところに住んでいない人やら特殊な状況にある人達にはどう支給されるのか?なんて市民団体が声出してきてます。だから、救済目的なんかにせずに金回り促進という大義でパパッとやってしまうべきなんです。救済なんて旗を揚げると平等公平しか判断基準のない連中のいいおもちゃにされまする。さてここからが麻生さん正念場ですか。ここ何ヶ月の攻め方ですね。敵の大将がやっと出てきましたから。
 周防灘断層群の大地震の可能性が全国一なんだそうです。びっくりです。東海沖じゃないの?東京でもなく?神戸はもう起こらないの?いきなり山口の田舎が一番危ないなんて言われても唐突に過ぎます。山口防府と大分国東半島の基部、中津平野を結ぶ線上にその断層なるものがあって、マグニチュード7.6程度の地震が、ここ30年以内に起こる確率が2~4%なんだそうです。いつも噛みついていることですが、この手の確率表示が一番わかりません。2~4%って?10より少ない、十に一つより少ないのならそんなに大したことないのかな、くらいの感覚です。30年以内っていうのもなんとも緊迫感のないこと、いつのことよ?って話です。そしてこの%、何が分母で何が分子なの?わからないでしょう?新聞記事読むに、なんでもここで一万年前に地震が起こっていて、五千年から八千年の周期で大地震が起こるんだそうで、そんな大きな数字での推測なら30年なんてのは思い切った「小さな」数字だし、ますますその根拠が不思議に思います。色々算出する公式があることとは思いますが、何だか一般人の常識から離れすぎていて、つまり事の真実からは離れているんじゃないかなんて穿ってみたりします。真理は単純で美しい、んですよね。世の中の大発見は皆シンプルで知識のない者にも何となく合点がいくものです。降水確率と同じ疑問です。この算出方法を、具体的な数字を合わせて見せて貰いたいと思うことです。そして死亡者推測がなんと471人。こんな細かい推測、どんな掛け算です?教えて欲しいことです。
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2008-11-17 08:42:37 | Weblog
去年あれだけ天変地異の前兆じゃないのか(明らかに地球温暖化に繋げての焚き付けでしたが)と騒いでいた、実際漁師達には大迷惑だったんでしょうが、エチゼンクラゲ今年は日本海沿岸に全く姿がないそうです。ひと網に数十匹かかっていたのに今年は一匹もいないんだそうです。新聞によると一体どこに行ったのか関係機関が調べるそうです。クラゲにとれば潮に流されるままなんでしょう、どこへ行こうと波に聞けチョイです。新聞の片隅には面白い記事が隠れているもんです。
 水原勇気現る!ですか。漫画にはとんと疎いのですが、さすがにドカベンのあぶさんの水原勇気のは知っています。高校二年の16才女子が神戸の独立リーグ(硬式プロリーグ)にドラフトされたそうです。写真に写る姿は、高校の制服姿ですが結構可愛いこと。女野球選手では社会人野球の欽ちゃんチームの選手が有名ですが、こっちはピッチャーです。左バッター用のワンポイントでも十分に人を呼べるんじゃないでしょうか。監督は話題性(人寄せ)だけじゃない、この子のナックルは本当によく落ちると言ってます、どうか潰さないように育ててやってもらいたいと思うことです。こういう事例がきっと甲子園への女子の門戸を開くことになりましょうから。そしてこのチームの監督、どこかで見たことがある顔ねと思ってましたら中田と出て、ああ阪神にいた(阪神の選手にしては珍しいイケメンだった)あなたねと。この業界も就職先の選択肢が拡がっているんでしょうね。
 選挙がどんどん先に送られます。首相の専決事項ですから例えば今日突然の心変わりという事態は有り得ることなんでしょうが、さすがに民主党のトーンも落ちてきたのでしょうか。いや、きっとマスコミがわざと報道しないんでしょう。民主党もマイク向けられたら、小沢さんのように早くやれ早くやれと言い続けるんでしょうが、マイク向けなくなったんでしょうね。それ以外の大事が次々に起こっていますから。そして麻生さんそっちに精力的ですから。これで当然ですよね、そう言ってるうちに時間がどんどん過ぎて、麻生さんの首相としての仕事が評価されるようになる(仕事として残るということです、早々に解散したら業績も残りませんから)、次の選挙はそこを争点にできる、二代続けて職投げ出した無責任な党という記憶も薄らぐだろうと。ということは仕事をちゃんと残さねばなりませぬ。二兆円支給金やら高速料金減額やら妊産婦への補助やら、先月末に公表した計画をどんどん進めたらいいんです。二兆円という額に、私達医師会から見れば小泉改革とやらで社会保障費を何年にも亘って年間2200億円削ってしまってこれだけ日本の医療が壊れてしまっているというのに、いくら元に戻せと言っても財源が云々と首を縦に振らなかったのに、二兆円?あるんじゃないかい金!とがっかりしますが、こういう時期のこういう使い方なら肯ぜましょう。ただ、早く早く、です。確かに閣僚が好きなこと言い過ぎです。所得制限なんかしないで宜しい。世の中の金回りをよくしようと言う大目的に向かうべきです。支給金の話ばかりマスコミは言い立てますが、首相が打ち出したのはこれだけじゃないんです、そっちももっともっとアピールしないと。きっとここもマスコミの恣意なんでしょう、それなら余計に政府が繰り返し言わないと。大衆に訴えるは大声で繰り返しです。先達の至言を知らぬとは言わせませぬ。そういう所で禄を食んでいるんでしょう?議員さん方。
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ショート

2008-11-16 09:28:04 | Weblog
巨人上原のメジャー指向は昔からの公言でしたし、原が嫌っているのもこれまた公然の秘密みたいなことですから、今更という感じですが、中日川上も出ていく(こちらは落合と反りが合わぬのでしょう)そうです。偉いさん達、張本とか大沢親分とか、がまた嘆くことなんでしょう、資源の流出だって。仕方ないですね、もっと上(と本人達が思っているんです)がある限りは、そして何よりイチローがあれだけトップ張ってるんです、魅力に溢れているんでしょう彼らにとっては。もう一人中村紀洋もFA宣言して出るみたいです。なんでもサードは森野に固定するそうでノリの居場所がなくなるからだとか。おうおう、二岡の追い出しと同じ手口ですか。でもこんなことでしたよね今までこの世界はどのチームでも。新人が出てくると、前にいた者が追い出される必定。二岡が来たときには誰でしたか、川相でしたか。川相は元木には勝ったのでしたが。阪神鳥谷のときは藤本が割食いました。この中村の時に追われたのが森野でしたから、形は取り戻したってわけです。各チームのエース級が出ていきます。やがてこうなることではあったのでしょうが、国際化、規制緩和という美辞麗句は、ドラフト制度が失敗している(少なくとも日本では)現状が証明しているように、弱いところを補うようには機能しません、強いところにどんどん集まって「格差」拡大するばかりなのです。自由公平平等を維持するためには規制抑圧という不自由が不可欠という皮肉です。
 中国新聞が、先の10月25日に広島に黒い花火を打ち上げた「アート」を再び採り上げ、妙に賞賛しています。どういう意図なのかしら、何が言いたいのかしら。作者(なんでしょう)は中国人です、これまた微妙。前にも書きましたが、ピカッ!と飛行機雲で書いたゲリラ集団とどれだけの違いがあるというのでしょうか。前もって関係者に連絡していたか否かだけでしょうにね。お役所の手続き主義と自己正当化性癖を見る思いがします。普通に見れば悪趣味、独善に過ぎぬと思うのですが、これをアートなんて括れば批判を避けられると踏んだのでしょうか。「まずは広島の人々が伝えてきた痛みの記憶を受け止めて、それを自分の得意な技術で表現するのがアーティスト」だそうで、「火薬は武器になるけど想像力を使えば美しいアートにも変えられる」と言い、「広島がその様に感じてくれた結果」なんだそうです。ヒロシマ賞受賞者ですからね、そう勘違いするのもわからぬではないですが、所詮アートと自ら持ち上げるモノにはまがいモノが多いという、極々ありふれた笑い話ではあるのでしょう。気持ち悪い、悪趣味。心に沸き上がる感情はこれでしょうに。どうしてごまかすんでしょうね、世の文化人達は。
 先の空幕長(正確には航空幕僚長だそうです、略語も難しいことです)論文をめぐる論説、ここでは左系新聞の捉え方をあれこれ書きましたが、右系新聞のそれを評価せねば片手落ち(放送禁止コードに抵触する単語です)です。いつも言い訳するように当地には産経新聞の配達がありません、離島の如く何日か遅れで郵送購読するしかないのです、のでこのタイムラグは十日の菊と笑いながらお許し願いたいのですが、右系の雄はこう書きます。11日の社説は他の左系新聞と違い戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)から見た視点です、彼の論文内容の比較対象となり政府見解となっている村山談話自体が東京裁判史観を色濃く反映したもの、日本の教育界や政界がいまだにその呪縛から抜けきれない状況にあるのは異常だと断じています。戦争を美化してはならぬが、戦後の価値観で日本の過去を裁くこともしてはならない、当時の国民がどんな価値観をもって行動したかを理解する姿勢が必要である、と括っています。この論も、この論文のどこが悪いのか(どこが問題なのか)に触れず、持論にすり替えている嫌いは否定できませんが、こういう「爆弾」がどこかで破裂してくれることは(またまた譬えが過激でしょうか)保守雑誌の中でしか、そしてその読者にしか伝わっていないであろう東京裁判批判論、反自虐史観がいきなり思わぬ所で脚光を浴びたという意味では歓迎すべきことなんじゃないんでしょうか。が、これだけ生の言葉で、いわば稚拙に言いっ放されると、今まで地道に史実の誤りを積み上げて自虐史観に反対してきた人達(本来は味方してくれる人達)が鼻白んでいます、例えばよくTVに流れる秦さん。単純な事実の誤りが多い、なんてね。この人も内容への言及は避けてますが。そうなんです、つまりは誰も言わない。言えないんですね、あの論文の何がいけないのか。文民統制だの、言論の自由のはき違えだの、任命責任だのという方向にすり替えているだけ。村山談話の良し悪しの評価を誰もしない。政治屋連中は手を出したくないんでしょうね。向こうは戦前戦時真っ黒史観(多分に司馬遼太郎の影響が強いです)、少しでも批判すれば二言目には皇国史観だの戦前戦時への回帰だのと煽るばかり、こっちは東京裁判こそが元凶で、産経新聞の社説ではないですがその呪縛から早く脱却しろというすれ違いのままにだらだらとうち過ぎているわけです。不毛といえば不毛のままに六十有余年。こういうスパークが必要なんでしょうが、これを奇貨にできるかという意味では少しく稚拙に過ぎて保守論壇も助太刀しにくいというのが現状でしょうか。花火になりきれず、このまま消えていくショートでしたか。
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対立

2008-11-15 08:43:49 | Weblog
筑紫哲也の追悼文を立花隆が朝日新聞に寄せています。この組合せが何だか妙に思うのは私の思い込みなんでしょうか。亡くなった翌朝にどこだかの新聞に彼のコメントがあって、へぇ筑紫哲也ってのは評価が高い人なんだと(立花隆はおべんちゃらなぞ言わないだろうというこれも勝手な思い込みなんでしょうが)思ったのでしたが、追い打ち弾です。立花隆と言えば金権金脈田中角栄スキャンダルで世に出た人ですが、あの時からの付き合いだと書き起こされてます。へぇ、そうなんだ。興味深く読みました。文によると体制に呑み込まれない筋の通った(今風に言えば、ぶれない)硬骨漢に書かれています、追悼文ですから賞賛に傾くのは承知の上ですが、私はオウム事件の時のTBSの自分の番組でのあの顛末がイメージ強いのでどうだかなぁと。色々感想があっていいのでしょうが、多事争論のコーナー(これは有名でしたが)もなんだか「文句言いのおっさん」の態でしたから。時流に流されない。必ずその時流を作る人が一方にいるわけです。少数派として屹然と立つ一方では多数派を形成している人達がいるわけです。体制があって初めて反体制があるのです。西田幾多郎の世界ですか。所詮はどちらに与するかの問題です。どちらから見るかの違いです。
 巨人大粛清です。二岡のことは昨日載ってましたが、清水が出されます、西武へ金銭トレード。ロッテから獲ってきた小坂も飼い殺しの末楽天に売られました。余所の四番獲ってきて飼い殺しにして挙げ句売り払うは巨人の常套手段ですが(広沢、江藤、今に谷も出されます)、本当に原という男は好き嫌いはっきりして分かり易いやつですね。仁志が嫌い、二岡が嫌い、清水が嫌い。ゲーム見ていたら分かりますけれどね、一切出しませんから。若い奴らの台頭にごまかしてますが、実は違いますよね、もっと前からいびってましたから。連中も巨人ブランドを脱ぎたくないから息を殺してじっとしている。辛いことでしたねぇ。二岡の追い出しを見ていて思いだしたこと、その昔の広島、野村が入団した年。彼のポジションはショート。そこには高橋慶彦っていう大レギュラーがいます。山本浩二監督あれこれやってましたよ、当時広島にいましたよく球場に行きましただからよく覚えています、ショート(ピッチャーキャッチャーも)以外のポジションあちこちやらすんです。サードやったりファーストやったり。毎試合出すんです。高橋どう思っていたかなんですか、次のシーズンは野村はずっとショートで固定されました。高橋が出られない。すごいなと思いました。あれですかね、坂本と二岡の関係は野村と高橋慶彦との関係に似たり。この世界、実力以外にも当然ながら色々あるんですなぁ。
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あしからず

2008-11-14 08:39:43 | Weblog
大相撲豊ノ島四大関に勝ったそうです。四大関撃破とやら総なめとやら勇ましい見出しです。へぇ、大関四人もいたの?誰々?って話です。どいつもこいつも(昔はクンロク大関なんてバカにしてましたが、今は平気で負け越しますし、負け越しても平気。ちなみにクンロクとは9勝6敗のことです)バタバタ負ける。何~にが大関だ。どうしてこいつら辞めないですかねぇ、これも不思議。ボロボロになるまでやる?もうとっくにボロボロだっつうの。それにしても九州場所、観客がパッタリです。ガラガラ。映像も気を遣って桟敷を避けるにしてますがどうしても写りますわね、まぁなんと見事にガラガラ。大丈夫かな、「国技」「神事」ですけれど。
 巨人の二岡、投手の林と一緒に出されました、日ハムです。なんと厳しいこと、というか原の好き嫌いははっきりしてわかりやすいことです。仁志もそうでしたしね。二岡は怪我もそうですがあの安ラブホテル事件が致命傷でしたか。さわやか原さんにはまさしく汚点。おまけに代表監督にもなったことです、巨人軍選手は紳士たれですね。ラブホテル事件は笑いましたね、特に女のコメンテイター達の言が面白かったですよね、あんな安いところへ行くか?って。もっと自分を高く売れって。ああいう行為自体には文句言わないんです。高級ホテルなら別にどうって事なかったわけですか。二岡も馘首されずにすんだのでしょうか。二岡も横浜クビになった石井と一緒に広島に行ったらよかったのに。それとも今度は広島が要らん!と言うでしょうか、この男巨人入団の際に広島に大不義理してますから。悲喜こもごも。
 中国文化省が口パク禁止令を出したそうです。先の五輪の女児の問題を受けてのことなんでしょうがまた極端をやることです。偽歌、偽演奏(と呼ぶんだそうです)したら厳重注意する、二回やったら二度と公衆の面前で唄わせないって。まぁそんなに言わずとも、と思いますが、口パク天国の日本にいればこその感想でしょうか。気をつけてコンサート映像やらTVの中継やら見ていてごらんなさい、特に演歌の大御所達とかジャニーズ系の飛んだり撥ねたりして唄っている奴ら、みんな口パク。バックの演奏が殆ど全てカラオケですから仕方ないでしょうけれど。口パクで思い出すのは古い話で恐縮ですが、かのベイシティーローラーズが来日して公演風景が映像で流れました、誰だかギター弾きが手を振ってるんです、ワーワーキャーキャーの歓声、でもそいつが弾いてるはずの音がしっかり聞こえてる、手振ってるのに。そんなあからさまに・・と若いときに呆れたのを思い出します。日本は口パク公認国です。あしからず。
 
