柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

肯綮

2008-11-12 08:43:23 | Weblog
前空幕長、参院外交防衛委員会に参考人招致されました。議員達何を問い質すのか興味がありましたが、結局は連中がおっかなびっくりで腰が引けて総論や手続きへの咎、本人へではなく内閣の身命責任ばかりをあげつらう形になったようです。参院ですからここの委員長は民主党なんでしょうか、冒頭当人に個人的な見解を表明する場ではないと釘を刺したそうですが、つまりはこういうことを(内容を)論議するのではないと初めから逃げ腰だというわけです。当人は内容を争いたいわけですから。この論文内容に文句を付けられて馘首になったんですからね当然です。委員会は当日のTV中継も断ったそうです、これを聞くにつけ議員連中(民主党連中)の腰砕けが見て取れます。TVの前で滔々と反自虐史観論をぶたれたのではまずいとの判断でしょうから。実際このおっさんなかなかふてぶてしくてきっちり話す人、TVに流れた暁にはきっと国民の耳目をひいたでありましょう。このように二重三重に予防網を張ってからの尋問です。紙上に載る質問の情けないこと。内容を問うものがありません。彼の考え方が政府見解と違う事ばかりをあげつらうだけです、どこがどう気に入らないのかを突っ込む質問がないです。彼のこの場に出ていく意図はおそらくここにあったに違いないですがね。で、新聞です。こういう話題で左系が黙ってはいません。こっちもそういう思いで読みます。この問題、要は三点でしょう、一つ、軍隊の文民統制に悖ること、二つ、言論の自由のはき違え、三つ目、この立場でのこの発言の不適切さ。シビリアンコントロールなんて横文字が踊ってます。先の大戦の敗因(というか戦端を開いた誤りとしても)が軍部の独走だったという認識(彼らは反省と書きます)から政府の意向に従わない軍隊の恐怖を指摘するわけです。いつから自衛隊が軍隊になったのか、これまた都合のいいときにだけ呼称を替える狡いところですが、天声人語は封印したはずの戦前の臭いを嗅いだ人も少なくなかろう、武装集団に妙な政治色が透けるようでは国民は不安になると嘆きます。嘆くと言えば、日経は社説の冒頭でどうしてこんな人が航空自衛隊のトップになったんだろうと呆れています。朝日は記事に資質の欠如と打ちますが、読んでもどういうものがこの地位の資質なのかよくわかりません。社説で、事態の深刻さが、何が問われているのかがわかっていないとさらに追い打ちをかけるのですが資質とは何かの定義が見えません。軍人が信念や思い込みで独自に行動するのは極めて危険との防衛大学長の言を引いて、政府の姿勢が疑われる、国会が国政調査権を発動して乗り出せとヒステリックに挑発しています。出た出た、左翼さん達の闘争性格。資質とは何よ?毎日新聞が教えてくれてます、論説委員が書きます、独り善がりの愛国心がいけないのだ、この論文が対アジア外交に支障を与えることがわかっていないと。ああやっぱり。中国様韓国様に悪いじゃないかって。折角げじげじ村山爺がああ言ってうまくいってるのに、こともあろうに軍隊のトップが何ということを・・つまりKYだっていうわけです。中国新聞には左翼論者がそう書いてます。名うての左翼さん佐高信がしっかり書いてますが、結局この手の思想(考え方、反自虐史観)が表沙汰になるのが嫌なんでしょうね。危険だと大声を出す、戦前回帰だ戦前の臭いだと情に訴える、今更なんてバカなことをと蔑んでみせる。保守論壇(保守系月刊誌やオピニオン雑誌)ではごく普通の主張ですが、やはり一般の目に晒されるはまずいと左翼さん達が思っているということなんでしょう。当の本人が恬として別に悪い事したとは思っていないと開き直っているのがまた気に入らないわけです。文民統制がとれていないと誹るわけです。それほどにバタバタしているということですね。どう叩けばいいのか困っているのでしょう。急所をつけていないですから。いかがですか諸姉諸兄。
コメント
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