柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

生業

2009-08-13 08:19:50 | Weblog
東海地震で崩れた東名高速、今日までに直すなんて大見得切ってましたがやっぱりダメみたいです。予定の言い訳してます、考えていたより地盤が緩く、どう補修したらいいかわからない、んだそうです。はいはい。映像流れてますが、崩落当初(といってもまだ二三日しか経っていませんが)と全然変わりません、重機が何台か入っているだけです。あれだけ崩れているのに二三日で直そうなんてのが無茶なんですよね。期待させて外すのは罪深いことです。それにしても帰りが大変ですなぁ車で帰省した人たち。新幹線にシフトしたらしたで大混みになって。
 坊さんの派遣会社があるんだそうです。荒れ寺、住職のいなくなったところに臨時でつれてくる、お経を読ませるというビジネス。へぇ、と感心すること。何だかお経読んでるレンタル坊主も居心地悪そうにしてるし、聴いてる方もいつもと違うお経に違和感あるだろうし(あればかりはそうは思っていなくてもいつも聞く読経と違うとあれれと思いますよね)、何より離れた場所でチェックしている派遣元の社長がおかしかったです。声は届くか、通るか、歯切れはいいか、時間通りか・・なんてね、チェック項目がいくつかあって。笑いましたよ。嗚呼、時間給(だと思うのですが知りません)のレンタル坊主も大変だわって。
 「象が膝折る 涙が湧いてくる」という川柳を紹介してます読売のコラム。ああ、この句、いいですね。本当に涙が出る気がします。この、涙が湧いてくる の主語は象なのかそれを見ている私なのか、作者の意図はわかりませんが、どちらでも深いものです。サーカスやらの見世物で象が指示に従って膝を折っているわけでしょう、指示に従わねば叩かれもする、餌ももらえない、仕方無しに膝を折る。普通はしない動作を敢えてする。そこの悲しさを詠んだものと思うのですが、なんだかじんと来ませんか。やらされる方の悲しさ、それを見て喜んでいる方の能天気さ、そこに成り立つ生業、象もそれを使う人もそれをわかって今日もまた膝を折り鼻を高々と上げ、いななくパオ~ン。悲しいですね。人の生業は悲しいことです。
コメント (2)
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