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無理

2008-11-13 08:44:09 | Weblog
麻生首相こう読んだんだそうです、未曾有をみぞうゆう、踏襲をふしゅう。もう一つ指摘されているのは頻繁と書いてあるのをはんざつと読んだという点。後者は本人が言い訳しているように思い込みの類でしょう、彼の頭の中では一緒なんですこの二つが。前二者は違います、と言いたいですが頭の中でそういうセットになっていると言う意味では同じ間違いではあります。でも、がっかりですね。この手の間違いが、その人の持っている常識や知識や智恵の量や質、幅、深さを示す一番の指標、つまりその少なさ、見かけ倒しさを端的に示してくれる指標だと思っています。漢字の読みは本当にそうだと思います。いえ、漢字に限りません、英単語でも、カタカナ文字でもそうです。例えばシュミレーションやら戦争のことをワーと言ったりする類。普段に注意が足りないのです。普段にそう読んでいるから大事な場面に出てくるのです。こういうと子供の躾の話に波及しそうです、例えば箸の持ち方使い方、言葉遣い、敬語の正しい使い方などなど。普段に注意して直しておかないと大事な場面に大恥をかきます。時の人が図らずも示してくれました。でも、がっかりしました。それじゃぁ見たまんまじゃないですか。大金持ちのお坊ちゃんで、どうせ碌に勉強なんかしてないんでしょう、漫画が好きで、べらんめぇで、顔がひん曲がっていて、強引で・・なんて見てくれの一方で実はものすごく上品で博学で常識に溢れていてというコントラストを期待するわけです。それがこれじゃぁ・・。そのままかい?ちなみにこの手の間違いでもっと一般的なのはこれでしょう、破綻をはじょう、脆弱をきじゃく。おバカはどこまでいってもバカなんですよ。
 兵庫県知事のチャンス舌禍。さてさて。橋下府知事がさすがの私も不適切だと思うと和らげてくれて、石原都知事ももっと他のことで関西盛り上げろとうまく助け船出してくれてますが、当の本人が何?何?の状態、開き直るんならもっとちゃんと開き直りなさい。結局謝罪してちょんですが、東京一極化がそんなにいけないことですかね。つまり日本潰すに造作は要らぬ、原爆東京に落としゃよい、なんてこれまた不適切不謹慎言辞ですが、それほどに国の全てが東京に集中しているんでしょうが、それはそれで便利なことです。このIT時代にわざわざ出向いて云々の手間はいかがなものか、なんて向きが多いんでしょうが、それは東京やその近辺に住んでいる者達の言いぐさであって、地方の者には上京すればぐるりと回れるってのはとても便利なことですから。どの機能を関西に持ってくるんです?必然があって東京に集まった機能です。移ってくるべきものであれば自然に関西だろうが北陸だろうが九州だろうがに分散しましょうに。東京ばかりが優遇されるのが知事として(東京対その他の地方自治体という行政上の構図で)腹立たしいのでしょうかね。そうなら私達にはわかりにくいことではありましょうが。
 脳梗塞発症が上司のパワハラによるものとして労災認定されたんだそうです。私が医者になった頃には心臓と脳とは労災は降りないと言う常識鉄則がありました。こっちも、心筋梗塞やらくも膜下出血やら脳卒中は純粋に病気ですから労働災害には当たらないと単純に理解していましたが、最近は違います。いつのどの例が端緒だったのかは知りませんが、一旦こっちのほうに緩和されると人権裁判官ばかりですからね、どんどん緩んでいきます。パワーハラスメントで脳梗塞?因果関係ありですって?医学的じゃなくて法律的に?わかんないですね。被害者の心情(怒り憤り)だけが理由で?えらい判断基準だと今も思います。労災というには無理がありますよねぇ。そう思われませんか?
