ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

日本初上陸の南仏ワイン

2011-12-23 18:02:44 | ワイン&酒
Facebookのコムラボ研究会で知り合ったダンディーなオジサマが、カフェ&ダイニングバーの1日バーテンダーを務めるということで、ワインの応援要請があり、出かけてきました

会場となった 「カフェ・アマルフィー」 (千代田区六番町5-5)には、普段は置いていない、つい先日、日本に初めて入ってきたばかりの生産者のワインが特別に用意されました。
もちろん、私もこの時が初対面



>Mattes Sabran (仏、コルビエール)

南仏ラングドック地方コルビエールマット・サブランという生産者で、収量平均は35hl/haと、量より質を重視したワインづくりを行なっています。

所有畑は85ha、生産量の95%が赤ワインとなります。
今回は白2赤2の計4アイテムが用意されました。



Chardonnay 2008 VDP d'OC / Viognier 2010 VDP d'OC  Domaine de MATTES

どちらも ヴァン・ド・ペイの白ワイン です

左のワインはシャルドネ100%。果実味が豊かでほどよいボリュームがあります。少し落ち着いた丸い味わいが魅力で、なめらかな口当たりもいいですね!バランスがよく、飲みごたえもあるので、しっかりして厚みのあるボディのワインが好きな方にオススメです。このまま飲んでもおいしく、リエット、パテ、チーズ、カナッペなどをつまみながらもオススメです。

右はヴィオニエ100%。ヴィオニエの畑は2.5haのみ、植樹は1998年、収量は40hl/ha。
ヴィオニエは南仏コート・デュ・ローヌでよく使われる品種で、アロマが華やかなワインになります。
フラワリーな華やかさがあり、かつ上品で、風味も非常にデリケート。酸もしっかり残っています。軽やかさがありますので、軽めの前菜、野菜のフリット、野菜のてんぷらなどにオススメ。



Cuvee Chevreuse 2008 / Cuvee Le Clos Redon 2008  Chateau de Mattes

どちらも AOC Corbieres(コルビエール)の赤ワイン です

Cuvee Chevreuseは、シラー60%、グルナッシュ20%、ムールヴェドル20%のブレンド。
果実味が豊かで、かつよく熟していて、なめらかでベルベットのような舌触りが楽しめます。ほんの少しのスパイシーさがアクセントになっており、全体的に丸く、バランスよく、ほどよいボリューム感があり、洗練されています。
聞くところによると、ボルドーのマルゴーを彷彿させると言われるらしいのですが、品のよさ、バランス感を見ると、なるほどね~と思うところもありました。さて、皆さんの感想はいかに?(笑)

Cuvee Le Clos Redon は、シラーがほぼ100%。少々他の品種が加わっています。ほぼシラーだけあって、Cuvee Chevreuseよりも骨太で力強さがあり、凝縮感やスパイシーさが強く、ワイルドなところがあります。また、同じ2008年なのに、こちらの方が若々しさを感じます。このワイン、ミシュランガイド2010で二つ星獲得とか?!




子牛のパストラミ 黒胡椒まぶし        北海道産のブルーチーズ

スパイシーなCuvee Le Clos Redonは、黒胡椒をまぶしたパストラミによくマッチしました。パストラミも北海道十勝産。このお店は北海道産の食材にこだわっているようです。
ブルーチーズはピリリ感がマイルドながら、塩気もしっかりし、うま味が濃厚なので、まろやかで複雑味のあるCuvee Chevreuseとのマリアージュがよかったです。

ここの赤ワインは、グラスワインで1杯だけ飲んでも美味しいタイプですが、どちらも時間をかけてじっくり飲んでいくと、またさらに別の美味しさと出会えそうです。

白ワインは、どちらも酸がキレイに残っているので料理に合わせやすく使い勝手がいいですね。

機会があれば、またじっくり腰を落ち着けて飲んでみたいと思ったワインたちでした

※上記のワインは店には通常は置いていませんのでご注意を!
 (そのうち入るかも?)

(輸入元:株式会社えん)



コメント
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