柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

名前

2009-08-26 08:01:21 | Weblog
新聞に久しぶりに和田春樹の名を見ました(中国新聞)。名だたる進歩的文化人。特に北朝鮮擁護派として名を馳せる人です。最近とんとその名を聞きません(見ません)でした。ああ、まだ生きてた、という感想ですらありましたが、プロフィール見るに1938年(昭和13年)生まれ、ああまだ死ぬには早いか、やっと70歳です。いえ、歳がどうこうではなくて。この人の名をよく見たのは拉致された5人が北朝鮮から帰ってくる前後、小泉さんが訪朝した頃でした、月刊誌やらその他のオピニオン雑誌に北朝鮮擁護側の筆頭論客としてひっぱりだこでした。私も当時は月刊誌を沢山読んでいて、「世界」も「論座」も「潮」も「中央公論」も「文芸春秋」も何もかもという状態でしたから余計によく見る名前であったわけです。こっち側(保守系)の本には仇敵、蛇蝎の如き象徴として登場することが多かったですか(正論、諸君!、voice、sapio)。とんと名を見なくなったのは、この人が書かなくなったのか、それとも私が読まなくなったのか、どちらかです。後者であることは否めません、「世界」にはついて行けなくなって何年も読んでませんし、そういえば左側の本を読んでないです、この感想は当然と言えばそうかもしれません。とまれ新聞記事です。金大中の死亡についての論文です。太陽政策を唱えて、宥和策を採った人であれば賛辞の嵐かと思いましたが、淡々たるもの、エピソードをなぞるだけの面白くもなんともないモノ、これなら新人記者でも書けようかいといった代物でした。もっとも最後の部位では「金大中氏の葬儀は金大中氏の道を進むしかないという思想の巨大なデモンストレーション」だと括ります、この辺りは片鱗を見せてくれてはいますが。文章(内容)よりも名前に感心してしまうということはそれだけビッグネームだとういうことです。私もそういう前知識だけで見ているのでしょう。でも名前見ただけでワッと感情が湧いてくるというのはそれはそれなりに凄いことだなと思うわけです。
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