 
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肯綮

2008-11-12 08:43:23 | Weblog
前空幕長、参院外交防衛委員会に参考人招致されました。議員達何を問い質すのか興味がありましたが、結局は連中がおっかなびっくりで腰が引けて総論や手続きへの咎、本人へではなく内閣の身命責任ばかりをあげつらう形になったようです。参院ですからここの委員長は民主党なんでしょうか、冒頭当人に個人的な見解を表明する場ではないと釘を刺したそうですが、つまりはこういうことを(内容を)論議するのではないと初めから逃げ腰だというわけです。当人は内容を争いたいわけですから。この論文内容に文句を付けられて馘首になったんですからね当然です。委員会は当日のTV中継も断ったそうです、これを聞くにつけ議員連中(民主党連中)の腰砕けが見て取れます。TVの前で滔々と反自虐史観論をぶたれたのではまずいとの判断でしょうから。実際このおっさんなかなかふてぶてしくてきっちり話す人、TVに流れた暁にはきっと国民の耳目をひいたでありましょう。このように二重三重に予防網を張ってからの尋問です。紙上に載る質問の情けないこと。内容を問うものがありません。彼の考え方が政府見解と違う事ばかりをあげつらうだけです、どこがどう気に入らないのかを突っ込む質問がないです。彼のこの場に出ていく意図はおそらくここにあったに違いないですがね。で、新聞です。こういう話題で左系が黙ってはいません。こっちもそういう思いで読みます。この問題、要は三点でしょう、一つ、軍隊の文民統制に悖ること、二つ、言論の自由のはき違え、三つ目、この立場でのこの発言の不適切さ。シビリアンコントロールなんて横文字が踊ってます。先の大戦の敗因(というか戦端を開いた誤りとしても)が軍部の独走だったという認識(彼らは反省と書きます)から政府の意向に従わない軍隊の恐怖を指摘するわけです。いつから自衛隊が軍隊になったのか、これまた都合のいいときにだけ呼称を替える狡いところですが、天声人語は封印したはずの戦前の臭いを嗅いだ人も少なくなかろう、武装集団に妙な政治色が透けるようでは国民は不安になると嘆きます。嘆くと言えば、日経は社説の冒頭でどうしてこんな人が航空自衛隊のトップになったんだろうと呆れています。朝日は記事に資質の欠如と打ちますが、読んでもどういうものがこの地位の資質なのかよくわかりません。社説で、事態の深刻さが、何が問われているのかがわかっていないとさらに追い打ちをかけるのですが資質とは何かの定義が見えません。軍人が信念や思い込みで独自に行動するのは極めて危険との防衛大学長の言を引いて、政府の姿勢が疑われる、国会が国政調査権を発動して乗り出せとヒステリックに挑発しています。出た出た、左翼さん達の闘争性格。資質とは何よ?毎日新聞が教えてくれてます、論説委員が書きます、独り善がりの愛国心がいけないのだ、この論文が対アジア外交に支障を与えることがわかっていないと。ああやっぱり。中国様韓国様に悪いじゃないかって。折角げじげじ村山爺がああ言ってうまくいってるのに、こともあろうに軍隊のトップが何ということを・・つまりKYだっていうわけです。中国新聞には左翼論者がそう書いてます。名うての左翼さん佐高信がしっかり書いてますが、結局この手の思想(考え方、反自虐史観)が表沙汰になるのが嫌なんでしょうね。危険だと大声を出す、戦前回帰だ戦前の臭いだと情に訴える、今更なんてバカなことをと蔑んでみせる。保守論壇(保守系月刊誌やオピニオン雑誌)ではごく普通の主張ですが、やはり一般の目に晒されるはまずいと左翼さん達が思っているということなんでしょう。当の本人が恬として別に悪い事したとは思っていないと開き直っているのがまた気に入らないわけです。文民統制がとれていないと誹るわけです。それほどにバタバタしているということですね。どう叩けばいいのか困っているのでしょう。急所をつけていないですから。いかがですか諸姉諸兄。
