柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

別世界

2007-06-16 08:40:32 | Weblog
NBA、スパーズの優勝です。興味のない方、ごめんなさい。ダンカンというスーパースターを擁してこの5年に3度の優勝です、ジョーダン・ピペン華やかかりし頃のブルズ、シャック・コービー時代のレイカーズに匹敵、あるいは凌駕します。素人が見ていても「堅い」チームという印象です。芯たるダンカンが Mr.Basic と呼ばれるほどに固いプレイヤーだからなんでしょうが、やるべき事を各人目立たぬけれどきちりとやる、そして決める人がきちりと決める強さです。ダンカン、フリースローが苦手というご愛敬ですが、シャックの場合とはちと色が違います。今回はパーカーという小柄なフランス人がMVPでした。アルゼンチン人のジノビリというこれまた小柄な選手と二人がかき回すという図です。小柄です、小さいです、TV画面見ていると160cmくらいの感覚です、むろん周りがでかい奴らばっかりだからです。でも、記事見ると188cmですって。びっくり。あなたの隣に来てご覧なさい、見上げる高さですよ。こんな奴らがクルクル走り回るわけです、レベルが違う別世界。じゃぁでかい奴はどれくらい?220cmですわ。210以上がざら。そんなのが走り回るんです、すごいスピードで。別世界。世界の巨人、ジャイアント馬場が209cmでしたね、昔は2m越える身長の者は病的でしたよね、馬場もそうでした、顔がでかい、腕が長い、体つきの均衡が悪い。そして動作緩慢。馬場はそれで人気でしたけど。よくNBAのTV解説に出ている北原某も、2mなんぼのでかい人、この人は明大時代に社会人チームに勝って日本一になった人、実業団(日本鋼管でしたか)でも活躍した人ですが、何とでかい顔。病的に大きいわけです。もう一人、岡山某というもっとでかい人もいました、馬場よりでかい人でした、松下でしたかね、この人はNBAからドラフトされたとか候補になったとかの人ですが、この人もまたアンバランスにでかい、とにかく顔がでかい。ゲーム見ているとお世辞にも走れるとは言えない。ゆっくり帰ってきて、センターに立ってゆっくりボール受け取ってゆっくり振り向いてシュート。遮るものが何もない空中ですわ、急ぐ必要もテクニックもなにも要らないんです。そんな世界でした、ですから日本止まりの人でした。でも、NBAで走り回っている大男達は違います、バランスよくでかい。太い二の腕、太い太腿、顔もそんなに大きくない。いや、今や日本人でも2m超の選手は多くなってきて、体格も欧米に近づいてはいます、特に若い人は。でも、スピードの違いが歴然ですわ、NBAの決勝なんてレベルを見ると素人目に明らかです。これが才能なんですねぇ。
 別世界はすぐ隣に大きく広がっているのです。自分の知っている事、常識なんてのは本当に世界の極々一部に過ぎぬわけです。降ってくるのを待っていたのでは所詮葦の髄から覗いているに過ぎぬと言うわけです。文字通りの管見を越えられません。情報やら知識の類は自分で採りにいかないとダメだということでしょう。レベルの違いや文化の違いは体で感じなければわからないことなんでしょう。へぇ~とびっくりする気持ちを持ち続けないといけないんでしょうね。諸姉諸兄、きっと私達は知ったかぶりなだけで、知らぬ事だらけの世界に生きているのでしょう。そう思うと、怖いような、なんだか妙に安心もするような、そんな気分です。いかがですか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする