柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

常識

2007-06-02 08:42:19 | Weblog
カナダへ修学旅行している東京の高校生がはしかを発症して、同道の生徒教師のうち41人が検査の結果はしかの抗体不十分で足止めされているとの記事です。カナダやアメリカははしかの発症がゼロに近い国で、防疫が徹底されます。せっかく自国で排除駆除したはしかを他国から持ち込まれてはたまらぬ、の図です。先進国を自認し気取っているくせにこの不徹底さ意識の低さはどうよ?!という皮肉非難が第一義の「はしか後進国」の面目躍如です。情けないこと。東京の大学であれだけ流行っていたのに、高校生に回らないわけがないでしょう同年代の連中です、どうしてそういう勧告を保健所がしないですかねぇ。知らん顔して外国に行かせる。修学旅行で海外?!という呆れと怒りは時代の違いということで収めもしましょうが、情けないです。先進国が聞いてあきれます。それにしても向こうさんは徹底しますね、すぐに全員のはしか抗体検査して迅速な処理。ここも日本にないこと。見習うべきはこの後処理の迅速徹底ぶりでしょう。急性感染症ですから、何日か待って発症しなければ無罪放免ですが、たっぷり金取られましょうね保険なんか利きませんよ、しかも外国。これで懲りたらいいんですが、ん?誰が懲りる?厚労省?・・・ダメダメ、蛙の面になんとかです。自己責任ですとか何とかで。はぁぁぁ。
 婚姻届を出していない事実婚の夫婦が、出生届を区役所に提出するに当たり、法では婚姻関係にない者の子は「嫡出ではない子」と記載される(いわゆる私生児、庶子という扱いですか)のですが、それを差別的であると拒否して提出せず、結果は書類不備として区役所も出生届を受理せず、この子が無戸籍のままになっている、さらに住民票も交付されずという状態であったところ、この親が訴えて裁判、東京地裁はこの子の不利益は看過できぬとの裁判官様の温情でもって住民表作成を命ずる判決を出したという事件です。何ともわからん奴らです。子供に罪はないなんて月並みで流れていくのが常なんですが、自分たちの勝手が通らぬとなると訴える。我慢をしない。世の中のルールに守られ、東京のインフラに恵まれ安全に暮らしているくせに、気に入らぬとなれば厚顔にも言い立てる。恥ずかしげもなく、おのれの信条を言い立てるだけ。こういう馬鹿親に生まれたこの子こそが悲劇なんでしょうが、嫡出、非嫡出を差別と感じる心根からおかしいやつなんです。同情にも届きません。思考回路の違いには立ちすくむばかりですが、言葉悪く言えば馬鹿ぁ取り合えぬです。夫婦となり子をなす。むろんこれに外れる者も幾百万人でしょう、天皇の血統も庶子妾腹によって守られてきた歴史です。しかし道ならぬことと断ずることによって正当が守られるのです。誰が正当と認めるのか?国民です。多数の国民です。多数の国民の心根にそぐう感情行為か否かです。常識に外れる考えは少なくとも一旦は除外されるべきです、それが法の意義です。是非当局は控訴してもらいたい。次はあの東京高裁ですから。
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