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学級会

2008-11-11 08:42:07 | Weblog
昨日新聞休刊でした。一日遅れで西武の賞賛記事読むのも何だか違和感です。もう何日も前のことのように思います。渡辺監督の手腕を褒めるに、昨年Bクラスで新人でといった冠を被せて、ああなるほど、主戦が消える主軸が二人のいなくなるそんなチームをよくぞ、という側面も。松坂消えて、カブレラと和田が移籍しての話です、ああそうだったわねぇ。こんな文章も記事にありました、片岡、栗山、中島、中村といった万能細胞達が急速に成長したって。うまくいったら讃辞も色々です。しかし離れて眺めるに、この西武もしかり巨人も然り、若い奴らの台頭がめざましいですね。お前誰?って奴らばかりです。昔ながらの名前で勝負するスタイルを一方で巨人は維持もしたのですが、最後の試合はラミレスの小笠原の谷の豊田のクルーン(この人は最後の試合は出ませんでしたが)のという昔の名前に頼り過ぎましたね。もっともこれは西武があればこその対照ですが。時代が変わっていくのでしょう。阪神がどう変われるか。大問題がここにあるのですが。
 デイブ平尾の死亡記事です。グループサウンズの一角で光っていたゴールデンカップスのボーカルです。マスコミに乗ったバンド、つまり有名なバンドではなかったのかもしれませんが、ひと味違う、ミーちゃんハーちゃん相手じゃない、しっかりした音出すバンド、上手なバンドとして知られていたバンドでした。そのボーカルです。横浜本牧を拠点にして、なんて雰囲気のあるバンドでもありました。ヒット曲は「長い髪の少女」一発。でも、これだけで十分です。何年か前にDVDが出て、面白く見たこと思い出します。癌だったそうです。ああ、この辺りからもう死に始めるのかという感慨でもあります。ジュリーのショーケンののあの世代、私より一回り上の世代です。合掌。
 給付金という呼称がお上が貧乏人にくれてやるという響きがあるから名前を変えるんだそうです。ああ、学級会みたいになってきました。どこにでもある委員会、協議会の如しです。何かを決める。こうしましょう、思い切ってこうやってみましょうと決める。すると必ず腰を折る意見が出ます。意見が出ます、なんて書くとそれが必然みたいに感じますが、そうではありません、そういう横槍入れる奴がいるということです。言わなければそれで済むことですからね。与謝野のおやじ然り、その辺りの福島瑞穂的議員達然り。そしてそれに対する反対論も出ます、金を配るというそのこと自体じゃなく所得別に云々の手続きが煩雑に過ぎるなんて方向違いを全国市長会が言う。おいおい。あんたらはプロの行政マンじゃないのかい?全く情けないと思うのです。今回は首相の非常時の大政策でしょうに。いちいち閣僚が反対してどうするんだ?って話です。目的論から方法論にすり替わって手続きが云々の小事に落ちています。こんなこと子供でもわかるぞ!麻生さんしっかりしてくれ!
コメント
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