柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

常識

2008-11-01 08:43:15 | Weblog
大麻事件、いかがですか、慶応学生がキャンパスで堂々と売買していたという事件。こんな事は前にもありましたって学長が言う(塾長ですか)、調べれば関西学院大(関西大でしたか)でも同じような事例があったとのこと。汚染は拡がっている、由々しき事態!という掴みなんでしょうが、さて。大相撲の大麻事件、処分が重すぎるんじゃないのかという訴えが棄却されてましたが、この問題でも評価は二分されてます、結構の評論家や識者達が言います、個人の問題に留まることである(他人に害を及ぼすことではないということ)から永久追放にするほどのことではないだろうと。もう一度チャンスをやったらどうだいという意見があります。もちろんもう一つは薬物汚染などととんでもないこと、神聖なる(例によってステレオタイプに)土俵を汚すは許し難し、です。前者に与する識者達はこの学生の事件をどう評価しましょうか。面白がってやっているに違いないことでしょう、悪ぶっていきがっているだけでしょう、後先考えているはずはありません、飽きたらやめる、そんなことでやっているはずです。事実薬から離れられなくなる例は少ないはずです「もうやめた」という者が殆どでしょう。中には旨みを覚えて売人に身を落とすのもいるでしょうが。大学生だからいけないのでしょうかね。でも20歳越えているし、実名で報道されて、それは大学の責任なんかではなく個人の悪事(犯罪なんですか?吸ったら犯罪?それとも売り買いしなければ犯罪じゃない?刑法繰ればわかりましょうが)です。学校の処分は学校が自由にすることです、退学だろうが何だろうがそれはそれです。司法的行政的制裁(処理)とは別にマスコミが大声出しているのは何故か?学生だから?天下の慶応大学での白昼堂々の悪事だったから?今時の大学生をまとめて断ずる意図?名門大学へのやっかみ?薬物汚染の実態啓発?若者を麻薬汚染から守れキャンペーンのつもり?正義の味方ぶり?どれも当たっているんでしょう。そしてきっともう今日は一切報道しませんよ。大麻(麻薬)を吸う注射するがどういけないのか。どういう理由で反社会的なのか。排除せねばならぬ理由は何か。これは政府の方針、国家運営方針に関わることです。耽溺して廃人化するという漠然たる警告ではこの学生達のように興味好奇心怖いモノ見たさだけで試すを煽るばかりでしょうに。暴力団やらそっちの恐怖の方が抑止力になりそうですが、こっちを強調しすぎると敵さんを利することになります。細菌ばらまくとか食品に薬物混入するとか無差別に広く一般に危害を加えるものではありません。あくまで使用した個人に留まる不利益です。しかしだからといって制限を加えねば社会の健全化という観点からは好ましくありません。国を滅ぼします、アヘン戦争など事例は多いことです。日本でも戦後のヒロポン禍はまさしく踏んではならぬ轍です。そこの整合性というかどうしていけないのかという理由を示さないと、そしてダメなのならちゃんと厳しく罰則を決めないと。嗜好品とうち投げられるブツじゃぁありません。関係省庁ではなくてこういうことも首相が国民に向かって国はかくあるべし、国民生活社会生活はかく保たれるべしと宣言すべき事でしょう。やっていけないことはいけなんです。社会で生きていく上で、理由の必要のない、説明のしようのない大原則(物理や数学での公理のような)があります。そこを諄々と説いてもらいたいですね。法律の前に常識だと。我々は法律だけを遵守すればいいのではない、その何重も何回りも大きく広く深い、社会生活のための常識という決まりに沿って過ごしているのだ。それに反することは許されないのだと。そう言わないなら、それでわからない者達のためにより具体的な罰則です。イギリスに成文憲法のないことは実に象徴的なことだと思っていますが、そこまで譬えを大きくしなくても、常識の重要さはもっともっと強調されるべきだと思うのです。いかがでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする