柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

疑問

2008-11-20 08:44:09 | Weblog
徳島の病院での薬品処方間違いでの死亡事故。サクシンとサクシゾン。一字違いで大違いなんて落語家の大喜利じゃないんですが、実際に人が死んでしまうほどの大事なんです。これは以前に全く同じ間違いがありましたよね。よね、と言っても薬品になじみのない方にはおそらく記憶の彼方の事々でしょう、サクシンという薬は筋弛緩剤(新聞見出しの通り)です。注射薬で、全身麻酔するときや肺疾患治療目的で呼吸管理するときに使います、全身の筋肉を弛緩させて(動かなくさせて)呼吸できなくさせる薬です。かたやのサクシゾン。こちらはステロイドホルモン剤です。全く違う薬ですが、名前が似ている。コンピューター管理なんていいように聞こえますが、打ち込み間違いの危険が常にあります。実際に処方箋を手書きすればこういう間違いはしないと思いますが、この手の医者はそれでもやってしまいましょうか。記事によると看護婦が気づいてこれでいいのかと確認したところいいと言ったそうですこの医者が。だめだこりゃ。こんな薬在庫している病院が悪いって話になります。事実前から同じことが言われてるんです、名前の紛らわしい薬は使うなって。サクシンに替わる薬が何種類あるのかは知りませんが、サクシゾンに替わる(別の名前で同効能の)薬は山とあります。医者がバカと来れば在庫する薬を変えるしかありません。怖ろしい世界でしょう?
 バカな医者という話、麻生さんが全国の知事の前で昨今の医師不足問題を医者の所為にする発言したらしいです。医者には社会的常識が欠落している人が多いって。価値判断が違いすぎるのが問題だ。小児科婦人科の医者が減ってきたのは医者の責任だなんて言ったそうです。新聞に発言要旨が載っています(要旨って載ってますが読んでみると発言そのままに起こしてあるようです)。最後に現行の臨床研修医制度の見直しを考え直さにゃならぬとも言ってます。で、医師会などから叩かれて、まじめにやってる医者には悪いこと言ったなんて謝罪です。公務員の不祥事、警官の無体などを非難するときの前置きと全く一緒、まじめに働いている、まじめに職務遂行している人は沢山いるのは承知だが、一部の不届き者が云々。自分が病院経営していたときがあるそうです、なるほど医者集めやら賃金闘争で結構嫌な思いをしてきたんでしょう、自分の思い通りに働かない医者を多く見てきたんでしょう、だからああいう発言になったんでしょうね。わからぬでもないですが、確かにおかしな医者は多いのですが、そこをつついても大局は変わりますまい。民間病院と公立病院の給料の差とか、休暇の多寡とかの現実は、医療を一般業種と同視化して競争を煽ってきた政策(規制緩和、聖域なき改革とやら)の所為に他なりません。医者を一労働者に同一視した所為に他なりません。医者をもっともっと働かせたいのでしょう?目的をしっかり掲げるべきです。
 事務次官狙いのテロ事件、どうしてこれが民主主義への挑戦とかに繋がるのだろうかと昨日書きました。各紙の朝刊にそれぞれ答えがでていました。毎日は社説で、自分の主義主張を暴力で訴えること自体が民主主義に反していると言います。朝日は社説で、行政や官僚のトップを暴力でねじ伏せようとする行為は民主主義を脅かすものだと。暴力に訴えずに話し合いしろ、それが民主主義だと言う理屈ですかね。話し合いとか議論とか、そういう解決方法することが民主主義なんですかね。なんだかそういうことが自明のことのように書いてありますから、却って違和感が湧きます。テロ行為を認める訳じゃないですが、民主主義とテロ行為とは同一平面上の概念じゃないですよね。単純な疑問なんですが。毎日は同じ社説で、日本には古来テロ行為を美化する気風が根強く残っているとも書きます。ううむ、これは例えば忠臣蔵とか仇討ちとかを指しているのかしら。そこまで言わずともとも思うことでしたが、いかがですか。
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